SCP-892-JP
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発見時のSCP-892-JP

アイテム番号: SCP-892-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-892-JPはサイト-8144内の専用収容ユニットにおいて24時間体制で監視が行われます。担当研究主任による許可のない限り、SCP-892-JPとの会話は禁止されています。SCP-892-JPの収容ユニットへは12時間ごとにDクラス職員を入室させ、会話を行わせてください。その際、財団鑑定部によって鑑定済みの絵画作品を所持させてください。また、SCP-892-JPの付近100m以内に要注意団体「博士」に関係しているオブジェクトを設置すること、SCP-892-JPとの会話時にそれらの話題に言及することは禁止します。

説明: SCP-892-JPは全長約10cmの粘土製胸像と推測される像です。SCP-892-JPは██ ██と自称し、若い女性の声質で日本語を用いた会話が可能です。SCP-892-JPの性質は非常に温厚であり、財団の収容に対し協力的な態度を示します。

SCP-892-JPの異常性はSCP-892-JPと何らかの芸術作品に対する会話を行うことで発生します。SCP-892-JPとの会話が終わった時点でSCP-892-JPは話者に対し「あなたには[芸術行為]の才能がある」と発言します。この発言後、話者は評価された芸術行為に強い関心を示し、積極的に該当行為を行います。話者によって作成された作品は高い芸術性を持つことが財団鑑定部の鑑定により判断されており、また、これらの異常性は機械を通じた会話の場合発生しないことが確認されています。

また、SCP-892-JPは周囲に芸術作品が存在せず、かつ24時間以上会話を行わない場合、日本国内の芸術作品がランダムにSCP-892-JPの周囲へ転移します。この行為は自動的に行われるものであり、SCP-892-JPの意思によるものではないと証言されています。

SCP-892-JPは20██/██/██、相次ぐ芸術関連施設の爆破事件を調査中に関連があると推測された芸術家██ ██氏の自宅において発見されました。発見時、SCP-892-JPは既に現在の異常性を持ち合わせていましたが、本来はSCP-892-JPが触れた芸術作品をその約2倍の質量を持つ炸薬に変化させ、爆発させる異常性を有していたことがSCP-892-JPの発言に加え、財団の試算結果から確認されています。

事件記録892-JP 20██/██/██

20██/██/██、要注意団体「博士」の関与が疑われていたSCP-███-JPの収容違反時、初期収容状態にあったSCP-892-JPの収容ユニットへ接近したSCP-███-JPが、原因不明の爆発を起こし無力化されました。その際、SCP-892-JPに聴収を行ったところ関与を肯定したため、SCP-892-JPは「博士」の作成したオブジェクトに対し何らかの破壊手段を所持していることが判明しました。以下はその事件時行われたインタビュー記録です。

このインタビューを受け、再度██ ██氏の自宅を調査したところ、██ ██氏のキャンバスに微細な文字で以下の文章が5つ記入されていることが判明しました。以下の文章は検査結果に基づき時系列順に記載されています。

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