クレジット
タイトル: SCP-8973 - 死体検案書
翻訳責任者: Luna_ciel118
翻訳年: 2026
著作権者: Jasiu06,
KubKac
原題: SCP-8973 - Autopsy Report
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: Rev.7
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-8973
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Further investigation into its cause of death has been suspended indefinitely.
SCP-8973
アイテム番号: SCP-8973
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-8973はサイト-19の遺体安置所内の専用冷蔵室に収容されます。SCP-8973に対する医学的検査及び解剖は、当直のHMCL監督者の許可を得た場合にのみ実施可能です。
その死因に関する追加の調査は、無期限に停止されます。
説明: SCP-8973は死亡時点で42歳のW█████ M███の死体です。同人物は1993年から2009年の間、財団にて初代の危険物収容リエゾン(HMCL)監督者として活動し、不明な状況下にて死亡しました。死体はサイト-19の定期巡回中、ヘンリー・ミラン大尉によって、収容棟内で発見されました。彼の証言において、SCP-8793を引き起こす致命的な損傷を与えた可能性のある異常な存在は確認されなかった、と報告されています。
検死の結果、SCP-8973には複数の損傷が認められ、その一部は致命的なもの、あるいは死亡の一因となり得るものであると結論付けられました。ただし、これらの外傷は部分的に矛盾する性質を有していました。以下に、SCP-8973に生じていた主な損傷及び身体的変化を列挙します。
- 軸椎歯突起の骨折
- SCP-8973はその軸椎歯突起が骨折しており、これによって脊髄の切断が引き起こされ、結果として対象は内部断頭状態となりました。これにより、呼吸制御を担う延髄への接続が失われたため、SCP-8973は脳低酸素症を発症し、最終的に死亡へと至りました。
- 塩酸蒸気による中毒
- SCP-8973の肺は高濃度の揮発性塩酸によって刺激され腫脹しており、これが窒息を引き起こしました。対象の付近からは塩酸が検出され、これは収容措置の実施過程において対象が化学物質に長時間曝露した可能性を示しています。
- 海馬及び前頭前皮質の欠損
- 頭蓋骨の切開によって、大脳への外傷による頭蓋内出血が確認されました。血液の排出処置の後、SCP-8973の前頭前野および海馬が取り除かれていた事が判明し、また血液はここから排出されたものと推測されています。特筆すべき点として、SCP-8973が過去に一度も開頭手術を受けておらず、またその頭皮に外傷が一切確認されなかった点が挙げられます。
- 階段からの転落による頭蓋骨骨折と足首の捻挫
- SCP-8973は左足首を捻挫しており、これを原因として転倒した際に頭部の側頭葉付近を強打し、結果として大量のくも膜下出血が引き起こされたと推測されます。現場分析の結果、収容棟の廊下に存在する階段の段数が7段から8段に増加していることが判明しました。両事象に関連性が存在する可能性が検討されています。
- 左心臓壁の破裂
- 胸部の分析により、SCP-8973の左心臓壁が破裂、血液が心嚢腔内に流入した結果心タンポナーデを引き起こしていたことが判明しました。心臓壁から採取された組織の生検標本は、心筋細胞内に大量のトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)の嚢胞が形成されたことによって、心筋細胞が損傷していたことを示しました。この寄生生物は、ネコ科(Felidae)の動物との接触を一般的な媒介経路として人間に感染します。
- 腐食した縦隔
- SCP-8973の腹部の中央の60%以上が広範囲にわたって「腐食」しており、腹腔内に存在する臓器の大部分が損傷していました。肝臓、胃、脾臓、そして結腸の大部分などといった腰椎付近に位置する臓器は、この「腐食」によって完全に吸収されていました。さらに、腐食痕が人間の手の形に酷似していることが確認されており、これはSCP-8973が背後からその体の側面を「掴まれた」可能性を示しています。
- 活動する壊死組織
- SCP-8973の前腕部の大部分が通常より速い速度で腐敗を開始しました。しかしながら、細胞レベルでの分析によって、この領域の細胞が活動電位の変化や細胞呼吸といった通常の細胞が行う活動を、異常にも継続していることが判明しました。
- ███-████████
- SCP-8973は███████████████、7番目の████████████████████████、そして[編集済み]。
SCP-8973は、死後の調査により約991件の軽微な損傷、障害・疾患及び異常な状態が確認されています。簡潔さを考慮して、これらの詳細な情報は本報告書では省略されていますが、正式な申請を行った後に閲覧可能な文書8973-Alphaに、これらの完全な一覧が記載されています。
補遺: ████/██/██、O5-█の決定により、SCP-8973に関する追加調査は無期限に停止されました。この決定に伴って、W█████ M███には、「財団におけるHMCLシステムの導入・改良への貢献、並びに財団への奉仕における最大限の犠牲を払った功績」によって、死後、財団星章を授与されました。
現行の特別収容プロトコルは既に実施されています。



