SCP-903-JP
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SCP-903-JPの状況下にあるSCP-903-JP-1-2

アイテム番号: SCP-903-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-903-JPおよびSCP-903-JP-1は標準生体収容房および標準人型収容房に収容されます。すべての職員は許可なくSCP-903-JPを目視してはいけません。SCP-903-JP-1の踊りを許可なく止めてはなりません。SCP-903-JPの実験には、セキュリティークリアランスレベル3以上の職員1名以上の承認が必要です。SCP-903-JP-1は常に3個体以上が維持されなければなりません。必要個体数を下回った場合は可能な限り寿命の長い生物をSCP-903-JPに暴露させてください。

説明: SCP-903-JPは認識汚染能力を持ったメスのホンドタヌキ(Nyctereutes procyonoides viverrinus)です。SCP-903-JPの首関節は通常の個体よりも柔軟ですが、それ以外の身体的異常はありませんでした。

SCP-903-JPの特異性はSCP-903-JPが後ろ足をたたみ、額を床につける姿勢、いわゆる土下座の姿勢を取ることで発現します。その姿を見た生物は踊ることは素晴らしい、という観念が植え付けられます。このようにして、SCP-903-JPに暴露したものはSCP-903-JP-1に指定されます。SCP-903-JP-1個体に記憶処理を実施しても異常性は消失しません。SCP-903-JPはSCP-903-JP-1個体によって「Mr.コジロウ」と称されています。

多くの場合、暴露してすぐにSCP-903-JP-1はその場で踊り始めます。その踊りには個体差があります。SCP-903-JP-1の身体の構造は踊りのために最適化されます。具体的には、四肢の関節の可動範囲の増加、四肢の筋力の増加、二足歩行のための体幹の強化が確認されています。現在、SCP-903-JP-1は125個体が収容されています。多くは、異常性のない動物および人間です。しかし、一部異常なオブジェクトがその中に含まれており、SCP-███-JPへと再指定されました。SCP-903-JP-1は睡眠中や食事中以外は基本的に踊りを踊っています。踊りを阻止することは可能ですが、SCP-903-JP-1の反発があるため、推奨されません。SCP-903-JP-1は暴露直後の踊りを終えた後、別のSCP-903-JP-1を探索し、「グループ」を構成します。グループの構成員は12~69です。このようにして4つのグループが構成されていることが確認されています。

SCP-███-JPは後述のSCP-903-JPの回収の際、オブジェクトの影響を受け踊っている状態で発見されました。現在はSCP-903-JPと異なる収容施設に収容されています。SCP-███-JPの詳細は別紙の報告書を参考にしてください。

SCP-903-JP-1個体実例
分類番号 種別 顕著な強化点 追記
SCP-903-JP-1-1 イエネコ(Felis silvestris catus) 四肢の強化 立ち上がって、フラダンスを踊る。
SCP-903-JP-1-2 イエネコ(Felis silvestris catus 体幹の発達 ポールがないにもかかわらず、ポールダンスを踊る。
SCP-903-JP-1-6,7 ブタ(Sus scrofa domesticus) 下半身の発達 二個体によって創作ダンスがなされる。
SCP-903-JP-1-25 人間(初期収容時に暴露) 体幹の強化 器械体操を行う。非常に高度な技を継続して行い続けた。以前はこのように踊ることはできなかったと主張している。
SCP-903-JP-1-58 キハダマグロ(Thunnus albacares) ひれの異常発達。陸上での二足歩行。陸上での呼吸 水中でも、陸上でもシンクロナイズドスイミングが行われる。
SCP-903-JP-1-79 アシダカグモ(Heteropoda venatoria) 強化はなし ブレイクダンスを行う。ごくたまに足がもつれ、転ぶようなしぐさをする。
SCP-903-JP-1-94 アミメキリン(Giraffa camelopardalis) 特に下半身の強化が顕著だった。 2足歩行しながらロボットダンスを踊る。██の動物園で行方不明になっていた個体と特徴が一致した。
SCP-███-JP 既存の生物と一致した特徴を持たない軟体生物 強化個所不明 全身をねじり続ける動作を行う。SCP-███-JP自体の異常性の曝露を受けて周囲30m以内にいる3名のDクラス職員が身体をねじり2名が終了した。生存者はSCP-903-JPに暴露していた。

SCP-903-JPはテレビ局に不審な集団が現れ、11名がSCP-903-JPに暴露したことから存在を知られました。SCP-903-JPは後方にSCP-903-JP-1個体をすべてひきつれて、テレビ局エントランスで「土下座」を行い、SCP-903-JP-1は各々の踊りを踊りました。SCP-903-JPおよびSCP-903-JP-1の収容は財団エージェントに2名の暴露者を出しながらも成功しました。別途、SCP-███-JPも財団エージェント8名の暴露者を出しながら収容されました。SCP-███-JPの暴露者のうちSCP-903-JPに暴露していた2名は生存しました。

補遺:SCP-903-JPが20██年に老衰で死亡しました。そのとき突如、SCP-903-JP-1-1、SCP-903-JP-1-6,7、SCP-903-JP-25、SCP-███-JP、が「私がMr.コジロウの後継者だ」と主張し始めました。この主張はそれぞれの個体が発することができる音によって、十分に認識可能な形式でなされました。その後、SCP-903-JP-1-1、SCP-903-JP-1-6,7、SCP-903-JP-25、SCP-███-JPは順に踊り始めました。その後、SCP-903-JP-1はお互いに隔離されているにもかかわらず、「後継者争い」のために踊ったSCP-903-JP-1の踊りの「評論」をはじめ、最終的にSCP-███-JPが後継者にふさわしいという意見の一致が行われました。その後、SCP-███-JPは自らの特性を失い、代わりにSCP-903-JPの特性を得ました。そのため、SCP-███-JPをSCP-903-JPとして再指定しました。

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