SCP-9099
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アイテム番号: 9099
レベル3
収容クラス:
euclid
副次クラス:
thaumiel
撹乱クラス:
keneq
リスククラス:
caution

特別収容プロトコル: SCP-9099は遠隔地に存在するため、周辺地域における侵入者の有無を監視し、標準的な管理下の入口境界を設けるだけで十分な現地収容が可能です。その大きさを特定できるほど詳細にSCP-9099を映した衛星写真・空撮写真の公開は差し止められ、あらゆる公記録はSCP-9099が平凡なソビエト時代の貯蔵サイロであることを示すように改竄されます。

SCP-9099内の観測プラットフォーム任務に配属されるのは、過去に他のSCPと接触しておらず、いかなる機密情報へのアクセス歴も無いDクラス職員のみです。いかなる状況においても、これらの基準を満たさない職員がSCP-9099に立ち入ることは許可されず、またSCP-9099内では観測以外の活動を行うべきではありません。SCP-9099内への電子的な記録機器や保存装置の持ち込みは許可されません。SCP-9099内に持ち込まれる全ての物品は研究主任が直接承認する必要があり、Dクラス職員は規則遵守を徹底するため、各シフト後に禁制品検査を受けなければなりません。

観察任務の標準装備は次の通りです。

• ペンと日誌
• 機械式の時計
• 機械式の深度計
• ボトル入り飲料水
• 携帯口糧
• 緊急用医療キット
• 携帯トイレ

その他の物品の持ち込みは全て研究主任の裁量に委ねられます。

各往復サイクル中、最低1人 (好ましくは資源が許す限りにおいて最大3人まで) のDクラス職員を、SCP-9099の観測プラットフォームに搭乗させます。往復サイクルへの搭乗に3回以上連続で失敗した場合、現地で収容違反が進行中であると見做されます。この場合、SCP-9099は封鎖され、梯子が撤去され、唯一の脱出可能地点は建造物最上部から少なくとも10mの距離を維持する空中強襲部隊によって防衛されます。建造物内には致死濃度の一酸化炭素が充填されます。一酸化炭素は適切なDクラス職員らが待機状態に入るまで排出すべきではなく、実験は可能な限り早期に再開されます。

更新 ████/05/03: SCP-9099に致死濃度の一酸化炭素を恒久的に満たし、積極的な研究を中止すべきであるというヴォーグル元・研究主任の請願は、その対策で無力化されるのはSCP-9099-A個体群のみであるとの理由から、O5投票 9対3 で正式に却下されました。SCP-9099そのものの完全な異常性は、依然として消極的な収容プロトコルを正当化するほど十分には解明されていません。

更新 ████/05/09: 事件9099-108に鑑みて、本任務に配属されるDクラス職員には、例えそれによって試験結果の質が損なわれる可能性があっても、知能、推論力、洞察力、視力が平均以下の人物が優先的に採用されます。Dクラス職員らは眩暈の症状を避けるため、下方を覗き込まないように指示されます。

説明: SCP-9099はシベリアの████████から北東約70kmの地点に位置する、直径約75m、高さ225mのコンクリートサイロです。ソビエト連邦の崩壊後に財団の管理下に入ったものの、GRU"P"部局の関連記録はその解散前に全て破棄されており、ソビエト連邦時代に建造されたかは明らかになっていません。

SCP-9099のブルータリズム様式は20世紀半ばのソビエト建築と一致しますが、その年代を確定するための測定法はいずれも決定的な結果を出しておらず、またソビエト連邦由来であることを示唆する他の要素を全く帯びていません。SCP-9099の外壁が遥かに古い構造の周囲に建造されただけであることは十分に考えられます。

SCP-9099は1階部分を持っておらず、そのために1階から入場することは不可能です。屋上に存在する唯一の入口に到達するには、外付けの梯子を上る必要があります。SCP-9099の内部は99階建てで、各層には幅2mの独房99室が円形に並んでおり、ほぼ全ての独房は厚さ5cmの一方向性ガラス窓で密閉されています。独房内の照明が消えている時、外部観察者が独房の占有者を見ることはできません。

留意点として、SCP-9099には電力供給源や電線が全く存在せず、SCP-9099内のケージで保護された照明器具には異常な圧電発光特性を示す塩結晶が封入されています。SCP-9099全体に伝わる持続的かつ穏やかな振動が発光を促進しており、照明器具を壁から取り外すと発光が停止します。

SCP-9099の全体的な設計はパノプティコン1形式の刑務所を強く示唆しており、それが本来の役割だったという仮説が有力視されています。SCP-9099の中央には、3本のレールに架かる観測プラットフォームがあります。この観測プラットフォームは分速1mでレールを昇降しており、15分の一時停止期間を2回挟むため、1回の往復サイクルを終えるまでに8時間かかります。サイクルを停止・変化させる既知の手段は存在せず、またそのような試みは今後許可されません。

最初の15分停止期間は常に建造物の屋上で発生するので、職員がプラットフォームを乗降できます。2回目の停止期間は8時間サイクルのランダムな時点で発生します。平均して約2ヶ月に1回、観測プラットフォームは1階に降りた時点で2回目の停止期間を迎えます。SCP-9099には1階が存在しないため、この時点で観測プラットフォームを降りた職員は回収不可能と見做されます。

一般的なサイクル中には、約30%の確率で、観測プラットフォームから見える独房の最低1室で照明が点り、その占有者の姿が明らかになっています。どの独房でいつ照明が点くかという明確なパターンは無いようです。照らされている占有者はほぼ例外なく、観測プラットフォーム上の人物に極度の関心を示し、可能な限り視線を向け続けます。

この行動は照明が点いていない独房の占有者にも当てはまると広く推定されています。

SCP-9099の独房占有者 (以下SCP-9099-Aとする) は概ねヒト型の実体ですが、典型的にはやつれており、血色が悪く、無毛で、顕著に細長い爪と歯が生えています。SCP-9099-A個体は例外なく額の中心に、単眼を連想させる、目的や起源が不明な単一の開口部を有します。衣服は大抵の場合、前時代的であるという点を除いて製法が不明確な、単純かつ暗色のリネン素材です。

SCP-9099-Aはほとんどの場合、観測者をただ見つめるだけですが、脅迫的または卑猥な身振りをしたり、ガラスを叩いて関心を引こうとすることも頻繁にあります。時折、SCP-9099-Aは看板を掲げたり、ガラスにメッセージを書いたりして観測者に見せつけます。これらのメッセージは通常、簡潔かつ不可解な内容で、観測者はそれらを記録しつつ、それ以上の注意を払わないように指示されています。メッセージは常に観測者の母語で記されており、これまでのところ、識字能力を持たないDクラス職員が関与した実験で筆記メッセージが確認されたことはありません。

現在、未確認ではあるものの、SCP-9099-Aは何らかの量子観測者効果によって、自分を観測している任意の実体に関する情報を取得可能であり、一方向性ガラスはその作用を軽減する目的で設置されたという仮説が提唱されています。SCP-9099内の独房照明が一見ランダムに点灯しているのは、意図しない進展だったと推定されます。

照明が点った独房内のSCP-9099-A個体が、往復サイクル中に人間によって視認されなかった場合、その独房は次のサイクルでも点灯し続け、更に新たに点灯する独房の数は、既存の点灯済独房の2乗の数だけ増加します。これによって点灯済独房の数は急速に増え、合わせて仮説上の観測者効果の強度も非線形に高まるようです。この現象が臨界閾値に達すると (最適な開始条件では観測者のいないサイクル3回で発生し得る) 、SCP-9099内の全ての独房が開放され、全てのSCP-9099-A個体が収容違反を試みます。SCP-9099内のCO2濃度を致死濃度まで上昇させると、財団職員をSCP-9099-Aの影響に晒すことなく、効率的に収容体制を再確立できることが証明されています。

SCP-9099の観測を再開すると、SCP-9099は事実上リセットされたように見え、全てのSCP-9099-A個体は生きた状態で各々の独房内に戻っています。現在まで、収容違反後にSCP-9099-Aの死骸が回収されたことはありません。実際に何が起こっているかはまだ解明されていませんが、前述した量子観測者効果が関わっており、SCP-9099の波動関数が安定状態に戻ることで、内部にいる全ての有意識観測者の喪失を防いでいると考えられています。

特筆すべきことに、SCP-9099-Aが書き記すメッセージの一部は、彼らが過去の窒息死を記憶していることをある程度仄めかしています。

補遺: 以下は、SCP-9099の1階に到達した直近のDクラス職員、D-14409が記録した日誌のエントリです。


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