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SCP-9119: 標準収容プロトコル
著者: Matthgeek (著者ページ)
タイトル: SCP-9119 - 標準収容プロトコル
翻訳責任者: C-Dives
翻訳年: 2025
著作権者: Matthgeek
原題: SCP-9119 - Standard Containment Procedures
作成年: 2025
初訳時参照リビジョン: 12
元記事リンク: ソース
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アイテム番号: SCP-9119
オブジェクトクラス: Safe
1匹のSCP-9119個体
特別収容プロトコル: SCP-9119はサイト-47で標準的な財団仕様アリ養殖場に収容され、機能性の維持に十分な栄養を提供されます。サイト-47の標準収容プロトコルに則り、SCP-9119に対する実験は追って通知があるまで中止されています。
説明: SCP-9119はヤマアリ属の一種 Formica polyctena 、通称ウッドアントの異常な一群です。SCP-9119個体群は、コロニーの様々な役割を非生産的な、もしくは積極的に有害な形式で実行するという特異行動を示します。これにはコロニー内での不要な部屋の構築、それらの部屋へのごく少量の食料、卵、デトリタスの保管、SCP-9119に属さないアリに対する過剰な攻撃性の発露などが含まれます。
| 実験9119-37 | |||
| 監督研究員 | ブリジット・マクシェーン | ||
| プロトコル | チーズの欠片3個をコロニーの小さな部屋から除去した。 | ||
| 結果 | 近隣のアリが目に見えて動揺を示し、やがて主要孵化室から来たアリが未受精卵3個をチーズの代わりに配置した。 | ||
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From: ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W#ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W
件名: 自己紹介
ハロー!
私の名前はウィリアムですが、よくビルと呼ばれています。皆さんの新しい研究主任を務めることになりました!
軽く自己紹介させてください:
生まれはイリノイ州ですが、旅行が大好きです! 特に山登りが趣味です。実はロッキー山脈旅行から帰ってきたばかりなんですよ!
アリも大好きです! もちろん、あらゆる種類の昆虫を歓迎しますが、アリたちが協力し合う様子はとても可愛らしいと思いますし、元気づけてさえくれます。
それを踏まえたうえで、SCP-9119の実験を再開するつもりでいます。まだ探求の余地がかなりありそうですし、皆さんと新しい実験をブレインストーミングするのが楽しみです!
あと、これは余談ですが、研究室が少々散らかっているのが気になりました。マクシェーン博士の唐突な退職で色々大変だったのでしょうが、もっと整理整頓していただければ嬉しいです。再編成のアイデアを幾つか添付しておきます。
添付: 📎organization_v2.pdf
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From: ten.pcs.rid.74|semaJ.N#ten.pcs.rid.74|semaJ.N
件名: Re:自己紹介
ハロー、ビル
メールに私を含めてくれて感謝する。君が昆虫学部門で幸先の良いスタートを切ったようで何よりだ。
しかし、生憎だがSCP-9119の実験はサイトの標準収容プロトコルに則って中止されており、更なる実験の差し迫った必要性が生じるまでは再開できない。詳細については、リンク先の関連セクションに目を通してほしい: 規則集 第3章
他のSCPに注力することをお勧めするよ。ブリジットがいない今、君の部門はゆっくりと仕事を進めてゆくべきだ。
敬具、
ネヴィン・ジェームズ
サイト-47 管理官
“共に光を灯そう”
| 実験9119-44 | |
| 監督研究員 | ブリジット・マクシェーン |
| プロトコル | コロニーの使用されていない小さな部屋1つを埋め立てた。 |
| 結果 | 近隣の部屋に物を運んでいたアリが、散発的に物の除去と追加を繰り返し始めた。この挙動は使用されていない部屋が再び掘り返されるまで続いた。 |
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From: ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W#ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W
件名: 第一週のまとめ!
やあ、皆さん!
まず、実に素晴らしい第1週目を過ごすことができました。皆さんにお会いし、業務を拝見できて最高でしたよ!
幾つか早急に確認しておきたいことがあります。
第一に、どなたかブリジットと連絡を取っている方はいますか? 何枚かの紛失メモについて質問したいのですが、異動先に関する情報が全く見つかりません。
彼女の新しいメールアドレスをご存知の方は是非教えてください!
次に、大変な状況が続いていて、システムの変化に慣れるのは難しいことは承知していますが、もっと研究室を整頓する必要があります。危険な昆虫や有害物質を扱うのですから、テーブルを使う時にいちいち鉛筆立てをどけたり、誰かの付箋を剥がしたりしなければならないようでは、安全な実験が行えません。
ご不満があれば、喜んでシステム変更の相談に応じます。いつでもご連絡ください!
To: ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W#ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W
From: ten.pcs.rid.74|semaJ.N#ten.pcs.rid.74|semaJ.N
件名: ブリジット・マクシェーンの件
ハロー、ビル
質問から察するに、前任者の退職についての完全な事前説明を受けていないようだね。
君はブリジットが別なサイトに転任になったと思っているようだが、そうではない。
ブリジットは異動したのではない。感染性の認識災害に曝露したのだ。これが発覚した際、彼女は我々の標準収容プロトコルに従って自己終了した。
メモが見つからないのは、更なる認識災害が含まれていないかを評価するため、隔離されているからだ。
受け入れ難いだろうし、混乱しているかもしれないが、この件はどうか内密にしておいてもらいたい。知っての通り、研究員の死亡に関するプロトコルでは慎重な対応が望ましいとされている。自殺なら尚の事だ。
また、プロトコルは全員が回復するまで新規プロジェクトの開始を避けることも推奨している。それを念頭に置いて、SCP-9119の実験再開に向けた取り組みを打ち切ることを強く勧める。
規則集へのリンクを貼っておくので、ガイドラインを熟読するように: 規則集 第7章
敬具、
ネヴィン・ジェームズ
サイト-47 管理官
“共に光を灯そう”
| 実験9119-65 | |
| 監督研究員 | ブリジット・マクシェーン |
| プロトコル | 1匹の非異常な Formica polyctena 個体にSCP-9119から採取したフェロモンを付着させ、SCP-9119アリに溶け込めるようにした。その後、この個体はSCP-9119コロニーに導入された。 |
| 結果 | 導入された個体は異常な挙動を全く示さなかった。SCP-9119アリは導入個体を一時的に受け入れたが、導入個体はほぼ空の部屋から1粒の砂糖を除去しようとした際に寸断され、7ヶ所の部屋に分けて貯蔵された。 |
To: ten.pcs.hte.74|ekralC.S#ten.pcs.hte.74|ekralC.S
From: ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W#ten.pcs.tne.74|zeugirdoR.W
件名: 懸念事項
ハロー、
昆虫学部門研究室の主任に就任して以来、幾つかの出来事を目にして、SCP-9119とブリジット・マクシェーン前主任の死を巡る陰謀があるのではないかと考えるに至りました。
まず最初に、私は異動から1週間後までブリジットの自殺について伝えられませんでした。
彼女の研究メモにアクセスしようとして、SCP-9119関連のデータが全て消えているのに気付いた時に初めてそれを知りました。これはジェームズ管理官の指示による“情報隔離”のためだったとされています。
ジェームズ管理官はまた、“標準収容プロトコル”以外の理由を全く示さないまま、SCP-9119の研究再開に向けた動きを阻止しています。
そして、結論に飛び付くつもりはありませんが、研究室の職員らが業務効率改善の取り組みをわざと妨害しているような気がしてなりません。これは私を多忙にして、ブリジットやSCP-9119の調査に手が回らないようにする策略かもしれません。
この程度でも倫理委員会の関心を引くに値する内容ならば幸いです。もし同意してくださるなら、ぜひお会いして、今後の方針についてご意見を伺いたいと思っています。
映像ログ9119-23
サイト-47の標準収容プロトコルに則って記録。
[記録開始]
ロドリゲス博士が昆虫学研究室で書類を整理している。クラーク連絡員が開いたドアから入ってくる。
クラーク: ウィリアム・ロドリゲスさんですね?
ロドリゲス: ビルで構いません。どんなご用件でしょうか?
クラーク: SCP-9119の件で伺いました。
ロドリゲス: ああ、あなたが倫理委員会の連絡員ですか!
クラーク: ええ、そうです。
ロドリゲス: 助かった! 次はどう出ます? 私はもっと証拠を集めるべきですか、それともすぐ捜査を開始しますか?
クラーク: どちらでもありません。捜査を開始する予定はありません。
ロドリゲス: えっ?
クラークは溜め息を吐く。
クラーク: あなたがここに来て間もないのは分かっていますが、どうかご理解ください。サイト-47ではプロトコルを厳格に順守しています。ジェームズ管理官の行動は全てサイト管理官としての権限の範疇です。
ロドリゲス: ええ、厳密に言えばね。しかし、彼は明らかに何かを隠している。私は管理官の同意無しではSCP-9119に近付くことさえできないんですよ!
クラーク: 管理官には特定のSCPへの接近を制限する権限が -
ロドリゲスは明白に取り乱した様子で話を遮る。
ロドリゲス: なぜ? なぜSCP-9119を隔離する必要があるんですか? なぜアリが妨害を受けずに巣を作り続けるのがそんなに重要なんですか? なぜ…
2人のサイト警備員を同伴したジェームズ管理官が入室し、ロドリゲスの声が次第に小さくなる。
ジェームズ: 言った通りだろう、こいつは協力しない。状況が悪化する前に手を打つ必要がある。
クラークは頷き、後ろに下がる。ジェームズが前に踏み出し、咳払いする。
ジェームズ: ウィリアム・ロドリゲスは当サイトの運営を脅かす危険な認識災害の影響を受けていたと記録しておけ。警備員、彼がこれ以上の混乱を引き起こす前に退去させろ。
ロドリゲスは後ずさりする。
ロドリゲス: 嫌だ。まさか。ブリジットにも同じことをしたのか?
ジェームズ: こんなことに構っている時間は無いんだ。連れ出せ。
短い掴み合いの後、ロドリゲスは拘束され、サイト-47のヒト型生物収容エリアへ連行される。
格闘中に幾つかの鉛筆立てが床に落ちる。ジェームズとクラークはそれらをテーブルの上に戻し、各鉛筆立てに正確な数の鉛筆を慎重に配置してゆく。
クラーク: なんて不器用なのかしら。
[記録終了]
倫理委員会より通達
サイト管理官 ネヴィン・ジェームズ及び倫理委員会連絡員 スザンナ・クラークからの、ウィリアム・ロドリゲス博士に対する告発を受けて、倫理委員会は、ロドリゲス博士がSCP-9119及び財団全体の最善の利益に反する非良心的かつ正当化の余地無き行動を取ったと結論付けました。
従って、倫理委員会は全会一致で即時終了処分を勧告します。
| 実験9119-83 | |
| 監督研究員 | ネヴィン・ジェームズ |
| プロトコル | 標準収容プロトコルに則り、SCP-9119は妨害を受けずに活動することを看過された。 |
| 結果。 | 最適状態。 |
妨害されていないSCP-9119








