SCP-9119
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アイテム番号: SCP-9119

オブジェクトクラス: Safe

Formica_polyctena_2.jpg

1匹のSCP-9119個体

特別収容プロトコル: SCP-9119はサイト-47で標準的な財団仕様アリ養殖場に収容され、機能性の維持に十分な栄養を提供されます。サイト-47の標準収容プロトコルに則り、SCP-9119に対する実験は追って通知があるまで中止されています。

説明: SCP-9119はヤマアリ属の一種 Formica polyctena 、通称ウッドアントの異常な一群です。SCP-9119個体群は、コロニーの様々な役割を非生産的な、もしくは積極的に有害な形式で実行するという特異行動を示します。これにはコロニー内での不要な部屋の構築、それらの部屋へのごく少量の食料、卵、デトリタスの保管、SCP-9119に属さないアリに対する過剰な攻撃性の発露などが含まれます。


実験9119-37
監督研究員 ブリジット・マクシェーン
プロトコル チーズの欠片3個をコロニーの小さな部屋から除去した。
結果 近隣のアリが目に見えて動揺を示し、やがて主要孵化室から来たアリが未受精卵3個をチーズの代わりに配置した。


実験9119-44
監督研究員 ブリジット・マクシェーン
プロトコル コロニーの使用されていない小さな部屋1つを埋め立てた。
結果 近隣の部屋に物を運んでいたアリが、散発的に物の除去と追加を繰り返し始めた。この挙動は使用されていない部屋が再び掘り返されるまで続いた。


実験9119-65
監督研究員 ブリジット・マクシェーン
プロトコル 1匹の非異常な Formica polyctena 個体にSCP-9119から採取したフェロモンを付着させ、SCP-9119アリに溶け込めるようにした。その後、この個体はSCP-9119コロニーに導入された。
結果 導入された個体は異常な挙動を全く示さなかった。SCP-9119アリは導入個体を一時的に受け入れたが、導入個体はほぼ空の部屋から1粒の砂糖を除去しようとした際に寸断され、7ヶ所の部屋に分けて貯蔵された。


映像ログ9119-23

サイト-47の標準収容プロトコルに則って記録。


[記録開始]

ロドリゲス博士が昆虫学研究室で書類を整理している。クラーク連絡員が開いたドアから入ってくる。

クラーク: ウィリアム・ロドリゲスさんですね?

ロドリゲス: ビルで構いません。どんなご用件でしょうか?

クラーク: SCP-9119の件で伺いました。

ロドリゲス: ああ、あなたが倫理委員会の連絡員ですか!

クラーク: ええ、そうです。

ロドリゲス: 助かった! 次はどう出ます? 私はもっと証拠を集めるべきですか、それともすぐ捜査を開始しますか?

クラーク: どちらでもありません。捜査を開始する予定はありません。

ロドリゲス: えっ?

クラークは溜め息を吐く。

クラーク: あなたがここに来て間もないのは分かっていますが、どうかご理解ください。サイト-47ではプロトコルを厳格に順守しています。ジェームズ管理官の行動は全てサイト管理官としての権限の範疇です。

ロドリゲス: ええ、厳密に言えばね。しかし、彼は明らかに何かを隠している。私は管理官の同意無しではSCP-9119に近付くことさえできないんですよ!

クラーク: 管理官には特定のSCPへの接近を制限する権限が -

ロドリゲスは明白に取り乱した様子で話を遮る。

ロドリゲス: なぜ? なぜSCP-9119を隔離する必要があるんですか? なぜアリが妨害を受けずに巣を作り続けるのがそんなに重要なんですか? なぜ…

2人のサイト警備員を同伴したジェームズ管理官が入室し、ロドリゲスの声が次第に小さくなる。

ジェームズ: 言った通りだろう、こいつは協力しない。状況が悪化する前に手を打つ必要がある。

クラークは頷き、後ろに下がる。ジェームズが前に踏み出し、咳払いする。

ジェームズ: ウィリアム・ロドリゲスは当サイトの運営を脅かす危険な認識災害の影響を受けていたと記録しておけ。警備員、彼がこれ以上の混乱を引き起こす前に退去させろ。

ロドリゲスは後ずさりする。

ロドリゲス: 嫌だ。まさか。ブリジットにも同じことをしたのか?

ジェームズ: こんなことに構っている時間は無いんだ。連れ出せ。

短い掴み合いの後、ロドリゲスは拘束され、サイト-47のヒト型生物収容エリアへ連行される。

格闘中に幾つかの鉛筆立てが床に落ちる。ジェームズとクラークはそれらをテーブルの上に戻し、各鉛筆立てに正確な数の鉛筆を慎重に配置してゆく。

クラーク: なんて不器用なのかしら。

[記録終了]


倫理委員会より通達

サイト管理官 ネヴィン・ジェームズ及び倫理委員会連絡員 スザンナ・クラークからの、ウィリアム・ロドリゲス博士に対する告発を受けて、倫理委員会は、ロドリゲス博士がSCP-9119及び財団全体の最善の利益に反する非良心的かつ正当化の余地無き行動を取ったと結論付けました。

従って、倫理委員会は全会一致即時終了処分を勧告します。


実験9119-83
監督研究員 ネヴィン・ジェームズ
プロトコル 標準収容プロトコルに則り、SCP-9119は妨害を受けずに活動することを看過された。
結果。 最適状態。


9000Colony.jpg

妨害されていないSCP-9119

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