アイテム番号: SCP-917
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-917は標準的な人型用収容セルに収容されています。音楽や書籍は要求に応じて利用できるようにしてください。
SCP-917には、少なくとも1人の担当者が常時割り当てられます。担当者は6時間のシフトで交替するようにしてください。SCP-917は常に一人でいることを要求するかもしれせんが、その特権は1日につき4時間までに制限されています。
SCP-917には標準的な点字ベースのコミュニケーションブックが提供されています。単純な会話であれば、このコミュニケーションブックか、あるいはあらかじめ取り決められたハンドシグナルを用いて行われる事があります。職員は絶対的な要請がない限り、新月の期間中はSCP-917を起こさないよう指示されています。これは対象がパニックを起こす原因になるためです。職員はSCP-917が事前に合意のとれた合図を行うまで待機してください。
SCP-917は中度の関節炎を患っています。そのため、摂食が可能な場合には薬が提供されることになっています。
「ミスターズ」に関する現在の規定により、SCP-917はサイト██の██ホールに収容されています。
説明: SCP-917は高齢の白人男性のように見えます。対象の顔は、月の周期に関連して再生と消滅を繰り返しているように振舞います。それらは新月の間は完全に消滅し、満月になると通常の状態に戻ります。対象の耳、目、鼻、口は消滅しますがシワは残ります。この消滅と再生は、左耳から開始されて顔を横断するように進行し、月の満ち欠けを模倣します。
対象は、それらの経験が痛みを伴うことはないが、関連する部位が欠けている間は、目が見えない、耳が聞こえない、喋ることが出来ない状態にあると説明しています。
SCP-917は顔が欠けている時には飲食や呼吸を必要としません。しかし、月の影響を受けている間は極度の疲労を感じていると述べています。
月食の間は[削除済]。これは安全であると考えられ、オブジェクトに長期的な害をもたらすことはありません。
SCP-917はサイト██の[削除済]エントランスで発見されました。
補遺917: 「リトル・ミスターズ®の一員、ミスター・ムーン by ワンダーテインメント博士」という言葉がSCP-917の右ふくらはぎに刺青されています。発見された時、SCP-917はコート、ドレスシャツ、スラックスを着用しており、それらには全て「博士の特注品」と書かれたタグが縫い付けられていました。また、SCP-909が所有していたものと同様のリストがスラックスの左ポケットから発見されました。それにはSCP-917は「13」と記載されていました。文書 917-aを参照してください。
補遺917-2: SCP-917は上記の文書を所持していた。SCP-905は「そのコピーは風に飛ばされてなくしてしまった」と表現したが、SCP-909は文書909-aで見ることの出来る同様のリストを所持している。SCP-913は自分用のコピーを摂食したと推定される。また、SCP-920は「どこか違うところに置いてきてしまった」と証言していた。 - Dr. ███████████