アイテム番号: SCP-921
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 研究サイト-346がSCP-921内部に建設されています。噴火や地震災害の兆候が、一般市民の訪問を妨げるべく、SCP-921収容地区近辺にて公表されます。財団エージェントはArmenite州林野局の者に扮し、地区一帯に常に人が居ないようにせねばなりません。SCP-921-1との接触は、当該サイトの一般的な承認プロセスを通過した職員であれば誰でも許可されます。ただしSCP-921-2との直接の接触はサイト所長のDr. Sirilより承認を受ける必要があります。
説明: SCP-921は地下にある部屋やトンネルや様々な大きさの広間からなる複合体であり、中央広間を囲むような構成となっており、██の████████近辺の山岳地帯に所在します。幾らかの部分は自然の洞窟に見えますが、その他の部分は明らかに人工であるか、未知の手法によって形成されたものです。SCP-921の特異な性質は、SCP-921に存在する種々の物体(以下、SCP-921-1)に接触した人物への効果に起因します - SCP-921の部屋の多くは岩石層や地下植生(洞窟状の部屋)、日用品(人工の部屋)やその他の物体(未分類の部屋)を持っています;これらの物体は『感覚をもたらす物』を持っているように見られます - 接触すると、各物体は使用者に対し、景色や音や方向などといった感覚入力と共に感情をもたらします。SCP-921-1との接触に起因する持続的ないしは有害な影響は確認されていません。
SCP-921の中央広間は非物質的な存在(以下、SCP-921-2)がおり、この存在はSCP-921の中央広間に進入した人物に呼びかけます。SCP-921-2の声は中央広間の天井から発生していますが、明確な発生源は発見されていません。SCP-921-2はガイドとして振る舞い、SCP-921内のSCP-921-1に対しては学芸員のような存在として働くと見られます;指示されると、特定の物体や場所への道順を提供したり、あるいは1つの物体に収められた感覚についての一定量の説明を行います。SCP-921-2の感覚性の正確な広がりは明らかになっていません。
SCP-921-2はSCP-921の様々な区域を『翼』と呼び、SCP-921-1個体を『焦点』と呼びます。各翼、部屋、物体には名前が付けられています。新たな部屋や翼が不定期にSCP-921内に現れ、それらは新たな焦点を収めています。これらの新しいSCP-921の場所は、既に存在している翼の中で同じ構成であるものに接続されます。