クレジット
タイトル: SCP-941-JP - 寝ても覚めても悪夢は終わらず
著者: ©︎
Fennecist
作成年: 2018
アイテム番号: SCP-941-JP
オブジェクトクラス: Euclid (推定Neutralized)
特別収容プロトコル: SCP-941-JPの発生する旧鏡沢村はLoI-941-JPに指定されており、アクセス可能な経路を封鎖することで一般人の侵入を防止しています。また、一般には旧鏡沢村について少子高齢化に伴い既に存在していないという偽情報が流布されています。配備されている警備員らはLoI-941-JP内に侵入した一般人らを捕縛し警察機関へと引き渡します。LoI-941-JP内で睡眠を取ることは禁止されています。LoI-941-JP内に再出現した人物らはサイト-8165にて保護します。現在のところ該当する人物らを解放する予定はありません。情報収集のために、該当する人物らへは再出現から可能な限りすぐ (最低でも4日間が経過するまで) にインタビューを行う必要があります。
説明: SCP-941-JPは日本国長野県旧鏡沢村 (LoI-941-JPに指定) の民家内で発生する人体消失現象です。午前2時の時点でLoI-941-JPの民家内で睡眠を取っている人物は突発的に消失します。しかしながら、消失した人物らのうち数名は消失前に睡眠を取っていたと思われる民家内に再出現しています。これらの人物は証言に共通性が見られる特定の悪夢に関する曖昧な記憶を保持しています。この記憶は大抵、再出現から約5日間で完全に忘却される傾向にあります。
補遺941-JP.1: 発見
SCP-941-JPは2019/04/01の時点から発生し始めたものと考えられています。当時旧鏡沢村の村民から警察機関へと殆どの村民の集団失踪が発生した旨の通報があり、調査に当たった警察官らは村民全87名のうち71名が失踪していたことを報告しました。翌日の2019/04/02において残る16名のうち9名が失踪したことが判明し、何らかの異常が関与していることが考えられたため、警察機関に潜入していた財団エージェントらにより以降の調査が行われることとなりました。
監視を行っていた間、失踪が確認されていた村民が数名LoI-941-JP内の民家に再出現し始めました。これらの人物へのインタビューから、SCP-941-JPの起源が2019/03/31をもって廃校となった鏡沢小学校にあると推測されました。しかしながら、鏡沢小学校内の探索と調査においてSCP-941-JPに関連すると思われる物品や情報の取得には成功しませんでした。
補遺941-JP.2: インタビュー
以下は2019/04/03の早朝にLoI-941-JPに再出現した旧鏡沢村の村民である槙野██氏へのインタビュー記録です。インタビュアーは廿酒研究員でした。
インタビュー記録941-JP.1
2019/04/03
[記録開始]
廿酒研究員: 槙野さん、体調は如何ですか。
槙野氏: なんともありません。あー、どちら様で?
廿酒研究員: 失礼しました。廿酒と申します。先日鏡沢村で起こった村人の集団失踪について調査をしている者です。槙野さん、あなたも失踪した村人の1人として記録されているのはご存知でしょうか。
槙野氏: ああ聞きましたよ。私が寝ている間にとんでもないことが起こってたなんて、全然気づきませんでしたね。何ですかね、神隠しとか、ハーメルンの笛吹きみたいなことが起こったとか?
廿酒研究員: 現在調査しているところです。それでですね、失踪している間何があったのか、憶えていらっしゃらないですか?
槙野氏: いや、それが居なくなってたとか憶えてないどころか、最後に寝てから普通に目が覚めたときまでずっと自分の家に居たとしか思えなくて……本当に私いなくなってたんですか?
廿酒研究員: はい。確実に失踪していました。
槙野氏: じゃあ、本当に何もお役に立てるようなことはありませんね。
廿酒研究員: そうですか……本当に些細なことでもいいので憶えていることはありませんか?暑かった寒かったとか、そういう非常にちょっとしたことでもいいので。
槙野氏: ああ……なら、寝てる間に見た悪夢のことなら。
廿酒研究員: ならその悪夢のことを教えてください。なるべく細かく。
槙野氏: はい。まず私は小学校の中にいました。多分あの、村の西の鏡沢小学校だと思います。中にも大勢人がいたのは憶えてるんですけど、誰だったのかは全く憶えてません。それで、何か変なものに追いかけられてました。でもそれはめちゃくちゃ足が遅くて、捕まることはなかったんですよ。何だったかな、本当に。
廿酒研究員: “変なもの”とは何かわかりますか?
槙野氏: あーいや、わかりません。
廿酒研究員: 本当にそれ以上のことは何か憶えてないのですか?
槙野氏: うーん、そうですね。すみません、お役に立てなくて。
廿酒研究員: いえいえ。では質問はこの辺りにしましょう。
[記録終了]
その後再出現した村民らへとインタビューをした結果、SCP-941-JPの影響を受けた人物らが見たという夢には以下の共通点があることが判明しました。
- 鏡沢小学校と思われる場所に自身が居た。
- 小学校内で何らかの存在に追いかけられた。
- 追いかけてくる存在は、足が遅いため容易に逃走が可能であった。
これらの証言から、消失した人物らは鏡沢小学校に類似する異空間へと転移しているという仮説が立てられました。この仮説の検証のため、Dクラス職員を用いた実験が計画されました。
補遺941-JP.3: 映像記録
2019/04/05にD-941-1によるSCP-941-JPの調査が行われました。これはD-941-1に撮影機器を持たせた状態でLoI-941-JPの民家において睡眠導入剤を用いて睡眠を取らせるという形で実行され、睡眠中のD-941-1は午前2時になった時点で消失しました。
D-941-1の消失から翌日の2019/04/06、D-941-1とともに鏡沢村の男性9名がLoI-941-JPに再出現しました。該当人物らへのインタビューでは補遺941-JP.2のものと相違ない証言が得られるのみでしたが、D-941-1が持ち帰った撮影機器に残されていた映像記録から、消失した人物らが鏡沢小学校に類似する異空間へと移動していることが確実視され、加えて異空間内部の状況が判明するに至りました。
以下は回収された映像記録です。
[記録開始]
D-941-1: D-941-1です。先生たちの説明の通り、小学校のようなところに気付いたらいました。廊下に倒れてた自分をこの人が起こしてくれて、助けてくれたんです。えー、鹿野さんでしたっけ?
鹿野氏: はい、鹿野です。鹿野███と言います。
D-941-1: さっきはほんとにありがとうございます。あー、どうしたらいいんだろう。その、鹿野さん?ここは何処なんですか?
鹿野氏: ここは……多分鏡沢小学校です。今日は何日ですか?
D-941-1: 今日は確か……5日です。
鹿野氏: 5日!もうそんなに経ってるんですか。なら、ここは丁度6日前に廃校になったばっかりです。村も大分少子高齢化のアレで子供が少なくなってて、もう必要が無くなっちゃったんですね。
D-941-1: なるほど。
鹿野氏: ここには村の奴らが殆どいます。どういう訳か、廃校になったばかりのここに、気づいたらみんな閉じ込められてたんで。何が起きたんだかわかりませんが、とにかくわかるのは外に繋がる窓も扉も全部開かなくて、化け物たちがうろついてることです。
D-941-1: 化け物、ですか。
鹿野氏: ええ、リコーダーを吹いている河童みたいな茶色いやつとか、包丁持った千手観音とかがいて、人間を見つけたら追っかけてきます。ただ、すごい足が遅くて何かない限りは捕まりません。
D-941-1: 捕まった人はいるんですか?
鹿野氏: 残念ながら居るんです。大体高齢者だったり怪我や病気のある人が捕まって……殺されました。弾けるように死ぬんです。パァン!って。
D-941-1: それは……そうだ、自分ここに調査しに来たんです。村で寝るとどうやらここに来るらしくて、そうやって送り込まれたんですよ。そう、化け物のこと何かわからないですか?ここ小学校だし、七不思議とか関係あったり。
鹿野氏: ああすみません。私生まれがここじゃなくて、わからないんです。そういうことなら高齢の方々を見つけて聞いてみてください。すみませんね、本当に。
D-941-1: 了解です。じゃあ、探してみますか。
鹿野氏: あ、出てくんですね。じゃあ化け物たちに気をつけてください。奴らに見つかっても焦らず落ち着いて逃げればまず捕まりませんから。もう5回逃げきってる私がその証明です。
D-941-1: わかりました。鹿野さんも気をつけてください。
D-941-1が教室と思われる部屋を出て鹿野氏と別れる。
D-941-1: バッテリー節約しないと。
映像が止められる。
[記録終了]
[記録開始]
D-941-1は2階へと続く階段の前に立っている。
D-941-1: D-941-1です。リコーダーを吹く河童を見つけました。
D-941-1がカメラの方向を変える。D-941-1の居る廊下の対局側に、体長およそ80cm程度と見られる茶褐色の人型実体が居るのが確認できる。画面がズームインされる。実体は背中には亀甲状の紋様がある楕円形の物体が背負われており、頭部には皿状の物体を載せている。また、歩いた床は明らかに液体で濡れていることがわかる。実体は短いフレーズのメロディをソプラノリコーダーと思われる楽器を用いて執拗に繰り返し演奏していると思われる。
D-941-1: 本当に足が遅いなら、この距離なら誘き寄せてみても大丈夫か?
D-941-1が近くの壁を3回強く叩いて音を出す。実体は音に反応したようであり、D-941-1の方向に体を向けて跳ねるような素振りを見せながら走ってくる。実体がカメラの方向を向いたため、実体の顔に嘴のような部位があることが確認できる。
D-941-1: お、遅いってわりに結構走ってくるな。
D-941-1は階段を上り踊り場で立ち止まる。実体は画面に映っていないものの、リコーダーの演奏が変化なく聞こえており、徐々に音量が大きくなっていることがわかる。
D-941-1: どうだ?
実体がカメラに映り込む。実体は勢いを変えることなくD-941-1の方向へと階段を登り始める。
D-941-1: やばい!
D-941-1が更に階段を駆け上がり、2階の最も距離の近い教室へと走り込み、清掃用具箱の中へと身を隠す。リコーダーの音が近づいてきたものの、実体が階段を降り始めたようであり、徐々に音量が小さくなっていく。最終的に音が聴こえなくなった。
D-941-1: 撒いたか?(咳き込み) 今のが鹿野さんの言ってた河童だと思います。今の感じで、他の化け物と人間を探していきます。
D-941-1が清掃用具箱から抜け出る。映像が止められる。
[記録終了]
[記録開始]
D-941-1: D-941-1です。さっき千手観音のような化け物が居たのを確認したんですが、追いかけられたのと咄嗟だったのとで映像撮れませんでした。それとは別にで、今は体育館にいるところです。
カメラが体育館の内装を映す。壁全体を覆うように厚い蜘蛛の巣が掛かっているのが確認できる。
D-941-1: 他の部屋は不自然なほど綺麗だったのに、体育館だけやたら蜘蛛の巣が掛かってるのが気になります。蜘蛛が居るにしても、ここまで荒れるとは思えなくて。結構不気味です。
何かが擦れるような音が聴こえる。
D-941-1: 何か聴こえる。
蜘蛛の巣が突如動き始める。直後に巣を破るように小さな人型実体が複数出現する。実体は様々な袴を着た日本人形に見え、下半身があるべき部分から蜘蛛のそれに近い黒色の脚が生えている。実体らはD-941-1の方向へと素早く移動を始める。
D-941-1: まずい!
D-941-1は踵を返し、体育館から退出してすぐさま扉を閉める。D-941-1はそのまま校舎へと走り向かい、家庭科室と思われる部屋へと進入し扉を閉める。D-941-1が机の下に身を隠す。
D-941-1: あれは、体育館は駄目です。(息切れ) あそこに入ったら……ひとたまりもないんじゃないか。(間) 少し休みます。多分、河童は1階だけ、千手観音は2階だけにしか居られないみたいなんで。
沈黙。
D-941-1: 少し寝ようと思います。河童なら、リコーダーの音で気づくだろうし。
映像が止められる。
[記録終了]
[記録開始]
D-941-1: D-941-1です。鹿野さんと再会しました。(間) さっきまで寝てて、河童が近づいてきたんですぐ逃げたんですけど、それで気づいたことがちょっとありまして。ここは来たときからずっと夕方なんです。そうですよね?
鹿野氏: ええ、私もここに来てからずっと夕暮れです。それにディーさん、お腹空いてないでしょう?
D-941-1: 確かに。
鹿野氏: すみません、最初に会ったときに言うべきでした。ここに居る人は腹が減らないみたいなんです。トイレに行きたいとも感じないはずです。ある欲は睡眠欲だけなんです、何故か。
D-941-1: ああそうだ鹿野さん、ここに来てから鹿野さんにしか会ってないんですよ。他の方々は何処にいるんですか?
鹿野氏: それも伝え忘れてましたか……すみません、腹も減らないのに疲れは溜まるみたいで、ぼーっとしてたかもしれません。他の人たちはボイラー室にいます。体育館の近くにあるそれっぽい扉の奥です。そこは、何故かここで唯一鍵が掛かる部屋だったんで。それだけじゃなくて、多分体育館の次に広い部屋なんです。だから皆そこに集まって隠れてるところです。日本人形居ましたでしょ?多分アイツらは体育館から出られないみたいなんで、安全っちゃあ安全ですね。不安はありますが。
沈黙。
D-941-1: いや、安全ならいいんです。自分の務めはあなた方を助けることだから、それがありがたいです。
鹿野氏: そうだ、ディーさん。1つ提案があるんですが、ちょっとお時間良いですか。
D-941-1: 提案ですか?
鹿野氏: はい。私と他の男たちとで学校から出られそうな場所を探してたんですがね、その途中で雨宮という奴が千手観音に襲われたんです。
D-941-1: え、その人は大丈夫だったんですか?
鹿野氏: 大丈夫どころか、活路を見つけてくれたんです。彼、千手観音に向かって咄嗟に椅子をぶん投げたんです。そしたら、化け物の顔が粉々に割れてしまったんですよ。見ませんでしたか?
D-941-1: いえ、千手の顔は上手く見れてなくて。でも本当にそんなことが?
鹿野氏: ええ、思っている以上に化け物たちは脆いのかもしれません。足も遅く、耐久性もないなら、男たちで化け物をタコ殴りできるんじゃないのかと。つまりディーさん、私たちと一緒に戦いませんか?
D-941-1: ああなるほど。一緒に化け物を倒そうという訳ですか。
鹿野氏: ええ、お力添え頂けませんか?化け物たちを倒してからゆっくりと出口を探せばいいですし。それにあなた、ここに調査しに来たってことはその道のプロなのでしょう?いやまあ、その道ってのがどの道なのかわかりませんけど。
D-941-1: ま、まあ、プロってわけじゃないですけど、こういう異常とは何度か対面したことはありますよ。そう、私は所詮元死刑囚の人間のクズで、こういう仕事に割り当てられるのは天命なんです。だから、死ぬ前に一度くらい人の役に立ちたい、少しでも善行を果たしてから死にたいって思ってたんです。
鹿野氏: 死刑囚……でも、ということは?
D-941-1: やりましょう。力には自信がありますから!
以降、特筆すべき情報なし。
[記録終了]
[記録開始]
D-941-1: D-941-1です。今日は鹿野さんをはじめとして男性の村人の方々と化け物を倒してくことになって、今丁度1階に居るところです。男は今自分含めて17人います。これだけいれば、きっと化け物を倒すことができるだろうと信じてます。
沈黙。
D-941-1: 私事なんですが、ずっと罪を償いたいと思ってたんです。人を殺してDクラス職員になって毎日死に怯える日々を送って、それでも、無駄死にしないでこの世の誰かの役に立ちたいって思って今回の調査にも力を入れてきたんです。その思いが、この特攻で実を結べばいいなと思ってます。頑張ります。
鹿野氏: みなさん、そろそろ行きますよ。準備いいですか。
鹿野氏の合図に続き、校舎1階の両階段側から挟むように“リコーダーを吹く河童”へと椅子や箒を持った男性らが声を上げながら走っていく。実体はその場でうろたえるような素振りを見せていることが確認できる。このような状況にもかかわらず、リコーダーの演奏は継続されている。実体の下へと到達した男性が椅子で河童を殴打すると、陶器が割れるような音を伴い実体の身体に欠損が生じる。続けざまに男性らが実体へと攻撃を行い、最終的に実体は複数の破片に崩壊し、以降行動を示す素振りを見せなくなった。
D-941-1: やった!このまま千手観音もやりましょう!
男性らが賛同し、二手に分かれて2階へと階段を経由して登っていく。カメラは廊下を歩いている“包丁を握った千手観音”を映している。実体の頭部は明らかに欠損しており、鹿野氏の発言と合致していることが確認できる。男性らが挟み撃ちをするように実体へと向かっていくが、最初に到達した男性が実体により刃物で刺突され、直後に爆散した。男性らは一度退いたものの、すぐさま声を上げながら千手観音へと攻撃を開始した。千手観音は動きが遅いようであり、男性らの攻撃の殆どを回避/防御できず陶器が割れるような音を伴いながら崩壊した。男性らは大声を上げて喜ぶ。
D-941-1: 皆さん、この勢いで日本人形も行きましょう!大丈夫、今の私たちならやれるはずです!
男性らは階段を降りて体育館がある方向へと走っていく。途中、体育館の傍にあるボイラー室を鹿野氏が開く。
鹿野氏: 皆さん、河童と千手観音を倒すことに成功しました!これから残る体育館の日本人形を倒しに行きます。どうか、私たちの成功を祈っててください!
鹿野氏が扉を閉め、男性らは再び体育館へと向かう。前回の映像記録と違い、体育館の入り口扉が完全に蜘蛛の巣で覆われていることが確認できる。男性らが蜘蛛の巣を除去し、2名の男性が一斉に入り口の両扉を開く。男性らが体育館の中へと進入するが、“日本人形”の姿は見えない。すぐさま1人の男性が爆散し、男性の足元から実体が顔を出している様子が映る。間髪入れずに他の男性が出現した実体へと攻撃を加え、破壊に成功する。しかしながら、蜘蛛の巣の中から多数の実体が出現し始め男性らへと詰め寄り始める。続いて男性らが声を上げながら攻防をしている様子が映るが、D-941-1が実体の攻撃を受けたと思われ、この時点で映像が途切れる。
[記録終了]
補遺941-JP.4: 異常性の喪失
再出現した一般人らと映像記録内で死亡が確認された人物らを照らし合わせた結果から、LoI-941-JPに再出現するためには異常存在らにより殺害される、あるいは異空間内で死亡することが必須であると考えられました。この結果から、再びDクラス職員を投入して村民らを救出する計画が試みられましたが、3名のDクラス職員をLoI-941-JPに1ヶ月間滞在させたにもかかわらず、SCP-941-JPは発生しませんでした。この原因は不明ですが、現在のところ異空間内の異常存在らをD-941-1含む男性らが無力化したことが原因の1つと有力視されています。
以上のことから、SCP-941-JPが無力化された可能性が浮上しました。再出現していない66名の村民らを救出する方法が現在も模索中です。