SCP-944-JP
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factory

SCP-944-JPの保有していた施設。

アイテム番号: SCP-944-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-944-JPの異常性から、全財団職員の身辺情報整理を1ヶ月単位で行ってください。異常が見られた職員は直ちに拘束し、その存在を報告してください。あらゆる方法を用いてSCP-944-JPから特定の地理情報を入手し、速やかに機動隊を派遣して下さい。なおSCP-944-JPと関連性のある施設の制圧は、作戦にターゲット殲滅を第一に指揮して下さい。殲滅した施設跡はカバーストーリーを与え、周辺住民の接近を削減します。

説明: SCP-944-JPは、自ら生産したオブジェクトのみで構成されている存在が不明瞭な団体1です。SCP-944-JPは彼らの言う‶製品”を、一般会社から軍事組織までの各種組織に対してメリットになる提供を目的としています。SCP-944-JPには特有の開発理念が存在し、開発理念に“製品”は必ず従属します。SCP-944-JPは、主に対象の組織に対して非常に適性のある人材を生産します。生産された人材(SCP-944-JP-1と表記)は、その組織で非常に高いポテンシャルを発揮します。有用性のある活動からSCP-944-JP-1は、徐々に周囲から高評価と信頼性を得ます。

SCP-944-JP-1は一般的な人間と判別が困難な外見をしています。また会話でも判別できず、組織に対して有用性が大いにある振る舞いをするため、不信感を抱くこと自体が難しい存在です。SCP-944-JP-1は得た信頼性と高評価を利用し、人員雇用の権限の取得を望みます。権限を取得したSCP-944-JP-1は、自身と同様のSCP-944-JP-1を確実に雇用する事で組織内に侵入させます。雇用したSCP-944-JP-1のグループは皆、組織に対して有用な行動しか起こしません。
SCP-944-JPは組織内で有能な人物の接触も目的としています。この行動によってSCP-944-JP-1の最大目標の達成に繋がります。まず、SCP-944-JP-1は接触対象の交流を中心に活動します。親密な関係や、対象の親族に及ぶ程の個人的な信頼性を築き、最終的に親族の一部を拉致します。その後、SCP-944-JPの保有する施設内で拉致した対象者を“加工”します。加工して完成した機構を用いて、より優秀な人材を生産します。このようにして得た“サンプル”でSCP-944-JPの製法ポテンシャルを向上させる事が最大目標です。
以上の経緯で生産したオブジェクトは、人員雇用の権限を取得しているオブジェクトに雇用させる事で結果的にその組織の業績が向上します。

SCP-944-JP-1の初期個体の雇用には自然に防ぐ事が困難となるよう、現実改変に似た現象を用いられます。我々は財団内に侵入しているSCP-944-JP-1を現実改変に伴う、わずかな事実の差異を発見する事で存在の認知に至りました。SCP-944-JP-1は特有のDNA塩基配列を保有している為、遺伝情報の検査で明確に判別できます。

 

付録01: 財団が存在の捕捉を可能にしたSCP-944-JP-1を最初にインタビューした記録です。

 

付録02: 付録01のSCP-944-JP-1とは別個体の接触記録。この記録はエージェント██が、自身の息子の誕生日にそのSCP-944-JP-1を招いた時の映像記録になります。

 

付録03: 付録02のインタビューによりSCP-944-JP-1を財団は拘束し、インタビューを行いました。

 

付録04: 制圧作戦に自ら参加を進言した梶尾博士の工場内部を映した映像記録です。工場内部にいたSCP‐944‐JP‐1を区別するためにSCP-944-JP-1-Aとします。

 

補遺001: エージェント██の身は安全でした。加えて彼の妻に当たる████さんも施設内で生存を確認。保護してAクラス記憶処理を行いました。

補遺002: 財団内に残存しているSCP-944-JP-1を全員拘束し、うち1人から更なる情報を引き出すためにインタビューを行いました。

補遺003: 財団宛に差出人住所不定の手紙が届きました。関連性が示唆されます。以下はその本文です。

 

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