SCP-957-JP
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SCP-957-JPを視認する被験者から抽出した視覚イメージ。

アイテム番号: SCP-957-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-957-JPは専用の収容施設(セクター81██)に収容されます。SCP-957-JP存在領域の外周は反ミーム迷彩を施した視絶膜で常時覆われ、民間人による直接の目視から防護されます。当該施設の周囲2km圏内は財団が買収済みであるため、カバーストーリー「私有地につき立ち入り禁止」を適用して民間人の侵入を防いでください。

SCP-957-JP存在領域近郊に立ち入る場合、クリアランスレベル3以上または957-JPクリアランスを保有する職員2名以上の許可が必要です。立ち入りの際は必ず認識災害フィルターを備えた装備を着用し、可能な限りSCP-957-JPおよび発せられる光を視認しないようにしてください。

説明: SCP-957-JPは、東経13█°██'██"、北緯3█°██'██"(北海道名寄市内)に位置する十字形の光柱です。目視確認により、支柱部分の断面は直径約15mの円形、十字形部分の幅は約56m、全体の高さは約125mと見積もられています。

SCP-957-JPは物理的な実体および光源を有していません。SCP-957-JP、および発せられる光は一種の精神的具象体であり、該当領域を視認する知性体の認識上にのみ存在すると考えられています。そのため目視以外の方法でSCP-957-JPを観測することは困難であり、視認中の被験者の脳内から直接イメージを取り出す以外に観測手法は確立されていません。

SCP-957-JPは直接の目視をトリガーとする認識災害的性質を有しています。SCP-957-JPの存在領域を1度以上直視した知性体は、例外なく以下に示す影響を受けることが判明しています。

第一の影響は、被影響者の視界内におけるSCP-957-JPの絶対視認性です。被影響者の視界において、SCP-957-JPはあらゆる遮蔽物1を透過して視認され、いかなる距離においてもその光量は減衰しないことが判明しています。SCP-957-JPの視認限界は現在まで確認されておらず、被影響者はSCP-957-JPの存在方向を向くことで、どのような状況下においてもSCP-957-JPの光を視界に収めることが可能であると推定されています。

第二の影響は、被影響者の視覚機能の減衰です。被影響者はSCP-957-JPを直視してから約5日〜25日の期間をかけて、夜盲症に似た著しい視覚機能の減衰を経験します。この減衰には限界がなく、また治療法も確立されていないため、全ての被影響者は1ヶ月未満に完全な失明状態へと陥ります。この失明症状における唯一の例外は、SCP-957-JPの発する光のみであることが判明しています。

SCP-957-JPによる完全失明状態に陥った被影響者は、多くの場合唯一の光源であるSCP-957-JPの存在位置に誘引されます。特筆すべき点として、SCP-957-JPの光そのものは強制力および精神影響性を有していません。SCP-957-JPへの誘引は人間本来の暗闇への恐怖心と光に対する安心感から発生するものであり、正常な人間の欲求行動の帰結であると考えられています。被影響者はSCP-957-JPの光を無視して生活することが可能ですが、この行動は被影響者の精神状態に悪影響を及ぼすことが確認されています。

また、SCP-957-JPの存在領域に知性体が接近する場合、到達者がSCP-957-JPの被影響者であった場合に限り、特異な現象を発現させることが確認されています。以下に示す通り、現象はSCP-957-JPと被影響者の距離に応じて進行します。

距離 対象に与えられる影響
1,000-500m SCP-957-JPの光量が増大傾向にあるように感じられ始める。
500-250m "鐘のような音"が遠くから聴こえるように感じられ始める。
250-125m "賛美歌のような混声合唱"が聴こえるように感じられ始める。
125-1m "光り輝く多くの人間が光柱に向かって歩んでいる"様が視認される。光量が増大し、鐘の音と賛美歌は音量を増し、全ての被験者が宗教的な充足感を覚える。
0m 消失。

消失した被験者は現在まで回収されていません。

補遺957-JP.1: 聴取記録

SCP-957-JPに対する感覚受容の調査のため、D-24958が意図的にSCP-957-JPに暴露されました。以下に示す内容は、D-24958によるSCP-957-JPに関する述懐記録の抜粋です。

2020/10/30、D-24958自身の嘆願と研究上の要請より、D-24958によるSCP-957-JP接近実験が実施されました。以下に示す記録は、SCP-957-JPから1,200mの距離から取得開始されたD-24958の音声記録の書き起こしです。

D-24958の捜索は成功しませんでした。

補遺957-JP.2: 関連文書

2020/11/01、PoI-1933("宮沢賢治")2の研究チームは未発表/検閲済みの手記の中から、SCP-957-JPに関連が疑われる記述を発見しました。手記は1923年頃に執筆されたと推測されており、内容として後の著作『銀河鉄道の夜』の執筆に影響を与えたと考えられる経験が記述されていました。

以下に示す内容は、同手記内の該当の言及部分の抜粋です。

本文書の発見後に行われた同時代以前の歴史的資料の調査の結果、SCP-957-JPは過去複数の小規模超常コミュニティから信仰対象として扱われていたことが判明しました。

SCP-957-JPに関係した超常コミュニティのうち特筆すべき組織は、GoI-005("第五教会")の関連組織と考えられている"大伍仏教会10"です。大伍仏教会はSCP-957-JPを"解脱光明柱"と呼称される一種の聖地として崇めており、宗教的な儀式の場として利用されていました。同団体は1905年までの不明な時期に当時の構成員の過半数を失っており11、当時の状況の詳細は不明です。

補遺957-JP.3: 新規観測技術による追加情報

超常科学を用いた観測技術の向上により、目視以外でSCP-957-JPを観測可能な手段が発見されました。この観測法は、霊素生命体を検出可能なハルトマン霊体撮影機を観測に用いる手法です。現在、同手法のSCP-957-JP研究への適用が審議されています。




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