SCP-959-JP
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収容当初のSCP-959-JP-A内。

アイテム番号: SCP-959-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-959-JP-A内に設立された特殊設備は、SCP-959-JPを通して物資・人員の搬入を行うことで標準の財団施設維持プロトコルに従いその機能を維持されます。地点959-JPには2名以上の財団職員が待機し、SCP-959-JPにより人間が出現した場合、必要に応じて記憶処理と代替記憶テンプレートの埋め込みを行って下さい。

説明: SCP-959-JPは日本国埼玉県入間市の周辺地域において、夜間にのみ断続的に発生している異常現象です。当該地域における一定以下の光量値を示す路上では不定期に、標準的なヒト1名が進入可能なサイズのD-UMUPaS11型ポータルが生成されます。このポータルは実体的特徴を持たず外見上では不可視であるため、路上の歩行者は多くの場合意図せずにSCP-959-JPから特定の異常空間(SCP-959-JP-A)内へと進入します。

SCP-959-JP-Aは面積不定の空間です。SCP-959-JP-A内は一切の光源が存在しないため、偶発的な進入者はしばしば唐突に周囲から明かりが消えたと錯覚します。その後、進入者は以下のような異常現象を体験します。

  • 自分の四肢に何か生物が"齧り付いた"ような感覚
  • 体表の微弱なかゆみ・ひりつき・痛み
  • "カリカリ"・"カサカサ"といった擬音で表される幻聴
  • 主に下半身に強く感じる蟻走感
  • 背後から感じる湿り気を含んだ熱気

この現象は懐中電灯やスマートフォンのライトなど、進入者の周囲に光源を配置することで進行を遅延・停止させることが可能ですが、SCP-959-JPによって生成されるポータルが一方通行であることからバッテリー消費などの問題で、予め備えを行っていない進入者には長期的に光源を維持することは困難です。

上記を含む何らかの理由によって進入者周囲の光源が完全に喪失した場合、進入者は不明な要因によって消失し、死亡した状態でSCP-959-JP-A外部へと再出現します。後にで回収された進入者の遺体からは大小の噛み跡・化学的溶解・内臓の撒散などの外傷が確認出来るものの、直接的な死因は急性の心臓麻痺であることが判明しており、消失の瞬間を記録した音声録音などでは進入者の悲鳴、叫び声、すすり泣きのみが記録されていました。

SCP-959-JP-Aから外部へ脱出する唯一の方法は、進入地点から30m付近に存在する別種のポータルのみであり、これを通過することで進入者は入間市の特定地点(地点959-JP)へと帰還します。しかしながら、前述の異常現象と内部の暗さ、そして地面に多くの凹凸が存在することから、進入者が独力でポータルを発見し基底次元へと帰還することは極めて困難かつ希であると考えられています。

起源/発見: SCP-959-JPの発生地域である埼玉県入間市は、古くからGoI-101("エルマ外教")の派生組織が仏教などと混淆された土着の宗教として根付いていることが知られていました。GoI-101団体はSCP-959-JPの存在と-A空間にて発生する現象を宗教的"試練"として認識しており、修行の一環として意図的にSCP-959-JPを通じSCP-959-JP-A空間へと突入する儀礼が少数ながら継続的に実行されていたとの記録が回収されています。

直接的な関連性は不明ながら、財団未詳資料/目録編纂室による統計は、近年のサブカルチャーを通したGoI-101関連組織の信者数拡大に伴い年々増加しつつあったこの儀礼の関連死者数が、財団の注意を引くに至ったSCP-959-JP現象の通年発生件数の異常な増加と正の相関関係にあったことを指摘しています。両者の関連性を調査中です。


補遺 - 収容プロトコル改訂



20██/██/██。SCP-959-JPによる一般社会への影響を軽減するため財団工学技術事業部門は、SCP-959-JP-A内に持続的な光源を設置し、路面を整備するなどといった内部からの脱出をより容易にすることを主軸に据えた収容プロトコル改訂案を収容委員会へと提出しました。

この改訂案はポータルの非静止性から一般人のSCP-959-JPへの進入自体を制限することが難しいこと、SCP-959-JP被害者の隠蔽に必要な収容コストなどの要因を解決するものとして承認され、提出から2週間後には同部門によるSCP-959-JP-A内の開発工事が開始されています。

その結果、現在のSCP-959-JP-A内は以下のように整備されました。

  • 自家発電機により継続的電源が確保された100以上の照明の設置。
  • アスファルト/コンクリート等による地面の舗装。
  • 脱出用ポータルまでの順路を示す立て看板の設置。
  • 脱出までの誘導を補助する財団職員のための待機休憩所。
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現在のSCP-959-JP-A内。

開発工事が完了して以降、現在に至るまでSCP-959-JP-Aによると思われる死者・失踪者は確認されていません。現状の収容体制は継続中です。

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