SCP-9742
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前部皮質

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前部角状突起

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後部皮質

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脳部繊毛

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胸部繊毛

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腰部皮質

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腰部角状突起

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摂食器官

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脊椎

幼体期の解剖学的構造。

アイテム番号: SCP-9742

オブジェクトクラス: Diogenes

特別収容プロトコル: 蛹期からの脱皮後、アイテムSCP-9742は中警備拘留房に5日間居住させます。この間、オブジェクトには新鮮なヒトの血液 1L を1日2回給餌し、基本的な生活用品を提供します。拘留房には選定されたホラー小説及びミステリ小説が備え付けられており、これらはほとんどの成体期反復の生活環全体を通して十分な娯楽の役割を果たします。オブジェクトとの直接的な身体接触は禁止されています。制限付きかつ間接的な社会的交流はエンリッチメント活動の一形態として許容されます。

5日が経過した後、SCP-9742を拘束して医療棟へ移送し、遠隔操作手術器具を用いた生体解剖を実施します。オブジェクトの生活環のこの段階においては、他のプロジェクトに転用する資材として、各種臓器を安全に摘出することが可能です。この過程でSCP-9742が生存状態を保つことは不可欠です。解剖中は、血液を上腰部皮質に点滴投与で補給します。

SCP-9742が幼体期に入った指標である、四肢の石灰化と神経筋組織の自律的な動きが確認され次第、ヒトの脳脊髄液 100mL を後部皮質へ直接注入します。その後、幼体を手術室に放し、蛹が形成された後に拘留房へ移送します。

SCP-9742が死亡した場合、近隣の拘留エリア及び居住エリアにおいて捜索を毎日実施します。新たな反復が発見され次第、拘留房へ移送します。

説明: アイテムSCP-9742は3段階の生活環を有する外部寄生性の生命体です。この生活環は9~10日周期で繰り返されます。

SCP-9742の成体期は3段階の中で最も複雑かつ長寿命です。成体は以下の身体的・心理的特性を有しています。

  • 若年の成人女性と表面的に類似する形態。
  • スペイン語、英語、フランス語を流暢に話す能力。
  • 人間の文化及び社会的慣習への一般的な理解。
  • 1700年代まで遡る歴史的事件や著名人についての一般的な知識。
  • イベリア半島出身の“吸血鬼”ヴァンパイアであり、名前は“女伯爵カウンテスヴァレンティーナ・デ・ラ・ロサ”であるという自認。
  • 高水準の (しかし超人的ではない) 身体的強度及び速度。
  • 推理小説やオカルト譚への強い関心。
  • 日光に対する中程度の忌避感 (心因性の可能性あり) 。これにも拘らず、SCP-9742は専ら昼行性である。
  • 1日あたり約1.5 L の新鮮なヒト血液を摂取する必要性。摂取不足は神経筋組織の段階的な機能停止を招き、完全な飢餓状態では約16時間で死亡する。
  • 異質な体内生理機能、及び寄生行動。詳細は下記参照。
  • 6~7日の寿命。

収容外において、SCP-9742成体は、獲物となる人間と一過性の親密な関係を結ぶことによって狩猟を行います。SCP-9742は信頼感や愛情を誘起するうえで専らフェロモンに依存しています。これらのフェロモンに曝露していない人物は通常、オブジェクトの行動様式を不快であると形容します。

機会が生じると、SCP-9742は獲物の首に口を当て、喉の奥から伸びる細長い牙のような吻を使って血管を穿刺します。唾液に含まれる麻酔成分が、獲物によるこの行動の感知を妨げます。典型的に1回あたり750 mL の血液が採取され、摂食行動は1日あたり2~3回行われます。

寿命の末期に差し掛かると、成体は誘惑などの手段を通じて、ターゲットに定めた1人の人間を孤立させようと試みます。成功すると、オブジェクトは吻から麻痺性物質を注入し、背後からターゲットを緊密に抱擁します。1 その後、皮膚が急速に石灰化して硬い殻になり、標的を拘束します。成体の中枢神経系は新たな幼体へと移行し、自律移動能力を獲得します。幼体は摂食器官 (図参照) を用いて、まず成体の硬化した腹部を、次にターゲットの脊柱を穿刺します。

SCP-9742はこの摂食器官から脳脊髄液を吸引します。吸引は約10時間かけて非常に緩慢に進行するため、ターゲットには吸収された分の脳脊髄液を補充する猶予があります。この期間が過ぎると、幼体は前部角状突起を用いて死亡した成体の頭蓋骨をこじ開け、外に這い出します。2

SCP-9742の幼体は、SCP-8546に見られる節足動物組織と同様に、神経インパルスを伝達する変異筋細胞で構成されています。蠕動によって移動します。幼体期は通常1~5時間続き、その間に孤立した暗い場所を見つけて、ケラチンに似た蝋状物質で大きな蛹を形成します。

生活環のどの時点であれ、SCP-9742が死亡すると、その近隣にある居住者のいない人間住居内に、透明でタンパク質を豊富に含むゲルを漸次分泌する、小さく柔らかい有機性の成長物が出現します。この成長物は出現当初の状態を約5時間維持した後、ゲルの分泌を停止し、膨張し、硬化します。2日以内に、成長物は典型的なSCP-9742の蛹へと発達します。これ以降の生活環は通常通りに進行します。

蛹期のSCP-9742は約2日間にわたって休眠状態を維持し、その後、蛹は崩壊します。新たな成体は全身に正装をまとった状態で出現します。衣服はクモの糸に類似する物質で織られています。

SCP-9742成体期の各反復は、過去反復としての固有の記憶も、自らの生活環についての知識も持ち合わせていません。その代わりに、他の吸血鬼との交流歴や収容されるに至った経緯などについての様々な虚偽記憶を有し、自らが不死であると信じています。ほとんどの反復は、自らが強力な親族や味方によって近々救助されるだろうという確信を表明します。脱皮後5日目よりも前にこれらの信念に反論することは、不要な精神的動揺や、予測不可能かつ非協力的な言動を招くため、推奨されません。

現在、他のSCP-9742個体が存在するのか、またそのような個体を生産可能かは不明です。SCP-9742から抽出できる特異な生物資源の入手機会拡大は極めて望ましいと見做されているため、この分野についての研究は優先されます。

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