アイテム番号: SCP-976
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-976は、サイト-█において隔離された研究用コンピュータに取り付けられています。SCP-976のすべてのデータは24時間ごとに自動バックアップが行われ、分析のために記録されなければなりません。SCP-976から得られたデータの研究は、レベル2クリアランスが必要となります。
SCP-976は、サイト-█のイントラネットまたは任意に外部のインターネット接続されているいかなるターミナルにも取り付けてはいけません。メンテナンス以外の目的でSCP-976に直接アクセスするには、少なくとも3人のレベル2職員による事前承認を必要とします。
説明: SCP-976は、32 GBの容量が表記されたウェスタン・デジタル社、████████モデルのハードディスクに見えます。外側のケースにはハードディスクと同様のモデル表記があり、また標準的なパラレルATA-100インターフェースが備えられています。SCP-976は非常に重く、外側のケースを分解する試みはこれまでに全て失敗しました。
SCP-976はサイト-█の財団研究用ターミナル・コンピュータ████-██において、電子機器の処分前に実施された機密データ破壊を確実に行うために必須となるセキュリティを通過中に発見されました。その取り付け方が標準的な機器構成のガイドラインに違反していたことを技術者が指摘した時に、その異常な特性が発見されました。そして装置にアクセスし内部データを分析したところ、直ちに封じ込めがなされました。SCP-976がどのようにしてターミナル内部に行き着いたかは、現時点では不明です。
標準的なPCに接続されており、起動するとSCP-976は正常に動作しますが、既知のいかなるハードディスク・モデルとも一致しない異常に甲高い騒音を出します。特別に設計されたインターフェースを使用して読み込んだ時、SCP-976はより大きなデータリポジトリである32GBの『スライス』を含むと思われ、今のところ███TBを超えると推定されています。この「スライス」は24時間おきに、正確に午前0時11分53秒になると位置を変化させます。このため、分析にはSCP-976の全てのデータが必要となり、毎日ダウンロードが行われます。
以上の█、███回を超える継続的な分析により、SCP-976から抽出されたデータの「スライス」からは以下のファイルの断片が復元されています。
- 画像と部分的なビデオを含むニュース報道のいくつかの断片。これらの記事のすべては過去の日付でありますが、財団アーカイブ内の任意の報道と一致しません。
- [データ抹消]と[データ抹消]、発明されていないか、現代科学で探求されなかった技術の使用を文書化したアーカイブ。
- SCP-███の封じ込め手順と実験記録。このオブジェクトは入手の際に破壊され、一度も収容されませんでした。
- SCP-███の詳細な実験記録。この実験は、実験計画に関わる危険が唱えられたため、一度も認可されませんでした。
- SCP-███とSCP-███、存在しないオブジェクトの詳細な説明。
- 存在しないサイト-██において保管されているSCPオブジェクトと資産の記録。
SCP-976から回収されたすべてのデータは、財団標準の基礎データ形式と一致しましたが、他と異なり財団のアーカイブで発見されたデータと一致しないようです。現在、SCP-976がパラレルワールドにおける財団アーカイブの「窓」であることが推測されています。
SCP-976から回収されたデータの解析が進行中です。
補遺976-1:
200█/██/██、███████博士と█████博士が、[データ抹消]と同様なミーム的殺害作用を含むと思われるSCP-976のデータへのアクセス中に殺害されました。SCP-976のデータに対してセキュリティの強化が要請され、未知のファイルを開く前には自動データ分析を使用する必要があります。