SCP-9760
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アイテム番号: SCP-9760

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-9760は現在、カリフォルニア州ロサンゼルスのアーリントン・アベニューに位置するユナイテッドオイル76ガソリンスタンドに滞在しています。SCP-9760をその場に留まらせるため、このガソリンスタンド限定で、ニューポートブランドのメンソール煙草に35%の割引を適用します。法執行機関、及びガソリンスタンドの所有者・従業員はSCP-9760に干渉しないよう指示されています。また、彼らはSCP-9760が購入を試みる際に軽微な(1米ドル未満の)不足額があっても見逃すよう助言されています。

店長を装う財団エージェントは、最低でも週1回SCP-9760と会話し、安定性が継続しているかどうか、場所を変更する意図がないか確認します。必要であれば、SCP-9760にその場を去らないよう説得してください。

説明: SCP-9760は外見上20代後半の人間男性です。SCP-9760は現在の位置から瞬間的に消失し、あらゆるガソリンスタンドfilling station1の駐車場に再出現することが可能です。ただし、コンビニエンスストアが併設されているものを強く好んでいます。SCP-9760がガソリンスタンド、その駐車場、または併設のコンビニエンスストア以外の場所に移動させられた場合、即座に最寄りの該当敷地内に瞬間移動します。

放置されると、SCP-9760は一切の休息の必要性を見せることなく、無期限にガソリンスタンドの駐車場をうろつきます。SCP-9760は定期的にコンビニエンスストアに入って、食物と煙草を購入する、便所を使用する、または悪天候を回避します。1963年に確認されて以来外見上加齢しておらず、その生活様式による悪影響も受けていないようですが、わずかに足を引きずって歩きます。SCP-9760の組織サンプル及び排泄物に異常な点はありません。

SCP-9760は基本的に現在の場所に留まりますが、法執行機関による職務質問、好みの煙草の不足、その他の妨害に直面すると、別の駐車場へ瞬間移動することがあります。この明らかに意図的な行動にも拘らず、SCP-9760は異常能力について何も知らないと主張し、これについて問い詰められると言い訳をするか無関係の話題に脱線します。

SCP-9760は常時以下の物品を携行しています。

  • 使い古された革製の財布、少額の雑多なギフトカードとジョーカーのトランプ1枚が入っている。SCP-9760がコンビニエンスストアに入ると、少額の適切な通貨(5~15米ドル)が財布の中に出現する。
  • 銀のZippoライター、側面に頭蓋骨の絵が粗雑に彫り込まれている。15年以上定期的に使用されているにも拘らず、燃料の枯渇や劣化は観察されていない。
  • 動作しないiPhone3G。修理の試みは失敗に終わり、SCP-9760は詳細な検査のためそれを手放すことを拒否している。
  • 様々な種類の食品やガムの包装。
  • 矯正レンズ付きの眼鏡。

SCP-9760の手元からこれらの物体が取り除かれた場合、次回の瞬間移動時に元に戻ります。

SCP-9760は"セス"を自称しており、姓や具体的な身元情報の提供は拒否しています。複数の友人、長期的な関係にある恋人、家族などがいると主張していますが、それらを特定できるほど詳細な情報は提供していません。現在の状況を訊ねられると、数時間しか外出していないと主張しますが、それと矛盾する多数の証拠が存在します。

SCP-9760はより掘り下げた実験への参加を拒否していますが、利用可能な情報はいずれも、穏やかな気性と平凡な心理的特徴を示唆しています。

補遺: SCP-9760週例確認、2019-03-31

<記録開始>

SCP-9760はユナイテッドオイル76の駐車場を歩き回りながら、ロティサリーチキン味のプリングルズを缶から取って食べている。近付いてくるエージェント・バーンズに頷くが、それ以外に反応を示さない。

エージェント・バーンズ: よっ、セス。最近どう?

SCP-9760: まあいい感じ。それでなんだけど、前にプリングルズの筒って非効率だよねって話聞いたのよ。

エージェント・バーンズ: そう?

SCP-9760: そう、で俺としては思うんだけど、プリングルズってポテチ入れとくのに一番効率的じゃねえかなって。普通のポテチならめっちゃ空気入っちゃうじゃん。でもプリングルズならぴったり積み重なる。すごくない?

エージェント・バーンズ: まあねえ、問題点としては筒から出そうとすると結構割れちゃうとこなんだけど。

SCP-9760: いやそんな難しくもないでしょ、コツさえつかんじゃえば。いいやり方があんのよ。ほらこれ、見てな。

<SCP-9760は缶の開口部の下に手を添え、慎重に缶を傾けてチップをわずかに開口部の方に滑らせる。チップが止まると、彼は筒を時計回りにゆっくりと回転させる。やがて、彼の手元にチップ数枚と、割れたチップの欠片と多数の破片が落ちてくる。>

SCP-9760: あークソ、いつもならもっと上手くいくんだけど。これが不良品なのかも。 (SCP-9760はチップを食べ、破片の一部がシャツにこぼれる。)

エージェント・バーンズ: で、何か新しいことはあった?

SCP-9760: 別にー。

エージェント・バーンズ: いいね。今日は何か予定ある?

SCP-9760: いやー。

<長時間の沈黙。SCP-9760はチップを食べ終え、缶をゴミ箱に捨てる。>

エージェント・バーンズ: そんで、その、あんたここでブラブラすんのがほんと好きみたいね。

SCP-9760: うん、そんな感じ。

エージェント・バーンズ: 時間持て余してるの?

SCP-9760: わっかんね、時間って変だよね。あんま考えすぎんようにはしてるけど。

エージェント・バーンズ: つまり、何かやんなきゃいけないこととかはないの?

SCP-9760: あー、うん、そりゃある。親父の薬を後で取りに行かなきゃならんし、それと目をかけてやらなきゃいかん弟妹がたくさんいるもんで。

エージェント・バーンズ: あぁー、なるほど。長男故の悩み?

SCP-9760: ムショに入ってない中での最年長故の悩み。

エージェント・バーンズ: ひえぇー。そういうのから離れたくなるのもわかる。

SCP-9760: 全くだ。いっつも馬鹿みたいな新しいピンチとか意味わからん問題とかが起きるもんだから、何が起きるか最初からわかってるとこに行くのはいいもんよね。

エージェント・バーンズ: それは果たしてどうかな。来週モンエナの新作仕入れるんだけど。

SCP-9760: えっ、マジなん? それは例の、ウルトラゴールドってやつ?

エージェント・バーンズ: うん。あたしにゃバッテリー液みたいな味だったけど、あんたなら気に入るかも。

SCP-9760: いやー、あのバッテリー液は流石にないやろ。

エージェント・バーンズ: バッテリー液の味知ってんの?

SCP-9760: うん、電池の平たい側舐めたことある? 銅をもっと強烈にしたみたいな味。

エージェント・バーンズ: それはバッテリー液じゃないでしょ。バッテリー液ってのは電池のにあるやつ。外側はただの金属。

SCP-9760: じゃなんでそんな味って言ったん。

エージェント・バーンズ: 電気っぽい感じだったから?

SCP-9760: はーん。

<SCP-9760はポケットからライターと煙草の箱を取り出し、黙って箱をエージェント・バーンズに差し出すが、彼女は手を挙げて拒否する。>

SCP-9760: でもまあ、それ以外は、この場所は覚えてる限りずっと変わってないなあ。

エージェント・バーンズ: 長いことここには来てるの?

SCP-9760: ガキの頃から。実は、ここに来た最初の記憶は母さんと薬を買いに来たときだな。

エージェント・バーンズ: 冗談?

<SCP-9760は煙草に火を灯し、吸い始める。>

SCP-9760: うん、レジではマイケルが働いてたな…… また後で来いって言われたっけ。

エージェント・バーンズ: 私よりも前のことだね。うちにマイケルなんて名前のやついないし。

SCP-9760: ふうん。

<長時間の沈黙。SCP-9760は靴で砂利に未特定のシンボルを描く。>

SCP-9760: 考えたことあるか、その、世界の終わりのこと?

エージェント・バーンズ: 考えないようにしてる。

SCP-9760: 同じく。

<沈黙。>

エージェント・バーンズ: ま、そろそろ戻る。

<エージェント・バーンズはその場を去る。SCP-9760は通常の日課を再開する。>

<記録終了>

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