英語版の単語数: 5660語 (読了目安時間 約20分)
クレジット
タイトル: SCP-9964 - 私はまだここにいる
翻訳責任者: FattyAcid
翻訳年: 2025年
原題: SCP-9964 - I'm Still Here
著作権者: local lesbian commie
作成年: 2025年
初訳時参照リビジョン: rev. 15
元記事リンク: https://scp-wiki.wikidot.com/scp-9964
テーマ作成者: Lt Flops
「ブラジル: 国を愛せよ、さもなくば去れ」1960年から1970年まで用いられた政府のスローガン。
アイテム番号: SCP-9964
オブジェクトクラス: Babel1
セキュリティクリアランス: レベル5/Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-9964実例の傍受を目的とし、継続部門は中央情報局 (CIA) およびブラジル連邦政府と共同で、ブラジル国内の全ての放送サービス内において監視プログラムを確立しています。傍受された放送には対抗ミームエージェント《神、祖国、家族》が導入され、曝露による影響を軽減します。
これと併せて、SCP-9964への曝露後の一連のイベントを阻止するため、SCP財団ブラジル支部は国内で活動する反ヴェール組織の調査と排除を行います。特に、1983年に正常性に対して宣戦布告を行った「インスルジェンシア・ド・カオス - ソル・ヴェルメーリョ (Insurgência do Caos – Sol Vermelho)」2の活動には注意を払う必要があります。
ブラジルで反ヴェール勢力が政権を獲得した場合、国軍は直ちに継続部門の指揮下での活動を開始します。
説明: SCP-9964は、1967年から1982年にかけて行われたブラジルの国内クラブチームおよびブラジル代表チームが参加しているサッカーの試合を放映する、複数の異常なテレビ放送に与えられた集合的指定です。これらの映像放映は、国内のテレビ信号内においてスポーツ番組や文化番組の終了後に自発的に出現します。本稿執筆時点で7323件のSCP-9964実例が確認されており、これらは年々衆目を集めるようになってきています。
SCP-9964の放送内容は元になった非異常の映像と非常に類似しており、多くの場合で試合の結果も同様ですが、時間の経過とともに顕著な逸脱が確認されるようになります。逸脱の内容は記録されている例の間でも互いに異なっており、以下の要素を含みますが、これらに限定されません。
• 観衆の不在。
• 観衆が存在する場合、それらは1964-85年体制3における軍事指導者、大地主、実業家から構成されているか、あるいは多数の顔のない人型実体によって占められている。
SEパウメイラスの象徴的な選手である、アデミール・ダ・ギア。SCP-9964放送のCRヴァスコ・ダ・ガマとの試合においてシュートを外す直前の画像。眼球は消失しており、顎が徐々に脱落しつつある。
• 解説者が選手の名前を知らない。
• 両チームの選手や監督に負傷4、重度の身体変形または手足の欠損が見られる。
• 選手がハーフタイムに休憩しない。
SCP-9964実例として確認された、1970年ワールドカップにおけるペルー代表戦前のブラジル代表チーム。この異常放送においてブラジル側の選手はキックオフすら行わず、試合中一切動かなかった。一方のペルー代表はこの状況を利用し、41-0で勝利した。
• 審判員の不在。ただし、ファウルは自動的に判定される。
• 選手は観衆が存在するかどうかにかかわらず、自発的にフィールドから離れて客席を凝視し始めることがある。そのプレイヤーは試合に再参加せず、以降不在のままとなる。
• 選手は明らかな得点機会であっても故意に得点しないことがある。
• 試合中、選手は故意かつ無目的にフィールドから歩いて出ることがある。
• 放送における音声の欠如。
暴露後、視聴者の91%が企業-軍事結託政権下におけるブラジルの労働者の状況について深刻な苦悩を感じると報告し、その後、極左的な視点からのブラジル史に関する詳細な学習に従事しました。さらに、そのうち80%は後に同様の政治的立場に連なる組織に参加しました。
あらゆる観点において、上記の状況のため、SCP-9964は反正常性団体が用いる政治的手段として機能し、高いリスクをもたらします。
SCP-9964放送の一例を以下に添付します。
映像ログ
1977年 カンピオナート・ブラジレイロ 決勝
アトレチコ・ミネイロ 0 - 0 サンパウロFC
日付: 1978/03/05
観客数: 102974人
スタジアム: ミナスジェライス州 ベロオリゾンテ ミネイロン
審判員: アルナウド・セザル・コエリョ (リオデジャネイロ州出身)
アトレチコ・ミネイロ: ジョアン・レイチ (GK) / アウベス、マルシオ、ヴァンツイール、ヴァウディミール (DF) / トニーニョ・セレーゾ、アンジェロ、マルセロ (パウロ・イジドーロと交代) (MF) / セルジーニョ、カイオ (ジョアンジーニョ・パウリスタと交代) 、シザ (FW) / バルバタナ監督
サンパウロFC: バウディール・ペレス (GK) / ジェトゥリオ、テコン、ベゼハ、アンテノール (DF) / シコン、テオドロ (ペレスと交代) 、ダリオ・ペレイラ (MF) / ヴィアナ (ネカと交代) 、ミランジーニャ、ゼ・セルジオ (FW) / マリオ・ジュリアト監督
[記録開始]
00:03: 正規の試合時間における点数が同点であったことから、両チームはPK戦の準備のため集合する。全ての選手に強い疲労の様子が見られる。
01:45: 観客席が映される。観客はエルネスト・ガイゼル5、カルロス・アルベルト・ブリリャンチ・ウストラ6、セルジオ・パラニョス・フルーリー7だけである。
02:27: 顔のない観客たちが新たに出現し、スタンドの観客席から何気ない様子で降りてくる。それらはフィールドを横切ってロッカールームに向かって歩く。誰もそれに気づいていないようである。
09:48: PK戦が開始される。
10:03: トニーニョ・セレーゾがシュートを決める。彼は喜んでいない。ロッカールームから足音が響き渡る。アウベスだけがそれに気づいている様子を見せる。
10:51: ジェトゥリオがシュートを外す。
11:42: シザはシュートを打たない。それにもかかわらず、まるでシュートを決めたかのように喜び、拍手をするチームメイトたちの元へ戻る。
13:08: 騒音が大きくなり、ロッカールームの外に警察官1名が現れる。
28:21: シコンがボールを手に取る。同時に、別の警察官がロッカールームの外に現れる。放送の音声は存在しないはずの観客のざわめきに満たされる。
29:02: シコンがシュートを決めるが、審判はそのシュートを無効とし、やり直しを指示する。これは最終的に彼がシュートを外すまで繰り返される。それにもかかわらず、シコンは喜びを見せる。
40:10: 警察官たちが列をなしてロッカールームの入り口を取り囲む。観客たちは立ち上がる。
41:22: アウベスはゴールエリアへと移動し、深呼吸をしながらボールの位置を調整する。彼は躊躇うような様子を見せた後、動きを止める。
42:47: 審判員が姿を消す。
43:08: アウベスは不動の状態を維持し続けている。
51:30: シュートは打たれないが、他の選手たちは不安そうな様子で待機し続けている。
放送は19時間後に唐突に終了した。
[記録終了]
補遺01: 発見
SCP-9964の最初の発見例における1972年のSEパルメイラス。
企業-軍事体制サイクルの終焉に続いて、SCP-9964に関する噂が民間人の間で広まり始めました。財団職員によるアノマリーの直接観察は1999/12/05まで成功せず、関連する情報は主に以下の2つの方法を通じて記録されました。
• ソル・ヴェルメーリョ所属の工作員2名の逮捕と処刑。その際に放送を録画したテープが押収された。
• 当時のブラジルで普及し始めていた、インターネットを介した調査。"パラウォッチ"をはじめとする、超常現象に特化したフォーラムにおいてアノマリーの情報が特定された。
後者の情報源の抜粋を以下に添付します。
matheus68 12/05/99 03:55:12
ここは体験共有フォーラムということなので、先週自分の身に起きた出来事について詳しく書きたいと思う。
決勝戦が近づいてきたので、気分を盛り上げようと思って過去のコリンチャンスの試合を観ようとした。
それでテレビのチャンネルを探っていたら、SportVでサンパウロとの準決勝の再放送をやっているのを見つけた。ライバルに勝った試合をもう一度見る、これより楽しい観戦があるか?
実際はそうでもないけどな。
2回目の試合は終わる頃には寝落ちしてたよ。それで目が覚めたときに、テレビが何かおかしくなっていた。時間は午前2時で、部屋も真っ暗だったってことは間違いなく覚えている。
70年代のグレナル8の試合に見えたが、全てが滅茶苦茶だった。
観客はいなかった。音もなくて、かすかな雑音だけ。選手たちには眼球がなくて、コーチたちはずっと拍手をし続けていた (その音が時々聞こえたような気がするが、確信はない) 。でも、私が一番怖かったのは何だと思う?
警官だ。私は警官を軽蔑している。
そいつらはゴールキーパーがいるべき場所にいた。ずっと行進していたが、実際には進んでいなかった。選手がゴールに近づくたびに後退していた。
それで全部。試合の全体がそうだった。別のチャンネルに切り替えてからSportvに戻すと、その番組は消えていた。そんなもの最初から存在していなかったんだ。
その後は眠れなかった。クソ警官どもが私の人生を台無しにしたからだ。私の父はレジスタンスと繋がりがあった。奴らが家で父を捕らえたとき、私は5歳だった。
私が父を見たのは、車に乗せられているときが最後だ。二度と会えなかった。その時、父は笑っていた。"自分は大丈夫だ"と、父自身はそう信じてはいなかっただろうに、私にはそう思わせようとしたのだ。
母は父を取り戻すためにあらゆることを試みた。そのせいで母は父と同じ道を辿った。違う点が1つあり、母とは再会を許された。壊れて、話すこともできなくなっていたが、それでも私の母だった。
当時、母は歩くのもやっとだった。私が成長してその理由を理解したときには吐き気を覚えた。彼女だけがそうだったわけではない。私は兄を以前と同じように見ることはできなくなった。
時々、本当に独裁政権があったのかと自問する。というのも、今は全てがあまりにも「正常」すぎるように感じられるからだ。そして、そうあるべきではない。全く、状況は少しも正常なんかじゃない。これまでもそうだったことはない。
私はこれまでブリゾーラ9に投票してきた。彼は1989年から大統領に立候補しているが、彼のような人物が当選することがあるとは思えない。もしそうなったとしても、過去が繰り返されるだけだろう。
anaAMaria 12/05/99 04:02:10
自分も4か月前に同じような経験をした。君のほど酷くはなかったが。
私が見たのは1982年のカンピオナート・パウリスタ決勝、コリンチャンスとサンパウロFCの試合だった。今振り返ると、かなり皮肉な感じだったね。当時のコリンチャンスは「民主主義のチーム」で、政権やその他全部に対して公然と反対していた。
フィールドの中央には、スター選手のソクラテスがいた。彼がボールを持っていたが、警官に取り囲まれて身動きが取れなかった。他の選手たちは試合と同じように動いていたが、誰もボールを持っていなかったので点が取られることはなかった。
後半が終わる頃には、選手は全員立ち止まっていて、観客席に集まってる陸軍将校たちが静かに泣いていた。好奇心から見続けていたけど、やっぱりこれは変だと思って立ち上がってテレビを消した。
そして映像が消える寸前に、選手たちが画面越しに私を見ていた。これは鮮明に覚えている。
それ以来、サッカーのことを全体的に、どこか陰鬱に感じるようになってしまった。マラカ10に行っても、今までと同じ感じがしない。
vivaSP_@ 12/05/99 05:30:55
やあ、みなさん!
これらの物語は、日常的な側面と超常的な側面の両方で心に深く刻まれるものですね。現実の方がフィクションより恐ろしい、と誰かが言っていましたが…
特に、@matheus68氏のお母様のことは、心から気の毒に思います。:/
この怪物たちの1人たりとも適切な処罰を受けなかったという事実はあるにせよ、私はひとまず、この国に民主主義が帰ってきたことを喜びたいです。
私の祖母は1989年、ようやく投票の機会が訪れた日に涙を流したのですよ! ;) ただ、コロール11に投票してしまったのは失敗でしたけどね…
Carlão_jazz 12/05/99 08:00:03
@vivaSP_@さん、私は彼女の幸せを嬉しく思います。独裁政権が全ての人々にしたことは、最初の奴隷船がこの地に到着して以来、黒人に対して行われてきたことと同じです。
忘れてはいけない、二度と起こしてはいけない、という点に強く同意します。しかし、それはそもそもなぜ起こったのでしょうか?「再民主化」はなぜ、私たちのコミュニティにおける暴力を止められなかったのでしょうか?
ヴィガーリオ・ジェラウの虐殺がありましたよね。覆面をつけた警官たちで構成された死の部隊がファヴェーラに押し入って、21人の民間人を殺害した事件です。殺人者たちは今ものうのうとシャバで暮らしています。そいつらはまた同じことをするでしょう。その上、この事件さえほんの一例に過ぎないのです。
ÉoJoão_70 12/05/99 17:11:24
私も自分の意見を書いておきたい。
私は@Carlão_jazz氏の見解に賛同する。独裁政権は「ブラジル」という名の悲劇の頂点だったが、それは彼らが翌日誰が死ぬかを公然と発表していたからだ。
私の母について話そう。彼女は人生の大半を農村の労働者として過ごした。彼女の親友は、警察と地元の農場主が結託して土地を持たない労働者たちを襲撃した際に殺された。
これは6ヶ月前に起きたことだ。彼らはただ農地にならないような土地に住み着いただけだった。なのに連中は子供まで手にかけた。そんなこと、あっていいはずがない。
それ以来、母は土地の権利を求めて闘う数え切れないほどの団体に身を投じるようになった。いつ命を奪われてもおかしくない状況だが、彼女はこれまでこれまで見たことがないほどに生き生きした様子だ。今では自衛のため毎日カポエイラ12の練習をしている。
現時点では、我々に他の選択肢はないだろう。たとえそうあることを望んでいなくても、存在することは抵抗することだ。
補遺02: イベント時系列
以下のタイムラインは、継続部門がヴェールを保持し、財団の戦略的利益を推進するためにブラジルの政治領域に直接介入した主要なイベントに関する詳細です。
1939/12/17
財団による最初のブラジル進出の後に撮影された、ジェトゥリオ・ヴァルガス大統領と機動部隊 "ブラジル・ハッピー・アゲイン" 。
目標: 継続部門の主導の下、ブラジル領土内における最初の財団拠点を確立する。ジェトゥリオ・ヴァルガス大統領の政府による工業化政策がアメリカ合衆国への依存状態を維持し続けることを確実にする。ブラジルの超常現象に関する調査と研究を通じ、奇跡術への理解を深める。
結果: 成功。
1945/02/13
目標: ジェトゥリオ・ヴァルガス大統領が独立性を高める兆候を示しているため、反対勢力に資金を提供する。現地のカオス・インサージェンシー勢力および類似運動の拡大に対応し、ブラジルにおける最初のDクラス職員運用施設を設立する。
結果: 成功。
1947/03/04
目標: エウリコ・ガスパル・ドゥトラ大統領によるブラジル共産党の再非合法化の推進を支援する。ブラジル農村部における未登録住民を被験体として用い、記憶処理薬の研究を実施する。ファヴェーラのDクラス職員供給網への統合を開始する。
結果: 成功。
1961/09/02
目標: ジョアン・グラールの大統領就任を阻止する。連邦政府の統制権を軍に移管させる。現地のカオス・インサージェンシー勢力を即時に排除する。
結果: 失敗。レオネル・ブリゾーラは地元警察勢力と結託し、知事としての政治的権力を駆使して財団の影響力に対する広範な対抗運動を組織した。さらに彼は、奇跡術的技能を用いて継続部門を脅迫した。ブリゾーラが奇跡術に関する知識を獲得した背景には、カオス・インサージェンシー勢力の関与があったと考えられている。
1964/04/01
目標: ジョアン・グラール大統領を失脚させるため、軍と中央情報局との連携を調整する。ブラジル超常現象監督局を設立する。現地の全ての反ヴェール組織を即時に排除する。
結果: 不確定。軍事政権が政治的権力を掌握したものの、正常性への脅威は依然として存在している。また、反財団勢力が機動部隊 "ブラジル・ハッピー・アゲイン" をファヴェーラから追放することに成功し、統合プロジェクトは最終的に打ち切られた。
1969/05/17
目標: 諜報機関の職員に対する訓練の一環として、奇跡術を導入する。Dクラス施設を拡張する。記憶処理技術への理解と応用を次の段階、奇跡術の使用へと進行させる。すなわち、現実自体の操作によって個人の記憶を消去することを目指す。
結果: 成功。
1973/11/14
エルネスト・ガイゼル将軍と継続部門のフレデリック・ポルテル・アシュムーン連絡員。
目標: アラグアイアのゲリラ13に対する軍の作戦を支援する。コンドル作戦に備え、新開発された記憶処理技術を他のラテンアメリカ支部にも配布する。
結果: 成功。
1977/01/03

目標: ソル・ヴェルメーリョを排除する。
結果: 失敗。
1982/11/18
目標: 過激派勢力に対抗する新興の民主主義運動を支援し、資金提供を行う。企業-軍事結託体制による独裁に反対し、直接選挙を提唱する。文書の廃棄を開始する。
結果: 成功
1985/11/15
目標: 企業-軍事結託政権に関与した人物に対し、司法手続きが行われないようにする。
結果: 成功。
2015/10/02
2013年、進歩党所属の下院議員を務めているジャイール・ボルソナーロ。
目標: 労働者党14に反対する新進政治家、ジャイール・メシアス・ボルソナーロを支援する。ジルマ・ルセフ大統領の弾劾に向けた野党の取り組みを強化する。SCP-9964を沈静化させる。
結果: 成功。
2018/01/17
目標: ジャイール・メシアス・ボルソナーロのブラジル次期大統領への選出を確実にする。
結果: 成功。
以下は、総選挙でジャイル・ボルソナーロが労働者党のフェルナンド・ハッダに勝利した後、2018/10/28にボルソナーロと財団連絡員のフレデリック・アシュムーンとの間で行われた会話の抜粋の書き起こしです。
音声記録
アシュムーンのブラジリアへの到着後、彼と並んで歩いているボルソナーロ。
[記録開始]
アシュムーン: こんばんは、大統領閣下。この素晴らしい場所は少しも変わっておりませんな。
ボルソナーロ: こんばんは、閣下。あなたのようなお方をお招きできて光栄です。どうか、この景色を楽しんでいただければ幸いです。ペチスタ15どもを通りから追い出すのには何時間もかかりましたのでね。
アシュムーン: ええ、もちろん。
アシュムーンはくすりと笑う。ボルソナーロは周囲を見回してから、アシュムーンに続いて会議室へ入る。
アシュムーン: まずお聞きしたいのですが、今どうお感じですか? 今宵は歴史的な夜です。あなたは16年に渡って野党で闘ってきた ── そして今や彼らが野に下った、というわけですが。
ボルソナーロ: 安心感ですな。これからは、この愛する祖国を神が本来望まれた姿に…… つまり、アメリカ合衆国のように自由な国、学校教育を通じた洗脳や有害なイデオロギーからは縁遠い国にしていけるのですから。1964年以来、この国がこれほどに偉大だったことはないでしょう。
アシュムーンは咳払いをし、ボルソナーロに視線を向けながらグラスから水を1口飲む。
アシュムーン: あの頃は実に良い時代でした。今やあなたも同じく、この国にとって決定的な転換点を形作る立場にあります。あなたが描く優れた国家のビジョンこそ、我々がSCP財団とともに働く方々に期待する姿勢なのです。
ボルソナーロ: そう、あなたがた"財団" ── 私にもようやく、その正体を明かしていただけますね?
アシュムーン: もちろんですとも、大統領閣下。しかし、まずはあなた自身のお話を伺いたい。財団のことは、以前からご存知ですね?
ボルソナーロ: 軍の士官学校にいた頃に知りました。聞いた話では、当時のあなたがたは政府と強い繋がりを持っていて、様々な問題を解決しておられたとか。それに、人類には理解の及ばないものであるという理由から、"危険な魔法"を封じ込めて人々を守っているとも。
アシュムーン: 大統領閣下、それは誤解なのです。しかし、そう思わせてしまったのは、結局は我々の責でありましょう。
ボルソナーロは数秒沈黙する。
ボルソナーロ: ふむ、これは失礼しました。
アシュムーン: 謝罪など不要ですよ。むしろ、少数のグループが我々に対してそのようなイメージを抱いていることは必要なことなのです。
ボルソナーロは眉を掻きながら訝しげな表情を見せる。
ボルソナーロ: 失礼ですが閣下、私は少々混乱しております。あなたがたはブラジルを守り、悪魔の力を退ける手助けをしてくださると約束されたのでは?
アシュムーン: 大統領閣下、我々は秩序の力です。人々が目にしてはならないものを、我々のもとで闇に留めて置くことを役目としています。
ボルソナーロ: それを聞いて安心しました。しかし…… "魔法"の件については?
アシュムーン: 我々は事実として、いわゆる"超自然"の存在を把握しております。ですが、それらが理解不可能なものであるというのは誤りです。
ボルソナーロ: では、あなたがたは魔法を使うこともできるのですね?
アシュムーン: この世の万物は分解され、基礎となる単位へと還元され、やがては尋常のものへと至るのが定めです。我々にとって、それは問題ではありません。
ボルソナーロ: しかし、魔法を理解しているのなら、なぜわざわざ隠す必要があるのです? それは時間の無駄ではありませんか。
パイサンドゥSCの象徴的な選手である、クアレンチーニャ・ブラガ。SCP-9964放送において、観衆を楽しませようと試みている。
アシュムーン: どうか国外にも目を向けていただきたいものです、大統領閣下。それこそが、今後数年のブラジル民主政にとって決定的なものとなるでしょう。もしもペチスタどもや、似たようなその手の輩がこの発見の道を辿るか、あるいは"魔法"によってその勢力を増長させるとしたら?
ボルソナーロ: それが今、ブラジルで起きていることなのですか? ルーラ16の関与は?
アシュムーン: 彼は無関係です。我々の見立てでは、この件はルーラの問題よりもはるかに憂慮すべきことなのですよ、大統領閣下。
アシュムーンは指先でテーブルをトントンと叩き始める。
アシュムーン: ある特定の集団…… 人民の集団が、この力を意図せず用い、ブラジルが現在とは異なる姿になり得るという考えを広めています。
ボルソナーロ: いつからのことです?
アシュムーン: 1976年、エルネスト・ガイゼル将軍のもとで政治開放が始まった時からです。
アシュムーンは動きを止める。
アシュムーン: ゆえにこそ、大統領閣下、あなたの存在が重要になります。あなたは正常時代の記憶の体現者であり、それが平和のために不可欠なのです。
ボルソナーロはわずかに笑みを浮かべる。
ボルソナーロ: 私のミドルネーム、"メシアス"の名は伊達ではありません。友よ、私に任せていただきたい。
[記録終了]
2019/02/13
目標: 財団の対テロ体制を再構築する。反ヴェール組織に対する作戦を推進する。SCP-9964を沈静化させる。
結果: 失敗。パラー州に所在する基地の1つがソル・ヴェルメーリョに奪取された。
2020/02/25
目的: ソル・ヴェルメーリョの活動を阻害するため、ボルソナリスト政権がパンデミック対策を実施しないようにする。SCP-9964を沈静化させる。
結果: SCP-9964の影響力は拡大している。
2022/01/01
目的: 野党派閥が次期総選挙で投票できないようにする。ジャイル・ボルソナーロの再選を保証する。SCP-9964を沈静化させる。
結果: 失敗。
2023/01/15、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シウヴァがブラジルの第39代大統領に就任したことに反発し、ジャイル・ボルソナーロの支持者たちが連邦政府ビルを襲撃してから1週間後、アシュムーンはボルソナーロとの関係を無期限に断つためにブラジルに派遣された。
音声記録
[記録開始]
アシュムーン: 残念ですがボルソナーロさん、あなたの以前の決断のために、財団はあなたとの協力を継続することが不可能となりました。
ボルソナーロ: 一体どういうことでしょうか? どうか信じてください。私は、どんな状況でも負けるはずがありません。
アシュムーンは答えない。
ボルソナーロ: フレデリック、君には実にイライラさせられるな。
アシュムーン: 今何と? フレデリック?
ボルソナーロ: ああ、フレデリック。君はもう、私を価値ある同盟者だとは思っていないらしいじゃないか。
アシュムーン: 先ほども議論したように、あなたは我々の状況評価を待つことができたはずです。そうすれば、その後、一時的に身を引き、政治家としてのキャリアを立て直し、次の選挙で勝利を掴む可能性を探ることもできたかもしれません。とっくに失ってしまった立場を、支持者に頼って維持しようとすべきではありませんでした。
ボルソナーロ: 国民が助けを求める声を上げているのだぞ。私はそれを黙って聞いているつもりはない。祖国が共産主義に ── SCP-9964に乗っ取られ、子供たちが堕落の道へと導かれる危機が迫っているというのに、君たちは私を攻撃している場合なのかね?
ボルソナーロは目の前のテーブルを叩く。
ボルソナーロ: こうなったのは中国のせいじゃないか! 連中が運動不足の人間を殺すウイルスを作り出した。そうして私に非難の矛先が向くよう仕組んだのだ! 私が、人をトカゲに変えるワクチンを買わなかったことを理由にしてな!
国会議事堂への襲撃。
ボルソナーロはため息をつく。アシュムーンは腕時計を見る。
ボルソナーロ: それで、君たちは今はどうしている? ルーラとでも組んだかね?
アシュムーン: 彼との間に妥協点を探らねばならないのは確かです。我々の活動が妨害されないように。
ボルソナーロ: それは無理だろう。上手くいくはずがない。
アシュムーン: ボルソナーロさん、あなたはイタリア系として、1人の人間が死んだとしてもその思想は生き続けることをご存知でしょう。我々は、それを率いる者が変わったとしても、あなたが生み出した運動には可能性があると信じています。
ボルソナーロ: だが、実際にやったのは私だ! その全てをだ! 君たち財団だけでできると思うのか? 私を置き去りにすることなどあり得ない!
アシュムーン: 繰り返すようですが、あなたの大切な旗は ── あの緑、青、黄色の旗は、他の誰かが掲げるでしょう。あなたが心配する必要はありません。
ボルソナーロがアシュムーンに近づく。
ボルソナーロ: この国の現状を見てくれ。国民は私を愛している。私を望んでいる。皆、私に投票した!
数秒間、沈黙が続く。
ボルソナーロ: 私はブラジル最高の指導者となった! 今こそ、我々の地位を確固たるものにする絶好の機会なんだ!17
アシュムーン: 確かに現在の情勢は最高の機会と言えますが、それは世界全体においての話です。我々はトランプ氏が次期の大統領選挙で勝利すると確信しています。彼だけでもボルソナリズムやそれに類する思想を強化するのに十分でしょう。
ボルソナーロ: そういう話をしているんじゃない、君たちは──
アシュムーンは立ち上がり、退出しようと歩き始める。
ボルソナーロ: 聞いてくれ! これは我々がブラジルの未来を、国民の未来を確保する好機なんだ!
アシュムーン: どうか、我々から距離を置いてください。
ボルソナーロは前に出ようとするが、その場で固まる。
ボルソナーロ: 私は財団の敵ではない。それは君も分かっているはずだ。君たちには戻って来てもらわねばならない。
アシュムーン: ボルソナーロさん、確かに財団の敵になることは危険でしょう。しかし、友でなくなることはさらに致命的なのです。どうか、そのことにお気づきください。
[記録終了]
この会談の後、午後11時23分、フレデリック・アシュムーンはブラジリア国際空港へと移動しました。彼は出発を待つ間に、クラリッシ・ファウカオン司令官が率いるソル・ヴェルメーリョの部隊によって待ち伏せ攻撃を受けました。その後まもなく通信が途絶えました。
2023/01/18
目標: 可能な全ての手段をを用い、ソル・ヴェルメーリョとSCP-9964を排除する。
結果: 保留中。
補遺03: ブラジルにおけるカオス・インサージェンシー
ブラジルにおける最初のカオス・インサージェンシー部隊は、ジェトゥリオ・ヴァルガス大統領の独裁政権による迫害に反対するため、また最初の財団セルの到来に対抗するため、深妙的手段の実践を行った無政府主義者、国家主義者、共産主義者の同盟を通じ、1939年に設立されました。
企業-軍事結託政権サイクルの初期において、この組織はブラジル北部に位置する財団の3つの作戦基地を占拠し、政府に拘束されていた反体制派を解放する反乱運動を指揮したことで、現代まで続く悪名を得ました。
ミレラ・クルスとウーゴ・リスボンの指揮下で、3100名の人員が財団上層部を標的とする武力闘争に動員されたと推定されます。1976年、ソル・ヴェルメーリョの結成をもたらした組織分裂の後、これらの拠点のうち2つが維持され、元Dクラス職員の91%が同組織への参加を決断しました。ソル・ヴェルメーリョが現在活用している高レベルの技術は、この紛争の最中に奪取された資材や研究成果を元にしている可能性が高いとみられており、その中にはSCP-9964の発生を促進した可能性のあるパラテクノロジーも含まれます。
1969/06/27に財団の作戦基地を制圧した後のミレラ・クルス司令官、ウーゴ・リスボン司令官。端に写っているのは解放されたばかりのDクラス職員クラリッシ・ファウカオン。
宣戦布告の後、ソル・ヴェルメーリョはさらに17の財団基地を占拠し、現地の超常現象に関するあらゆる調査の試みを妨害しました。最近の調査によると、組織化されたメンバーの総数は19500名です。
ソル・ヴェルメーリョの主要なプロパガンダ媒体は、『人民戦線』新聞と超常的な手法による暗号化で隠蔽された秘密ラジオチャンネルです。それぞれの一例を以下に示します。
人民戦線
日付: 2023/11/26
注: 以下のインタビュー記事は『人民戦線』新聞の国際面からの抜粋です。このインタビューはアンゴラのカオス・インサージェンシーの分派であるレッド・ファクションに所属する急進的共産主義者、ルジア・チッソラによって行われました。インタビュー相手であるミレラ・クルス司令官は高度な奇跡術を用いて老化を停止していますが、同様の措置は同組織の複数のメンバーに見られるものです。
チッソラ: 財団への対抗に関して、ソル・ヴェルメーリョと他のカオス・インサージェンシー組織との主な違いはどこにあるのでしょうか?
クルス: 我々の組織は、財団の存在そのものに関する根本的な意見の相違から生じました。我々にとって財団の破壊とは、数十年にわたりブラジル国民の最大の敵であったアメリカ帝国主義全体の破壊と同義なのです。
チッソラ: そこに至った経緯について教えてください。
クルス: 1939年に最初の同盟が結ばれた時点では、我々の直面している最大の問題は財団であるという認識が共有されていました。しかし、財団は地主、銀行家、実業家の後援を受け、軍部の政権掌握を全面的に支援しました。このことによって、財団を体制とは別個の勢力として扱いながら、その支配に対抗することは不可能であると明確になったのです。
チッソラ: では、そもそもソル・ヴェルメーリョはどのように誕生したのですか?
クルス: 反動勢力に対する我々の英雄的勝利に続き、組織内の右翼的な対立派閥は「無謀な進軍」を避けるために撤退すべきだと主張しました。その後の財団に対する闘争は全て成功を収めたにもかかわらず、"赤の虐殺"事件は我々の成果を貶める口実として利用され続けました。最終的に現行の戦術の継続可否を問う投票が行われたとき、分裂は現実のものとなりました。我々はこのことに、少しの後悔も抱いていません。
チッソラ: カオス・インサージェンシーが「人民解放の手段」であると表現される時、それは常に暴力的な運動を意味するものでしょうか?
ソル・ヴェルメーリョ派が採用した3種の主要なシンボル。
クルス: 我々は歴史を作ります。しかし、それは自らの選択によるものではありません。我々は周囲の世界が課す条件に従って歴史を作るのです。誤解しないでほしいのですが、我々はあらゆる戦争の終結を望んでいます。しかし、自らの軍隊を持たずして、どのように軍隊と戦えるというのでしょうか? 民衆を暴力的だと非難することは、自らがそうであるという自白なのです。端的に言って、O5評議会を投票で追放することはできません。
チッソラ: しかし、カオス・インサージェンシーが民衆の解放を助けるとき、それは結局のところ上からの、貴族的なものになってしまいませんか?
クルス: 決してそのようなことはありません。変革とは、既に準備の整っている者がまだ整っていない者を同じ地点へと導く営みです。我々はその手助けをしたいのです。インサージェンシーを1粒の種だと考えてください。民衆こそが肥沃な土壌であり、新しい世界はそこから芽吹くでしょう。
チッソラ: この革命運動は成功すると思いますか?
クルス: 私がどう考えるかはさして重要ではありません。重要なのは、たとえ敵の銃弾で私の肉体が消されたとしても、私と共闘する人々がその闘いを続けるということです。群衆を完全に滅ぼすことは決してできません。そして、一度地震が起きてしまった後に、その津波が引き返すことがあるでしょうか?
チッソラ: ブラジルにおける革命運動が成功したとして、カオス・インサージェンシーはその後どうなりますか? その勝利が続くという保証はあるのでしょうか?
クルス: 歴史の示すところによると、単に政治権力を握るだけでは運動は成功しません。変革とは、文化的なものでなければなりません。社会を作り変える道具が、それを使いこなせる唯一の存在たる民衆の手に渡ったそのとき、我々前衛の根本的使命とは、新しい考え方そのものを提示することです。
チッソラ: それは、解放後のブラジルが文化的な緊張を理由として、近隣諸国に同じ道を歩むよう強制しようとすることを意味するのでしょうか?
クルス: 申し訳ありませんが、それは笑止の至りというものです。
チッソラ: 詳しく説明していただけますか?
クルス: もちろん我々も、隣国に同じ道を歩んでほしいとは思います。しかし、それは我々の手に委ねられたことではありません。ブラジルは数多の帝国主義的脅威、すなわちアメリカ、中国、ロシア、イスラエル、イギリスなどに抵抗する民衆を支援するでしょう。しかし、それにはまず民衆運動の存在が不可欠です。今このとき、民衆が革命を求めていないのなら、それを先導する前衛も存在しないのなら、支援には意味はありません。我々は冒険者ではないのです。
チッソラ: もし旧勢力が権力を取り戻したらどうなりますか? 革命に希望はあるのでしょうか?
クルス: イデオロギーの転換とは、大衆を反撃に備えさせることを初めから意図しているものです。抑圧されている全ての人間は革命家であり、全ての革命家は己の武器の扱い方を知らなければなりません。
チッソラ: クルスさん、あなたの武器とは何でしょうか?
クルス: 我々は数十年にわたって、戦闘員に奇跡術の訓練を施してきました。また、反動勢力によって押し付けられた記憶の力を利用することも学びました。これは間違いなく、今までで最大の成果です。
チッソラ: どうしてですか?
クルス: 世代から世代へと受け継がれてきた怒りは、今や独り歩きし始めています。それが彼らを永遠に苦しめることになるでしょう。財団はこれを「SCP-9964」と名付けたようです。
チッソラ: ここまでのお話全体を考慮した上で、革命後に大衆が力を失ってしまった場合にはどうなるのでしょうか?
クルス: 新社会は崩壊することになるでしょう。単純な話です。テロルが再び台頭し、それらは大衆運動を装いながら、実際には人々を踏みつけにするでしょう。それでも、希望は失われないことを私は確信しています。希望は必ず再生の道を見つけるものです。
チッソラ: クルスさん、ここまでお時間をいただきありがとうございました。あなたは本当に優しい方だと感じました。では最後に、読者に何か伝えたいことはありますか?
クルス: 光栄です! 現代の情勢は人々に、変化は避けられないものだという事実を突きつけています。赤き太陽は必要なだけ、何度でもこの地球全体を照らすと、我々はそう信じています。世界全体が自由になるまでは、真に自由な者は誰一人としていないのです。
[記録終了]
音声記録
日付: 2024/02/17
注: 以下は、全国で放送された複数のSCP-9964の試合後に自動再生された、ウーゴ・リスボン司令官が出演している動画の音声転写です。
[記録開始]
私は今、耐えがたい苦難に耐えてきた全てのブラジル国民に向けて語りかけている。
ブラジルの労働者よ、貧しい小作農よ、学生よ、教師よ、ジャーナリストや知識人よ、司祭や司教よ、若者よ、そして女性よ。私はその全員に向けて語りかけている。
あなたが今目撃したものこそ、ありのままのあなたの心だ!
終了、解体、記憶消去 ── "SCP財団"と呼ばれる組織はそのような方法を用い、世界を見渡すため生まれたはずの何百万もの瞳を闇の中に閉ざしてきた。この状況は、あまりにも長きに渡って続いている。
虐げられてきた者たちさえ、もはやこのサイクルを打ち破ろうとはしない。彼らは繰り返し、これこそが唯一の結末であると宣告してきた。
胸の内に眠る怒りを解き放て。あなたがたの居場所は決して、今置かれている場所ではない。ブラジルを苛む悪魔は、自らの地獄が煮えたぎり、ついには己が身に牙を剥いていることに気づきもしていない。今こそ立ち上がり、帝国主義と戦うときだ!
これが我らの好機だ。この世に永久不変なものなど一つたりとも無い。あらゆる構造はいずれ必ず塵へと帰るものだ!
たとえ我らの脈が切り裂かれようとも、我らの血は決して枯れはしない!
ヴェールを捲り上げよ! 大衆を立ち上がらせよ! そして財団を叩き潰すのだ!
「正常性を討て」プロパガンダポスター、2009年10月に回収。
[記録終了]









