SCP-CN-053
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アイテム番号: SCP-CN-053

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-053はサイト-CN-21の半物質1ヒト型収容セルに収容されます。収容の都合上、セル内にはスクラントン現実錨を1つ配置します。一般的な食品や生活用品を提供しますが、コミュニケーションをとる必要はありません。オブジェクトが収容違反を起こした場合、機動部隊を派遣して、捜索・確保を行ってください。また、当該部隊はオブジェクトに関連する人物の追跡および記憶処理も担当します。

説明: SCP-CN-053はレベルIVの半物質ヒト型実体です。上海市陸家嘴通りで、車の流れを無視して道路を横断したにも関わらず、車を通り抜け無傷であったことが財団エージェントの注意を引き、対象が異常性を持つことを確認したあと、スクラントン現実錨を用いて対象を実体化し確保しました。その後、事件の目撃者には記憶処理が施されました。

SCP-CN-053は25歳ほどのアジア人男性の外見を呈しており、身体は半物質化していますが、自身の状況を自覚していないようであり、物事を行う際には正常なヒトと同様の方法をとる傾向があります。例として、部屋に閉じ込められた際、対象は壁を通り抜けずに鍵のかかったドアを開けようと試みることや、目の前に障害物が現れた際、すり抜けずに迂回することが挙げられます。

視覚や聴覚に異常がなく、発声器官も正常であるにも関わらず、オブジェクトはヒトやそれに干渉している物体を認識することができず、また職員からの要求や質問に反応することもありません。物品は手に持った状態でSCP-CN-053の収容セルに入っても完全に無視されますが、地面や机上に置かれると認識されます。音声記録やメールなどの伝達手段も認識されません。詳細はSCP-CN-053の初期収容時の交流記録である補遺CN-053-1をご覧ください。

SCP-CN-053の身元調査で、2012年度東華大学服飾デザイン科の卒業生の潘██であること、卒業後しばらくして失踪したことが分かっています2。以前同級生がオブジェクトに偶然会うこともありましたが、無視されました。

以上の情報には一つ例外があります。実験中に同大学の先輩で、2011年度環境芸術デザイン科卒業生の楊██の映像資料を見せた際、対象はひどく興奮した態度を見せました。そのため、財団は社会調査と称して楊██をサイト-CN-34のあるセキュリティセンチュリープラザSecurity Century Plazaに招き、調査を行いました。詳細は補遺CN-053-2をご覧ください。
SCP-CN-053の元の住所を調査した際、財団職員がコンピュータに保存された文字化けしたファイルをtxtフォルダから発見し、クー博士の分析・整合の結果、対象が作成した文章であることが確認されました。詳細は補遺CN-053-3をご覧ください。

補遺CN-053-1: SCP-CN-053の心理評価(初期収容)。

補遺CN-053-2: 楊██との接触記録。クー博士が持った隠しカメラによって行われた。

補遺CN-053-3: これらの文章はSCP-CN-053、すなわち元潘██のパソコンの中で見つかり、クー博士によって整理、アーカイブされました。

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