びっくり仰天!財団が20年に渡って出来なかったことを、SCP-CN-066はたった4秒で……
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アイテム番号: SCP-CN-066

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-066との間に成立した取り決めに基づき、SCP-CN-066と当ページは互いに接続されています。SCP-CN-066による異常性の影響を、財団の専属サーバー内で完結させるようにしてください。サーバーはJ-021とナンバリングされ、いかなる状況下においても、J-021と外部インターネットを接続する行為は禁じられます。毎日6時から9時、15時から19時の間、担当のDクラス職員はSCP-CN-066と取り決めたプロセスに沿って、J-021専用端末を用い、当ページのリンクをクリックしてください。SCP-CN-066-1は財団が指定した施設において生活させるとともに、SCP-CN-066-1のSCP-CN-066に対する所有権が認可されます。24時間おきにSCP-CN-066-1の生命徴候を確認し、Bクラスの監視を続けてください。

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SCP-CN-066

説明: SCP-CN-066は外見上、1台の旧式電話機です。外装は色褪せており、調査の結果、1983年頃に製造されたものであると確認されています。SCP-CN-066の電源コードと電話線は完全に損壊しています。X線を当てた検査では、内部構造が再構成されていることが判明しました。SCP-CN-066の異常性は、人間が閲覧中のウェブページに、興味を引き立てるようなリンクを未知の方法によって付加する点にあります。閲覧者が該当リンクをクリックすると、閲覧履歴に存在する、リンクの名称とは無関係のウェブページや広告ページに移動します。現在、SCP-CN-066によってページ移動はロックされています。

SCP-CN-066は一定の情報探知能力を有しており、インターネット上で発生した異常事案の多くに、SCP-CN-066の影響が確認されています。ユーザーの閲覧志向を基に、ユーザー毎に異なる名称のリンクを生成することで、SCP-CN-066は被クリック率を高めていると見られています。

SCP-CN-066によって生成されたリンクをクリックする毎に、SCP-CN-066のベルが鳴らされます。この時、SCP-CN-066の受話器からは不明瞭な電子音を聞くことができます。電子音とのやり取りから、この電子音はSCP-CN-066の意志によって発生していることが判明しました。SCP-CN-066は高度な知能を有しており、人間が受話器でSCP-CN-066と会話することを通じて、外界とのコミュニケーションを図っていると考えられます。

SCP-CN-066-1は現在86歳の中国系の男性で、アルツハイマー病1を罹患しています。SCP-CN-066-1の行動パターンは極めて規則的であり、毎朝6時に起床し、9時から自身の衣服の洗濯を始め、12時に昼食を摂った後、2時間程度の昼寝を行います。その後、19時に夕食を摂り、就寝します。SCP-CN-066-1の自由時間は、殆どがSCP-CN-066を目視する行為に費やされます。また、SCP-CN-066-1は不定期にSCP-CN-066による通話を試みますが、本来のダイヤル先の代わりにSCP-CN-066が返答を行います。これらの現象は注目すべき点です。SCP-CN-066-1はSCP-CN-066のベルが鳴った時も、積極的に受話器を取ろうと試みます。

SCP-CN-066-1以外の人間がSCP-CN-066を用いて電話をかけても、大抵の場合いかなる返答も得ることができません。今の所、SCP-CN-066は6時から9時、15時から19時の間に、異常性のあるリンクを生成します。

発見: █01█年██月2日、████省██市内のある住居から突如として130デシベル以上のベル音が鳴り響き、通行人の注意を引きました。通行人が発生源を調べたところ、部屋の中で心臓発作を起こしているSCP-CN-066-1を発見し、救助に成功。同時刻、住居付近の多くの病院のホームページに存在するあらゆるリンクの名称が、SCP-CN-066-1の住所に置換されていました。この異常現象が財団の目にとまり、事件発生から4時間後、財団はSCP-CN-066-1の住居に進入。SCP-CN-066の収容に至りました。

補遺CN-066-A: インタビューログ1

補遺CN-066-B: インタビューログ2

補遺CN-066-C: インタビューログ3

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