SCP-CN-102
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申し訳ございません。
先日発生したデータバンク異常の影響で、当報告書は修正が必要になっています。
我々は現在、当報告書が悪意ある編纂を受けたと認めるに足る証拠を有しています。
貴方がレベル4/CN-102以上の権限を有しており、かつ報告書内の閲覧可能なデータにおいて、誤りや不合理な箇所を発見した場合は、SCP-CN-102の研究主任(現在は中国支部のTictoc博士です)に報告してください。
オブジェクトに関する実験に直接関わっていなくても構いません。前述の研究主任が引き続き修正を行います。

ご協力に感謝します。また、ご迷惑をおかけ致しましたことを、深くお詫び申し上げます。

— 技術部門

アイテム番号: SCP-CN-102

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-CN-102はレベル5の収容室に拘禁されています。収容室の壁は2層構造とし、壁の間にはテリレン繊維の布片を敷き詰め、布片には吸入式の麻酔剤が塗布されます。壁は週に1度、レベル4以上の職員によって検査が実施されます。

収容室の上部には食料を運搬するための小型エレベータ1台が設置されています。SCP-CN-102への物理的接触は禁じられています。3名の警備員を室外に常駐させ、2名の警備員が監視室にて収容室近辺を監視しています。

全ての飲食物は、収容室上部のエレベータより搬入されます。エレベータ上部のハッチを開いて食物を入れた後、ハッチを閉じ、降下させます。収容室と外部の直接的な連絡は、いかなる時も禁止されます。

男性職員がSCP-CN-102と接触することは禁じられています。許可なくSCP-CN-102との接触を試みた男性職員は、レベル3の勾留下に置かれた後、終了されることになります。— Tictoc博士

以下はSCP-CN-102が要求した物品のリストです:

  • ベッド(承認)
  • 毛布(承認)
  • 本(承認)
  • 衣服(承認)
  • 包帯と薬(承認、Tictoc博士が選んだものに限る)
  • インターネットにアクセス可能なパソコンとスマートフォン(承認)

説明: SCP-CN-102はアジア系の青年女性です。本名は███、生年月日は1998年██月██日です。

SCP-CN-102の異常性は、極めて速い速度で運動することにあります。ハイスピードカメラによる計測の結果、最高速度は████m/sを記録しました。

SCP-CN-102はインターバル無しで加速することが可能です。オブジェクトが収容室で立ち上がる瞬間をハイスピードカメラで撮影したところ、次のフレームにはもう10m/sに達していました。
また、SCP-CN-102は任意の姿勢で加速することが可能です。

特筆すべき事に、SCP-CN-102は減速を瞬時に行えません。10m/sに加速した後、オブジェクトが減速するにはインターバルが必要となります。加速時に引き起こされる被害に対して、オブジェクトは一定の抵抗力を見せています。詳細な分析にはさらなる実験が必要です。

具体的な現状はインシデントログ-アルファをご参照ください。

下記の実験記録はO5によって検証されています。修正の必要はありません。
— 技術部門

SCP-CN-102の特殊性を鑑みて、更なる実験はO5の許可が必要です。

SCP-CN-102は発見時、中国東部・███省の学校の運動会に参加していました。短距離走のスタート直前、オブジェクトは音速以上に加速し、小規模なソニックブームを発生させました。これが学校に潜伏していたエージェントの目に留まり、財団に発見されることとなりました。

突発的な事態であったため、SCP-CN-102の最高速度は確認できませんでした。その後の計測において、SCP-CN-102の最高到達速度は50000m/sを超えることが確認されましたが、これ以上の計測はハイスピードカメラの計測可能域を超えるため、困難となっています。

小規模なソニックブームが号砲と誤解されたために、SCP-CN-102はフライングスタートとみなされ、退場処分となりました。オブジェクトは夏休みの間、ひたすら練習に打ち込んでいたため、この時は最大限の落胆を見せました。運動会の後、財団は元同級生からの接触を防ぐため、オブジェクトがカナダの███大学に入学したとのカバーストーリーを流布しました。同時に、彼女の学籍を取得しています。

貴方のクリアランスレベルは4です。当報告書に修正すべき点は見つかりましたか?
はい、問題点を見つけました
いいえ、報告書は正確です

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