SCP-CN-1090
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写真はSCP-CN-1090-1の個体、脇下の綿毛は抜け落ちている

アイテム番号: SCP-CN-1090 

オブジェクトクラス: Euclid 

特別収容プロトコル: 現在200羽のSCP-CN-1090-1個体がサイト-CN-Gre██のE-Bird1収容エリアで一括して収容され、その数量が厳格に維持、コントロールされます。財団は中国国内に臨時機動部隊BIRD-("過ぎる雁の毛を抜く")-1~16を配置して、SCP-CN-1090-1の生産および販売拠点の一つを殲滅しました(詳細はインシデント1090-α-3G)。現在、野生のSCP-CN-1090-1個体を駆除するために3隊の機動部隊("過ぎる雁の毛を抜く")が残されています。新たにSCP-CN-1090-3個体が発見されれば、その都度関連するすべての実験を終えた後にクラスB記憶処理及び“春-辰”治療プログラムを施し、釈放してください。 

説明: SCP-CN-1090はSCP-CN-1090-1が起こす一連の異常現象です。SCP-CN-1090-1は未分類の小型鳥類です。その外観はスズメに似ており、体表上の羽毛の他に、脇下がごく薄い綿毛の層に覆われています。綿毛は通常アップルグリーンまたはネープルスイエローで、4時間毎に抜け落ち、その後34分以内に新たに生え揃います。綿毛が生える箇所の皮膚には線体が繋がっており、線体からは人間に対する未知のウイルス(以下SCP-CN-1090-2と呼称)が分泌されます。SCP-CN-1090-1の綿毛が抜け落ちた後、SCP-CN-1090-2を含んだ分泌液が毛穴より排出され、空気中に拡散します。SCP-CN-1090-2が対象に感染した場合、以下の2種類の状況が発生します。

  • 状況1: 対象の年齢が60歳未満である場合、SCP-CN-1090-2は不活性化します。
  • 状況2: 対象の年齢が60歳以上である場合、対象はSCP-CN-1090-2(以下この段階の対象をSCP-CN-1090-3と呼称)の影響によって変化し、頑固で怒りやすくなり、対象の家庭の子供や孫(対象に子孫がいない場合は6-12歳の青少年)へ敵意を示し、相手の人格を言葉で侮辱します。深刻なケースでは、暴力的な衝突や死傷者が出る可能性さえあります。感染後72時間以内に、SCP-CN-1090-3は過去の行動への自責の念を示し、自殺を試みようとします。対象の行動が妨げられた場合、対象はうつ病の症状を示し、妨害した人物を殺害してから再度自殺を試みます。 

SCP-CN-1090-3個体の生命活動が停止すると、SCP-CN-1090-2はDNA配列を書き換えてSCP-CN-1090-3の身体を不定量のSCP-CN-1090-1個体に変化させます。この原理は現在も研究中です。

補遺:

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