
クゥ博士による手描きのSCP-CN-123-Jの説明、なぜ7つの小便器を4人で使うことができないかを説明している。
アイテム番号: SCP-CN-123-J
オブジェクトクラス: Keter Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-CN-123-Jの影響は広範囲に及んでおり、完全な封じ込めは不可能です。財団はSCP-CN-123-Jの影響下の中で無力化に努めていますが、極めて限定的な成果に留まっています。
(2018/5/14更新)クゥ博士の天才的な立案により、財団はSCP-CN-123-Jの影響を完璧に無効化する手法を見出しました。現在、全世界に対しこの手法の推進を行っていますが、極めて限定的な成果に留まっています。
(2018/5/17更新)クゥ博士に着想を得たハスカー2級研究助手は、より建設的な提案として隣り合う小便器を板で仕切ることを提案しました。財団が調査した結果、この提案はすでに中国の半分以上の公衆トイレに適用されていることが判明しました。RADの分析により、SCP-CN-123-Jは適切な板(長さ、高さ、幅が適切なもの)を使って完全な封じ込めが出来ることが判明しました。このプロトコルは財団フロント企業「特殊卫生间设计公司(Special Cleanroom Planning Corporation)」によって世界中に適用されることが予定されています。
説明: SCP-CN-123-Jは、男性にのみ発生する異常な認知的影響です。主な効果は影響を受けた男性(以下SCP-CN-123-J-1と記述)が公衆トイレの小便器で排尿する際、可能な限り以下の2つのルールを遵守することです。
- 他人から最も遠い小便器を選び、他人が居ない場合はドアから最も遠い小便器を選ぶ。
- 人間と人間の間に少なくとも1つの空いている小便器が存在しなければならない。
これらの2つのルールが遵守されない場合でもSCP-CN-123-J-1は排尿を続けますが、短期間の心理的な影響があり、通常は悲しみと軽い不安が現れます。ただし状況によっては1より深刻なストレスを感じます。
SCP-CN-123-Jが拡散される要因は発見されていません。SCP-CN-123-Jは人間の本能の一部であると推測されています。
分からないのですが、ただトイレを使うというだけで何故そんなに距離を開ける必要があるのですか? -ハンナ博士
分からないでしょうね、区切られた個室でトイレをする女性の方々には。これは男二人が同じ小便器を同時に使うのと同じくらい耐えがたい事なんですよ! -クゥ博士
……はぁ、そうですか。 -ハンナ博士
注:クゥ博士はハンナ博士に対するセクシャルハラスメントの疑いで調査を受けています。
補遺: 正常な排尿を行うために必要な小便器の数と排尿を行う男性の数の関係を示した表。男性の数 | 小便器の数 |
1 | 1 |
2 | 3 |
3 | 5 |
4 | 8 |
5 | 9 |
6 | 14 |
7 | 15 |
… | … |
注: 更なる計算はクゥ博士が拒否したため保留されています。
真面目な話、なんでこんな計算したんだ? -クゥ博士
補遺2: 2018/5/14、SCP-CN-123-Jの研究中、クゥ博士が「2つの小便器の間に、小便器分の空間を追加すればいいじゃないか」といいかげんに主張提案しました。この提案はSCP-CN-123-Jの封じ込めに有効な方法としてすぐに検討され、特別収容プロトコルが改訂されました。
小便器同士の間を拡げるなんて空間のムダですよ。板で仕切るというのはどうですか? -ハスカー2級研究助手