アイテム番号:SCP-CN-1441 | レベル3/CN-1441 |
オブジェクトクラス:Safe Euclid | 機密指定 |

SCP-CN-1441-1-A
特別収容プロトコル: SCP-CN-1441は適切な温度調整のされた標準人型収容室に収容されます。対象には高圧酸素治療を定期的に施し、日に一度静脈に15ml未満の生理食塩水を注入してください。また、毎日少なくとも一度は対象に皮膚のケアを施してください。
SCP-CN-1441-1は定期的に水やりを行うことで活性を保ってください。SCP-CN-1441-2は実験で必要とされる場合を除き、完熟する前に必ず破壊してください。
説明: SCP-CN-1441は青少年期のアジア系女性です。現在PVS1状態にあり、眼孔からはアイテム番号SCP-CN-1441-1-A及びSCP-CN-1441-1-Bと指定された、高さ約1.5mの2株の樹状物が生育しています。生体検査の結果、対象は植物と動物の中間に位置し、部分的にSCP-CN-1441と同一の遺伝子を保持していることが判明しました。成長したSCP-CN-1441-1は年に一度実を結び、一度に約5-10個の“果実”を作ります。当該“果実”はSCP-CN-1441-2に指定されています。
SCP-CN-1441-2はホワイトベリーの外観をしており、その味はブルーベリー(Vaccinium Spp)に相似しています。SCP-CN-1441-2が成熟期に入るにつれて、果実の表面には徐々に人間の顔面、毛髪、躯体及び四肢が表れます。対象が完熟するまでには4週間を要し、完熟したSCP-CN-1441-2個体の高さは10cmで、人間の幼児相当の知能を持ち、寿命は約一年です。対象はSCP-CN-1441-1を離脱して自由に活動するようになり、常にSCP-CN-1441の殺害を試みます。現在SCP-CN-1441-2と意思疎通を図る全ての試みは失敗に終わっています。
成熟したSCP-CN-1441-2個体の生物学的特徴はSCP-CN-1441と完全に一致しています。SCP-CN-1441個体が未熟なままSCP-CN-1441-1から離脱した際には成長が停止し、生体検査では対象が植物であるという結果を示します。未熟なSCP-CN-1441-2個体は毒性を持っており、0.5kgを越える対象の摂取は人体に急性代謝障害をもたらします。
SCP-CN-1441-2個体が自然死した際、数日後にSCP-CN-1441-1に似た植物SCP-CN-1441-3が死体から発芽し、同様にSCP-CN-1441-2個体を生産する能力を有するようになります。現在は全ての既知のSCP-CN-1441-3が焼却され、収容プロトコルの改定が行われました。
SCP-CN-1441は████市███病院の入院部門にて発見されました。対象はSCP-CN-1441-1の異常な成長を理由に財団から収容及び研究を受けることとなり、現場の目撃者には記憶処理が施されました。調査によると、対象は昏睡に至る以前は頻繁に自殺行為を繰り返し、一定程度の精神疾患を患っていました。
付録SCP-CN-1441-1:
以下の内容はSCP-CN-1441が昏睡状態に至る以前に手帳内に記した文章です。
20███-███-██
今日はたぶん私の最後の日。この手帳を遺書にするつもり。もうあれに怯えながら生きるなんて耐えられない。
(重要度の低い内容のため省略)
もし死に損ねて植物人間にでもなったりしたら、自殺したいくらいまじで無理。