SCP-CN-1463-2





監督評議会指令

以下のドキュメントはレベル4/CN-1463機密に該当します。

レベル4/CN-1463権限無しで当該ドキュメントへアクセスする試みは記録され、閲覧者は終了の対象となります。



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身分認証中、視線をサイト-CN-33のサイトロゴへ合わせて、サイトデータセンターのアクセスキーを読み上げてください
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site-cn-33.png

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豈に衣無しと曰はんや、子と袍を同じくせん
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認証完了、初級ミーム殺害剤解除
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ようこそ、博士。あなたはSCP-CN-1463アーカイブドキュメント CN-1463.6を閲覧しています
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ドキュメントCN-1463.6:インシデントログ:
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    D-3379がサイト-CN-33の食堂へ向かう途中でSCP-CN-1463-1-145の収容ユニットを通過し、オブジェクトと口論を起こしました。口論が終了した2分後、サイト-CN-33の電力施設が突然故障し、サイト全体が停電しました。この対応中に、このインシデントではいかなる収容違反も発生していません。事後、SCP-CN-1463-1-145は自分がインシデントを引き起こしたと発言し、謝罪しました。

    私たちの能力を感じる。それは強くなっているわ。今ではもう、命の無い物体をコントロールできるように感じるの。命の無い物体は、往々にして制御しやすいのよ。

    それじゃあつまり、私たちは能力を完全に掌握できるというの?

    試してみましょう、凱特ケイト。ここの電力系統を壊してしまうのよ。凱特ケイト、あなたシステムがどこにあるか判るかしら。

    それって大丈夫なの?米婭ミア。彼らに迷惑をかけるべきではないわ。

    あなたはちょうどDクラスと口げんかをしていなかった?あなたは責任を全部その人に押し付けることができるわ、例えば、彼が貴女を激怒させたから事故が起こったのだと。怖がらないで、私たちは自分たちの能力をはっきりと理解しなければならないの。今回のはほんの小さな実験で、僅かな対価を支払う価値があるの。これは私たちがこれから余計な迷惑をかけずに済むための準備なのよ。

    それは…あのことを言っているの?ずっと言い出せなかったあの件よね。良いわ、試してみる。

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      SCP-CN-1463-1個体(SCP-CN-1463-1-82)の心理テストを実施中、ユアン博士が突如卒倒しました。SCP-CN-1463-1-82はこの思いがけない事故に対してパニックを起こし、この事故は自分の仕業ではないと弁解しました。ユアン博士は治療後、大きな問題は見られず、職務に復帰できる状態となりました。

      ブルース博士はSCP-CN-1463-1の収容ユニット内に監視カメラを設置する申請を提出し、当該申請は承認されました。

      これは……どうして彼女は気絶したの?私は何もしていないわ!

      自分の能力をコントロールできるんじゃなかったの?

      何でもないわ、海倫娜ヘレナ、何でもない。これは単なる事故なのよ……

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        60号標準異常物体収容ユニットを警備する2名のエージェントが、一切の予兆が無い状況下で、配備された銃を用いて自殺しました。これ以前に両名に対して行われた心理テストではいかなる異常も発見されていません。SCP-CN-1463-1は尋問を受けている途中で、この出来事については何も知らないと主張しました。SCP-CN-1463-2を永久的に保管することが検討中です。

        嫌な予感がするわ。

        うん。何かが起こりそう。

        私たちの能力は、だんだん不安定になってきているように感じる。私たちは本当に能力をコントロールできるの?

        ちょっと、デタラメを言わないで。疑っちゃだめ、あなたたちは何人いるの。私たち自身の能力よ、もちろん私たちはコントロールできるわ。前に何回か練習したじゃないの、忘れたの?上手くいかなければ、もう一度できるわ。

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          サイト-CN-33の研究助手が許可なくSCP-CN-1463-1-189の収容ユニットの扉を開き、対象とともに逃走してサイトを離脱しました。機動部隊-辰巳-33“天道酬勤”はインシデント発生の1時間後に████農場で当該研究助手を捕縛し、その場で終了しました。その後SCP-CN-1463-1-189に対する尋問中に、対象は“抵抗しようとした、けど成功しなかった”と証言し、当該研究助手に精神操作を行ったことを否定した。 

          あなたはコントロールを解除しようとはしなかったの?

          これでまだ解らないの?何回も試したわ、ダメだったの!

          なんてこと、怖い……

          怖がらないで、もう一度練習しよう。きっと成功するわ……

          以前の練習は全部失敗したわ、もう二度とやりたくない。現実と向き合いましょう、私たちは自分たちの今後のことを考えなきゃならないわ。私たちは自分の能力をコントロールできなくて、それは強くなっている……確かに感じるわ。それを表に出すべきじゃない。

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            SCP-CN-████が収容違反を起こし、5名の研究員と4名のエージェントの死亡を招きました。これ以前のSCP-CN-████は収容違反を起こした記録はありません。SCP-CN-1463-1-133が自身はこのインシデントに関与しており、意図せずに引き起こしたと証言しました。現在、この見解を裏付ける証拠はありません。 

            絶対に、彼らは私たちを信用しないわ。もしかしたら、私たちを信用しすぎていたのかも。まったく皮肉なことね。

            ……私たちがニャン娘だったからね。

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              [データ削除]。

              全てのSCP-CN-1463-1個体は収容サイトへの再割り当て待つ間、最寄りのサイトーCN-82-αへ一次的に移転され、全てのSCP-CN-1463-2は一律に焼却炉に投入されました。現在、祟明島の[編集済み]にサイト-CN-33が再建されました。 

              まだ何か言いたいことがあるの?伊莉雅イリア

              ……ケリをつけましょう。私はこんなことがまた起こって欲しくない。そういえば、こんなスリリングなこと、人間社会の中にいた時以来ではないかしら?あの私たちを追い詰めたチームは、たったの五人しかいなかった……どうしてこんなことを突然思い出すのかしら?

              大丈夫よ、どのみち私たちはもうすぐ自分の結末を迎えなければいけないわ。あまりいいものじゃなかったけれど、とりあえず私たちの一生を振り返りましょう。

              ありがとう……ねえ、米婭ミア、マスターと一緒にいた日のことをまだ覚えている?

              あの頃はとても良かった。マスターと一緒に映画を見て、一緒に街を散歩して、一緒にアイスクリームを食べて、マスターのナンセンスジョークで息ができなくなるほど笑って……あの日は晴れていたことをまだ覚えているわ。とても暑かったわ。でもマスターは半身を太陽に晒して、涼しい日陰は全部私にくれた……ここに来てから一番好きなのは、伊麗莎白エリザベスとお喋りした女の博士ね、あの人はとても優しくて、私たちがここで働く可能性について話してくれた……冷たい眼鏡をかけた男の人よりもずっと良いけど、残念ながらあの人は滅多に来てくれない。

              良い夢ばかり見ていたんだわ。この世界があなたが言うように美しかったのなら、私たちはこんなところにまで落ちぶれていなかったもの。心に区切りをつけましましょう、もう後ろ髪をひかれちゃダメ。私たちがマスターたちに恩返しできるのは、もう二度とみんなを傷つけないため、できるだけ早く天国に行くことだけなの。

              ああ……海倫娜ヘレナ、あなたは興をそぐ以外に何をするの、せめて私たちは楽しくやりましょうよ……

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                予想外のことが起きなければ、あなたたちはもうすぐ、私たちに何らかの資源を費やす必要がなくなるでしょう。 

                ひとつ、私たちがまだあなたたちに話していないことがあります。でも、今それを話す時が来ました。 

                私たちを創った神さまは、私たちが今のような運命を辿ることを早くからはっきりと予想していました。あなたたちに収容される運命を。 

                収容されることを阻止するために、神さまは私たちの能力にある呪いを加えました。

                予期せずに死んでしまった場合を除いて、私たちは購入されてから5年後、私たちの中に人間社会の中で正常に生活できる者が一人もいなければ、私たちの能力は強くなり続けて、最終的に破滅的な結果に至ります。

                私たちを生み出したカプセル、あなたたちがSCP-CN-1463-2と呼んでいるものが私たちにこの呪いをかけるのです。 

                私たちは最初はこのことを言いませんでした。私たちが始めに起こしたインシデントのように、私たちは自分の能力をコントロールできると考えたからです。 

                でも、今は私たちは本当に甘かったと思います。

                初めからこの能力は私たちのものじゃなかった。人間社会に奉仕する以外に、私たちの使命はもう一つあります。あなたたちを脅かす道具として使われることです。

                あなたたちが介入したため、私たちは第一の使命を成し遂げられませんでした。でも、あなたたちが介入したから、私たちは第二の使命を始められました。 

                私たちは第二の使命を達成したくありません、でも、それはもう私たちには決められないのです。 

                今年、私たちが引き起こしたインシデントがどんどん多くなっていて、その強さもどんどん大きくなっていることに気が付きました——これは私たちの幸せな気持ちを何度も何度も攻めました。

                今となっては、私たちはもう能力をコントロールすることがほとんどできません。 

                私たちは魔女。世界に災厄をもたらす魔女、そして私たちは自分たちを止められない。

                私たちの誕生は、徹頭徹尾悲劇的だったのかもしれません。

                でも幸運なことに、この悲劇を終わりにする時間は、まだ残されています。 

                私たちはまだギリギリ、それを制御することができます……多分?

                私たちは自分たちの能力を使って、自らの命を絶ちます。以前のあの意図した、あるいは意図しなかった誤りを補うのです。 

                どうか許してください。

                ……

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