SCP-CN-2000

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アーカイブ ꙮ-005-19370809


O5-7へ:

合計で62の時間座標が我々より先行しており、かつSCP-Laplaceの影響を受けた世界線は既にSCP-Laplaceに関する調査支援要請を送っているようです。ほぼ全てのタイムラインにおいて、SCP-Laplaceに対応する1948年のインシデントは、大規模な収用違反であることが示されています。いくつもの世界の財団が、異なる方法で対策を講じてます。

いくつかの世界で、我々との交流を深めたがっている財団職員がいます。あなたの指令をお待ちします。

インサージェンシー プロジェクト・アイディタチーム

プロジェクト・アイディタチームへ:

要求を承認する。必要であれば、私自身が彼らと対話をしよう。

O5-7




本アーカイブはMD759E-α-018世界線の財団職員へのインタビュー記録です。インタビュー対象者はデルタコマンド部隊員ガウェインとMD759-E-α-018世界線の財団職員[編集済み]です。

ガウェイン: 我々への支援に同意いただいたこと、ありがとうございます。

[編集済み]: 余りある光栄であります。気分を害することをお許し下さい——一つお尋ねします。貴君は今、大ゲルマン帝国と総統にお仕えしておられますか?

ガウェイン: そうではありません……我々のタイムポイントでは、ドイツはまだ戦争を起こしていません。ただし、最近のドイツの政策は確かに些か極端な主義傾向があります。いや、待ってください、あなたが言う総統とは——

[編集済み]: なるほどなるほど、よくわかったぞ。ならば私の忠告を聞くのだ。総統を選べ。彼の大志は財団の助けとなり、我々の終極の悲願を達成させるだろう。

ガウェイン: ええと……よくわかりません。何を言っているのですか?

[編集済み]: 正常性の守護だ。確保、収容、保護、全ては正常性のため、人類が永遠に安定し続けられるためなのだ。思うに、君は1948年の状況を訊きたいのだろう?

ガウェイン: はい。

[編集済み]: 1948年、ドイツの科学は独自にSCP-8260を発見した。君たちはこれをアノマリーと呼ぶかもしれないな?いずれにせよ、この非常に強力な技術は総統が戦争で勝利を得る決定的な助けとなった。この技術の開発は我々が戦争で勝利を得る助けとなるに留まらず、様々な生産活動に必要なエネルギーをも提供した。あれは記念すべき年であった。

ガウェイン: 「逆説的な保険証書」といったようなものに心当たりは?

[編集済み]: SCP-711-EXのことか?あの無用の長物はとっくに解体された。君の言うのは証書の最後の一文のことだろう?その一文は、ある愚かな反逆者が送信したものだ。SCP-2000を起動させ、世界を作り直すことを期待してな。当然、我々勇敢な軍部が速やかに煽動者を逮捕し、然る後に処刑した。

ガウェイン: 解体?……処刑?何故そんなことをしたのです?

[編集済み]: もしかすると、諸君はまだ分かっていないのかもしれないな。考えてみろ、アノマリーの如き恐るべき存在が、正常性にどれほどの脅威をもたらすのか?我々の世界において、正常性への反逆は総統の統治への反逆となる。故に、財団は史上最強の軍備と無尽蔵の資源を獲得し、思うがままにあらゆる研究を行えるのだ。現在、世界は隅々まで我々の監視下にある。総統の望まれる“正常性”に沿って、一切合切の事柄が進んでいるのだ。

理解できたか?そうしなければ、我等の目の届かない片隅で、“不確実”な出来事は永遠に起こり続けるだろう——新たなアノマリーが製造されたり、収容違反が起こったり——それこそが、あらゆる異常の起源なのだ。したがって、一切を監視し、一切を掌握している限り、我々は永遠に正常性を手中に——

[編集済み]: 待ってください……あなた達は自分達の望み通りに、強引に人類の未来を創り出しています。そんなことをするべきでは……

[編集済み]: (激高する)話を遮るな!考えてみろ、永遠に正常性を維持し守護できる世界なのだ。人類は二度と異常の脅威を受けず、全ての異常は我々の手中にあり、正常性の外で食い止められている。人類の文明はあるべき姿で永遠に維持され続ける。何て素晴らしき未来ではないか!これこそが、我ら財団職員全員が、追い求めるべき未来だ!

備考: 戦争の勃発とドイツの存在には相当密接な関係があると思われます。デルタコマンドへ、近年のドイツ政局の変化に更に関心を払うよう進言します。

過去の推測と同様、SCP-8260が重要な導火線だと思われます。我々は各国の科学技術研究の監視を強化し、SCP-8260が我々の把握していない状況下で独自に発見されることを回避せねばならないと思われます。




プロジェクト・アイディタチームへ: 

最近、EX-864-α-033タイムラインの財団から交信要請を受けたそうだな。彼らは我々と直接対話を望んでいるのか?

では、代わりに伝えてくれ。私は彼らと対話しても構わない。だがその前に、彼らの行動目的の調査を手伝って欲しい。

O5-7




本アーカイブはEX864F-α-033世界線の財団職員へのインタビュー記録です。インタビュー対象者はO5-7とEX864F-α-033世界線の財団職員[編集済み]。

O5-7: 初めまして、博士。

[編集済み]: なんと、1929年のO5-7があなただったとは!フェルミ教授と対話できるとは、本当に光栄です!

O5-7: 社交辞令は抜きにしましょう。我々に情報を与える意思があるとのことですが、それはSCP-Laplaceに関するものですか?あなた達がそれを研究したかどうか分かりません、ただ——

[編集済み]: 1948年に何が起こるかをお知りになりたければ、後ほどお話ししましょう。教授、もっと重要なお話があります。

O5-7: 話してください。

[編集済み]: 実は……私は我々の宇宙の財団の、噎鳴ムセビナキプロジェクトの責任者なのです。あなた方はこのプロジェクトをご存じないかもしれません。それならばこちらのレポートを簡単にご紹介しましょう。

O5-7: (レポートを読む)これは!?

[編集済み]: 我々の観測によれば、少なくとも58%のタイムラインで、2300年に破滅的な災厄が訪れます。簡単に言えば、2300年前後に、異常存在が人類の生存する全ての場所に大規模な攻撃を行います。人類が地球上にいるか、宇宙にいるかに関わらず、この災厄は予定通りに出現するのです。

O5-7: ……知らせて頂きありがとうございます。ですが教えてください。こちらにそのことを打ち明けて、我々に何を期待しているのですか?

[編集済み]: 我々と同じことをして欲しいのです……我々の世界では、財団は既に失敗しました。同様の失敗をしたタイムラインは幾百幾千にも及びますが、現時点なら間に合うと私は信じています。生きる望みが一縷でもある限り、我々は諦めません。

O5-7: このレポートの内容を研究しましょう。それとは別に知りたいことは——こちらの方が我々にとってより切迫しているためですが——あなた達の歴史では、1948年に何が起こったのですか?

[編集済み]: 1948年には……何も起こりませんでした。

O5-7: 何も……無かった?

[編集済み]: いえ、語弊がありました。この年に、我々が収容するオブジェクトの一つが多くの国家に発見され、公にされました。国家の行為であるため、我々には阻止することが困難でした。それで……我々はやり方を変え、それを正常な文書に記録し、その後アンニュイプロトコルを実行しました。これは財団でも数少ない、完全な失敗の一つです。

O5-7: それはつまり、正常性が全く変わってしまったのですか?

[編集済み]: はい。異常な技術の破壊力——奇跡や形而上学など、それらが持つ破壊力は実に巨大です。アノマリーの性能が少しでも広まれば、世界の様相は一変し、人はみなアノマリーの脅威の恐怖におびえて暮らすようになります。我々は正常性を守ることができなかったのです。

O5-7: ええと、あなたはなぜ、何も起こらなかったと言ったのですか?

[編集済み]: 変わってしまった……それがどうしたというのです?我々は対して何もできません。ただ新たな正常性になることを黙認するしかないのです。




以下の内容はプロジェクト・アイディタチームが受信した、MK264B-κ-215タイムラインから送信された暗号化された音声信号です。その内容から推測すると、この音声信号は並行世界のインサージェンシーから送信された可能性があります。このインサージェンシー組織は何らかのインシデント中に財団とは完全に決裂したと思われ、更に名称を“カオス・インサージェンシー”と改めています。

よし……送信してくれ。私はカオス・インサージェンシーメンバーで、デルタコマンドの現主席エンジニアを務める、エイドリアン・クリステンセン。財団の密通者から君たちの電報を入手した。

君たちが今、財団のクソ野郎と決裂しているかどうかは分からない、だが私の話を聞いてほしい……荒唐無稽に思えるかもしれないが……1948年には何も起こらなかった。すべてが正常であり、君たちが別のタイムラインから聞かされたような超常インシデントは何一つ起こらなかった。

君たちはこんな結末を見たいのか?連中に何もさせるな。それは罠だ。飛び込んではいけない。

財団にも、他の誰にも、人類の運命をコントロールさせてはならない。人類のためにも、不確実性を残してもらいたい。頼む。

人類の運命が“確実”になった時、奴等の企みが達成されるだろう。

君たちの使命は人類を守ることだが、1948年を凌ぐだけでは決して終わらない。1948年の後は、更に1960年、1992年、2020年、そして58%のタイムラインで人類を破滅させた2300年。奴等は捲土重来を諦めることはない。君たちは学ばねばならない。運命を手中に収める力——不確実性を守る方法を。

我々は既に取り返しがつかないが、君たちはまだチャンスがある。

0110 0100 0 01 000 0 100001 1010 111 10 1 01 1010 1 100001 001 000




O5-1へ:

我々の現在の観測結果は、1948年に確実に異常技術の漏洩が発生する可能性を示しているが、この異常技術が必ずしも世界を危機に陥れるとは限らない。異常技術の漏洩が原因で人類が滅亡の危機に陥るタイムラインは、ごく一部のみだ。

あの逆説的な保険証書の送信は、果たして本当に人類の滅亡と関係があるのか疑わしい。

ずっと前に質問したことを覚えているだろうか。「宇宙にはこれほど多くの文明があるのに、他の文明と積極的に交流しようとする文明がごく僅かなのは何故か」「なぜ我々は地球外文明の存在に誰も気が付かなかったのだろう?」

最近の観測結果によれば、SCP-Laplaceがもたらし得る最大の影響は、アノマリーの漏洩により戦勝国、あるいは財団が人類社会の発展を全面的に制御することだ。これらの措置が持つ破壊力は、技術の漏洩そのものを凌駕している!加えて、このようなインシデントは我々が観測した全ての並行宇宙で発生する。運よく1948年を回避しても、2019年、2300年、2668年、8900年と、何度もそれは起こり得る。一度は逃れられたとしても、次に来る災厄から逃れられる保障はないということだ。

このような普遍的に存在する現象は、私に一つの可能性を思いつかせた。SCP-Laplaceに類似するインシデントは、地球だけに留まらないのではないか。この疑問を元に、私は簡単な統計を実施した——これまでに把握したデータを見ると、既知の全ての惑星文明のうち、99.8%以上の文明は星間通信に成功していないか、交流可能なレベルに達した途端に滅亡している。残されたごく少数の文明は発展し続けているものの、最高でも十数個(または数個)の恒星系の全エネルギーを利用できるレベルまでにしか達していない。

つまり、文明——地球上か他の惑星かを問わず、それらの発展を妨害する何かがいるのだ。それは異常実体かも知れず、異常現象かもしれず、その他の何かかもしれない——だがそれが何であろうと、これらの現象は文明発展の停滞と文明形態の安定化・固定化を表している。それらの歴史はそこで終わるのだ。

1948年の戦争中において、アノマリーの大規模な発生インシデントは本当に起こるのだろうか?戦争中はいつだって科学技術が顕著に進歩する。そして科学技術が爆発的に発展する時期は、人類の文明が最も“不確実”な時期であることは疑いが無い。この戦争と関係がないかどうかは断言を避けよう。だが戦争自体はこのインシデントの最も脅威的な部分ではない。“不確実性”——戦争によってもたらされるか科学技術の発展によりもたらされるかを問わない——または、人類文明の発展の不確実性が消失すること、それこそが正真正銘の災厄なのだ。

逆説的な保険証書の文字列17の表現を思い出してくれ——“可能性”が消失するんだ。“人類の未来”が消失するんじゃない。全てのタイムライン、全ての文明は、未来発展の可能性が消失する結末に直面するのか?こうした現象の背後に隠された、“不確実性”の全消失を引き起こす究極の原因、それは一体何なのだろうか?

我々は現在、人類社会の発展を厳格に制御し災厄を回避する計画を立てている。だがこれらの措置自体が真の災厄かもしれない。あるいは真の災厄の出現の原因の一つになるかもしれない。もしその通りなら、我々が今人類の発展を監視するために行っている全ての手段は、全て逆効果になるかもしれない。

君と、他の評議会員がこの問題を議論してくれることを切に願う。少なくとも、我々はこの可能性を厳密に検討する必要があるだろう。

O5-7

O5-7へ:

君の意見には賛同できない。私は逆に、財団が世界政治、経済そして科学技術活動に深く関与するという主張こそ完全に正しいと考えている。1948年にアノマリーの収容違反インシデントが発生することが、ほぼ確実だと結論付けられている。どの観点から見ても、強力な対策を講じることが重要だろう。

セブン。我々財団は設立以来、確保、収容、保護の理念を堅持し続けてきた。不確実性の追求は確かに人類の発展に必要な余地だろう。だが子供が悪事に走る前にきちんとした教育を受けねばならないように、世界が異常に侵食されないことを保障するためには、人類の発展は制限されねばならない。

我々はずっとそうしてきた。世界秩序の安定を保障するために、我々は悪事に手を染めることすら厭わない。これは確かに人類が発展する余地を幾らか犠牲にするだろうが、時間が我々の正しさを証明するだろう。私と、財団全ては、正常維持のために永遠に尽力する。この一点は絶対に変わらない。

議論後の災厄だって、“全ての人類文明の停滞が同一の異常存在により引き起こされる”などという砂上の楼閣の如き推論は、厳密な物理学者ではなく小説家が考えるようなことだろう。少なくとも我々は2300年や、ましてや8900年に何が起こるかを考える前にまず、眼前の仕事に取り掛からねばならない。

O5-1

インサージェンシー全構成員へ:

監督評議会は現在、1948年のインシデントの背後に何らかの異常現象が存在すると考えており、SCP-Laplaceの本質はまだ解明されていない。現在の正常性維持のための基本的な措置は、SCP-Laplaceに対しては殆ど妨害できていないため、この異常は自らを正常の一部に隠匿しているものと推測される。

現在の状況から考えれば、逆説的な保険証書の文字列17は“可能性”の消失を強調している。そして我々がかつて頼りにした財団が人類発展を監視することは、こうした危険を促進している可能性がある。よって、SCP-Laplaceの真の作用は財団自身に向けられており、その特徴は“実際は非異常な事象を異常とみなして収容させる”ことである可能性がある。

1948年には何も起こらないが、一般の科学研究機構が独自に異常効果を発見し、さらにSCP-Laplaceの影響によって我々がそれらの非異常な事象を異常の範疇に含めてしまう可能性、これが最も危険な可能性だ。

監督評議会の名において、心理学、社会学、システム科学部門へSCP-Laplaceの本質の研究にリソースを割くよう要請しよう。この研究の核心は“正常”と“異常”の境界の在処を探ることにある。

心理学部門とシステム科学部門の主要なプロジェクトは、それぞれプロジェクト・PNEUMA(PNEUMA project)およびプロジェクト・エマージェンシー(Emergence project)と命令された。

上記のプロジェクトは絶対的に秘匿され、組織全体でもインサージェンシー内部のメンバーとO5-4、O5-7にのみ知らされる。

O5-7

O5-4へ:

そうだ。確かに私はインサージェンシーの隊員全員を欺いた……自分の考えを監督評議会の総意だと装ったのだ。指令では単純かつ乱暴に、文明の終焉が異常に起因すると述べたが、未だ何ひとつ実質的な証拠の無い推測にしか過ぎない。私が調査を実施するための口実とさえ言えるだろう。

だが、こうする他はない。私は間違っているかもしれない。それがもたらす一切の責任を私が負おう——そんな責任など、いくら負っても負い切れるものではないだろうが。だが一方で、私は財団が率先して人類文明を封鎖し、人類が発展し続けていくために依存している“可能性”——あるいは“不確実性”というものを奪い尽くすことも、同様に見逃すことができない。

インサージェンシーを設立した当初の目的は、財団が実行し難い任務を達成することだった。正常性を混乱させる可能性がある以上、それら任務を達成するのは、インサージェンシーの職務となるだろう。

O5-7






アーカイブ ꙮ-006-19381028





デルタコマンド全隊員 各位:

初期の研究結果を簡単に説明します。

以前、O5-7が地球外文明探索部門で主導した研究によれば、既知の全ての文明には発展過程において特殊なタイムポイントが存在する可能性が示されました。このタイムポイントを過ぎると、その文明は突如として発展する意欲を失い、固定された同一の状態が相当長時間維持されます。 運が良ければ、その状態を脱して発展を続けますが、もし運が悪ければ、文明はそこで停滞し、そのまま衰退します。

このようなインシデントは地球上でも多数発生していると思われます。エントロピープール仮説でもこの現象を部分的に説明することが可能です。それら文明の自己封鎖と停滞は、文明系統内の不確実性の消失に繋がります——ご存じの通り、不確実性は人類文明が存在し、発展する前提条件です。また同時に、不確実性は我々人類自身の科学技術が発展する原因の一つなのです。不確実性は我々に危機感をもたらすとともに、興奮と好奇心も感じさせるのです。我々人類が科学を探求するのはまさに、不確実性の好奇心と未来への無限の期待を満たすためなのです。

文明が発展するにつれて、不確実性は次第に失われて行き、文明は“確定”——我々の馴染み深い言葉で言えば、“運命” ——に抗うエネルギーが乏しくなります。不確実性が無ければ、文明は固定化された一連のパターンによってのみ存在し続けられ、その未来は運命によって配置されます。文明が改変と発展の可能性をすべて失えば、その後は停滞の中で声も無く滅んで行きます。

ですが、エントロピープール理論には致命的な弱点があります。エントロピーの上限値が誰にも分らないのです。熱力学理論によれば、この宇宙のような、純粋な重力に束縛された自己重力系では少なくとも、理論上は負の熱容量を有する可能性があります。熱を吸収すれば宇宙のエネルギーは増大しますが、それに反して温度は低下します。これが意味するのは——宇宙にはもともと理論上の熱平衡状態は存在しない、というものです。当然のことながら、我々に利用できるエネルギー——つまり“発端かつ有意義な可能性”は無限であるため、エントロピープール理論上の上限が根本的に存在しません。我々がさらに多くのエネルギーを見つけるだけで、エントロピープールを膨張させ続けることが可能になり、そしてこの期間に増加した不確実性は、我々がエントロピープールの縁をさらに拡大させるのに十分な助けとなるでしょう。

この段階に至れば、答えは自ずと導き出されるでしょう。何らかの要因——言い換えれば異常——が、不確実性の出現を阻害しているのです。我々が以前論じたように、それが人類の発展にとって潜在的かつ壊滅的な脅威となっていることは間違いありません。

インサージェンシー プロジェクト・エマージェンシーチーム




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