SCP-CN-2000

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アーカイブ ꙮ-010-19481012


本ドキュメントは1948年10月12日監督評議会特別会議ログである。

O5-1: 遠回しな言い方は止めて、すぐに本題に入ろう。今日我々13人がここで一堂に会した、会議の主な目的は三つある。SCP-Laplaceの本質、戦争後の影響、そして——

(ペンを手に取り、キャップでO5-7を指す)O5-7、フェルミ教授の、SCP-8260-EX収容違反インシデントの責任を追及する。言い換えれば、評議会内の反逆者を排除する。

(停止)ひとまず、前の二つの議題から先に行うべきだろう、それではO5-7、君が先に発言するんだ。何か申し開きがあるならば、一緒に話して構わない。

O5-7: (冷笑)私に発言の機会を与えてくれた、君達の慈悲に感謝するべきかな?いいだろう、兎にも角にも、まずは我々の務めを果たそうじゃないか。

プロジェクト・エマージェンシーの報告書は皆既に読んだ筈だ。もしまだなら、私がここで簡単に説明しよう——

結論は明らかだ。SCP-Laplaceは存在しない。予定された送信日までまだ2ヶ月弱あるが——少なくとも現段階においては、戦争は過去の物だ。しばらくは再発しないだろう。皆が既に見た通り——何も起こらなかった。この全ての原因は、財団が世界大戦に介入し、人類の発展を制限することを望む何者かが存在したことにある。財団はずっと、その罠の中を一歩一歩進んできたんだ。

O5-1: 同じ話を蒸し返すな。はっきり言え、それは何だ?

O5-7: 私達が良く知っている言葉さ。正常性だ。

O5-3: 読んだよ、教授。だが君の研究結果は論ずるに値しないと感じた。知っての通り、財団は常に正常な文書に基づき自身の行為を定義してきた。正常な文書は常に更新されて、直近のものは——教授、君が引き起こした事だ。我々は核物理学を正常な文書に含めた。今は地球上のどんな小国であっても、望めば全人類を滅亡させられる。

君の所業が世界大戦の終結を促進した可能性を認めよう。SCP-8260-EXの収容違反が逆説的な保険証書の文字列18の重要な前提となった可能性も認めよう。だが、まだ正常性は過去に戻せると思うか?

我々は既にここまで情けをかけてやったんだ。セブン。よく見るんだ。もし正常性が本当に自己閉鎖的な存在だったとしたら、我々がそれを大きく破壊することに無関心でいられるか?

O5-7: 自惚れてはいけない、スリー。不確実性がもたらす進歩を阻害する何かがあって、それは正常性の境界を分割している。それが財団ではないことは間違いがない。

一つだけ問おう。仮に——あくまで仮定の話だが、我々のタイムラインで、人類全てが神格化したら、財団はどうする?

O5-3: 彼らを収容する。

O5-7: 何故、正常な文書を修正しない?

O5-3: 神になることが、どうして正常な出来事に見えるんだ?

O5-7: 全人類が神格化した後で、神格化をまだ異常と見なせるのか?この場にいる我々は全員単細胞生物から進化した。中生代まで、我々の先祖はネズミ程の大きさしかなかった。彼らにとって、我々は山を動かし海を埋められる。天候を変えられる。大地の束縛から脱出できる。今我々が持つ能力は全て、まさに神のようではないか?

もし全人類が神格化した後で、全人類を異常と見なすのならば、今の我々はどうして異常ではないんだ?

O5-3: 神格化には至天蟲を使わねばならないことを知っているだろう?そんな神性を備えた存在が、どうして正常性の一部と言えるんだ?

O5-7: もし異常な手段を用いた神格化を異常とするなら、コルヒチンを用いて生物に突然変異を起こさせることは、どうして異常ではないんだ?何故、遺伝子組み換えは異常ではないんだ?

神とは何だ?神は他の生物には無い能力を持つ、もっと高位の生命体に過ぎない。至天蟲を使って神格化することと、コルヒチンを使って倍数体を作ることは、本質的には何も違いはないんじゃないか?

O5-1: やめろ、セブン。神格化は我々の科学法則を外れた事象だ。だが進化は違う。遺伝子組み換えは違う。この議論は無意味だ。

O5-7: 科学について論じたいならば、科学について話そう——これは私自身の弁護でもあるが——SCP-8260-EXは一体何が異常なんだ?どうして我々に収容されねばならなかったんだ?

O5-1: 君自身が結果を見ただろう、セブン。今ソ連とアメリカが再び戦争を始めれば、人類は灰燼に帰すだろう。これは既に正常性の一部分になっていて、我々は機械仕掛けの神を使って世界を救うことはできない。

O5-7: 私の専門領域で知識をひけらかさないでくれ。SCP-8260-EXは私が発見した。一人の物理学者として、君よりよほど良く理解している。——それは核物理学の自然演繹だ。原子核はそこに存在し、君が収容するか否かに関わらず、この現象は存在する。これはもともと正真正銘の異常と呼べるものではなく、科学法則にも何一つ反してはいない。

それを収容するために、我々はこの数年、何をしてきた?SCP-8260-EXは我々に収容された後も独自に七回発見され、その度に我々は記憶処理により隠匿してきた。我々がプロジェクトを実行した後で八回目の発見がなされた。我々は何もしていないし、ヴェールの外側の同志達にもSCP-8260-EXのことは教えていない。彼らは自分達でこの効果の、八回目の再発見をしたんだ。私自身を含めれば、九回目だ。

財団が行ったこと全ては、本当にアノマリーの収容だったのか?違う、我々は科学の発展を妨害したんだ。

O5-1: (拳を握り机を叩く)言葉に気を付けろ、セブン。自分が科学者だからといって、他人を見下せるとは思わないことだ。我々は正常性を維持している。科学は正常性の一部で、我々のしたことは科学の保護なのだ!

O5-7: ワン。君の観点では、異常とは科学では解き明かせない事象、あるいは異常は科学の外の事象だということを認めるのか?

O5-1: 認めよう。

O5-7: それなら問おう、フィクション理論は、現実理論は、奇跡理論は異常と呼ばれて、科学がそう呼ばれないのは何故だ?それらはすべての科学の定義に合致し、理論を実験で検証することができた。それらは一貫して矛盾してはいない。我々はそれら理論を使用して相当数のアノマリーの存在を予測し、それらを使用して我々の収容を支援させ、世界を災厄から免れさせた。

何故我々はこれら技術を手中に納め、異常技術をヴェールの内に封印されるべきだと美しく銘打っているんだ?それらが公開されたとしたら、人類の進歩にとって更に有益ではないか?

O5-5: 詭弁だな。各国政府には秘密裏の研究が存在するのだ。研究成果の中には、世間に知られれば途轍もない脅威となるものがあることを、君もよく理解しているはずだ。もしかしたら解っていないのかもしれないな、何と言っても、君はもうそれを一度やっているのだからな。

O5-7: それについては、私は関心が無いんだ、ファイブ。私が関心を持つのは、異常と呼ばれるものについてだ。物理学、化学、生物学が科学であるなら、これらも同様に科学であるべきだ。我々の手中にある理論の幾つかは、我々が遭遇する異常の八十パーセント以上を説明できる。

我々はそれらを正常な文書の外に排除した。その意味は何だ?我々の収容物を少しばかり増やして、各国からの寄付を騙し取るためか?それとも、自分の研究資金の大半を無駄にしなければならないのが気に食わないのか?

我々の科学に対する浅はかな理解だけを根拠にして、それらと我々が“正常な科学”と呼ぶものがかけ離れているとどうして断言できるんだ?美学、経済学、社会科学もまた物理学や化学とは異なる理論基盤に従っているが、それらは何故異常ではない?我々は一体何を判断基準にして、それら学問を異常ではないとしているんだ?

O5-1: 君も私も、それらが我々の良く知る科学と何の違いも無いことを十分理解しているだろう。我々は物理学、化学、生物学を用いて世界の無数の現象を説明できる。例え我々の手中には膨大なアノマリーがあったとしても、世界中で正常と呼ばれる事象と比較して、それらは取るに足らない一部分でしかない。しかしこのごく一部の内容は、多くが容易く世界を壊滅させられる。

それらの理論が科学の特徴をいくらか持っている可能性を認めよう。だが、間違いなく、それらは普遍的ではない。ヴェールの外の人類がそれらを手にするのは好ましくない。それら理論で説明される現象と、日常生活の中で出会うことは極めて稀だろう。だが一部の人間がこの技術を手にしたとしたら——それは全人類に対する永久かつ不可逆的な脅威を生み出す。

O5-7: ワン。歴史上では、科学を研究した人物は魔術師と見なされ、地動説を説いた者は火刑に処され、進化論を発見したダーウィンは異端として告発された。もし私達がその時代の聖職者だったら、我々は恐らく同様の反応をして、それらを“異常”と見なしただろう。当時にしてみれば、それらは君の言った特徴と一致する——それらは“正常性”を破壊するんだ。

人類がサルと同じ祖先を持つかどうか、あるいは太陽が地球の周りを回るのか地球が太陽の周りを回るのかどうかを研究しても、当時の一般民衆の生活へは全く影響はしなかった。それらは君の“異常技術”の説明に全て合致する。

君はそれらを“脅威があるだけで実用性が無い”と感じているようだが、その理由が根拠になると本気で思っているのか?ヴェールの外がどれだけ異常技術を掘り起こす力を秘めているか、君は知らないんだ。——もっと言えば、君は単にそれらを奇妙なことだと感じているだけだ。君はそれら技術が公になったことで引き起こされる不確実な結果を恐れて、それらが最終的に“正常性を打破”することを懸念している。だが、正常性とは一体何だ?

O5-1: 我々が知るもの一切全てが正常性だ。毎朝目覚めてから、翌日の太陽を見ても、太陽が世界を溶かさないか心配しなくてもいい。毎日路上を歩いても、道端の樹が突然一塊のバターや硫酸銅の結晶に変化しないかと心配しなくてもいい。毎日、明日核戦争が起きるのではないかと怯える必要は無い。それが正常性だ。

O5-7: 前任のO5-12は中国人で、彼が生まれた頃、中国の清王朝はまだ転覆してはいなかった。彼が言うには、初めて機関車を目にした時、多くの人の最初の反応は“これは妖術”で、“龍脈”と“風水”を破壊するというものだった——これは彼らにとって、国の命運を決定付けるのと同等に重要なことで、君にとっての“太陽がいつも昇る”ことに匹敵した。彼らは“祖先の法則は変えてはならない”と考え、現代科学を受け入れることを拒んだ。あの時代の人々にとっては、我々が今日正常性の一部と考える事象は、彼らの“良く知った全て”を破壊したも同然なんだ。これは正常か?

現実を見てくれ、みんな。我々はこれまで、人類のために正常性を守護できると本気で考えていた。我々は自分達で正常性を定義できるとさえ考えていた。我々は何が正常で何がそうでないかを定義した、もっともらしい基準を書き記した。——実際はどうだ?我々は正常性と呼ばれるもののために人類自身の未来を貪り始めた。もともと我々自身には、正常性に干渉する力なんて全くなかったんだ。

正常性はそもそも我々が制御できるものじゃない。正常な文書は——

(正常な文書の紙コピーを取り出し、細切れ引き裂いてテーブル上に投げ捨てる)ただの古紙の束だ。

O5-2: こいつ——

O5-1: セブン、何をするんだ!自己弁護をしたいのなら、まともな言葉で話せ!それは財団への侮辱だぞ!ツー、君も興奮するな。我々は先にこの問題について明確に議論した方が良いだろう。

O5-7: 怒る前に、もう少し質問をさせてくれないか。一つ分からない問題がある。誰がSCP-2000を建造した?我々はどうしてこんなものを建造しなければならなかった?

O5-1: 人類の文明を再建し、正常性を回復させるためだ。そんな答えの分かり切った質問は、する必要が無いだろう。

O5-7: SCP-2000の機能は人口の再生産だ。それは巨大な人類製造機械で、世界終焉シナリオで死亡した全人類のクローンを再び生み出せる――あるいは、完全なクローンではなく、新しい人類も。問題は、災厄で死亡した人々は戻ってはこないことだ。例え彼らと全く同じ人間を生み出しても、彼らは死んだ人々ではない

過去に死んだ人間は戻らない。新たな人類は本来この世界に来る必要はなかった。ならば我々は誰のためにSCP-2000を起動するんだ?誰が我々にこんなことをさせたんだ?我々がそうするのを誰が望んだんだ?それは人類のためか?人類文明の継続のためか?それとも正常性と呼ばれるもののためか?

(沈黙)

O5-1: 君の言ったことは、矛盾していない。我々が気にしているのは人類文明すべての存続だ。同時に、我々は正常性を保護する。人類文明の存続と正常性は相互に依存しているんだ。

O5-7: まさか人類文明は一人一人が構成するものではないというのか?もし全ての人類文明の原子——人間が、全て死んだら、我々はSCP-2000を使って無から新たな人類文明に作り上げることになるが、それは元来の人類文明とまだ言えるだろうか?新たな文明は死んだ者にとって、どんな意味があるんだ?

ましてや——もし我々がSCP-2000を起動することが“人類文明の継続”のためなら、我々の他の行動も同様であるはずだ。だが、我々の行動は人類文明の継続のためだと、本当に心の底から言えるか?

君達の手にあるPNEUMAの調査レポートをよく読んでくれ。並行世界の財団どもがどうして人類虐殺なんてことをしたがったのか分かるか?

並行世界から得た2300インシデントの情報は、君達も既に知っているだろう?だが2300インシデントの噎鳴ムセビナキプロトコルを研究した研究員達は、2300インシデントが何故起きるのかを君達に報告していない。2300インシデントの激しさが人類文明の発展レベルに関係している理由を知りたくはないか?この映像記録を見てくれ。

O5-7は2300インシデントに関する画像を提示する。その中にはSCP-001(コード:夜明けの刻)SCP-682SCP-2317等の財団ドキュメント内に存在する異常オブジェクトが含まれる。

O5-7: 並行世界の我々は——幸いにも我々自身はまだそれを始めていないが——この災厄に抵抗するために、数多くのアノマリーを過去に送り込んだ。その中にはこんなものも含まれる。彫刻だ。財団は“過去の人類が異常に抵抗する能力を育成する”ためにこれらを作り出し、それらを過去へ送り込んだ。だが2300年には——

O5-7が市街地で大量の彫刻による殺人が横行する写真を示す。

O5-7: こんなことが溢れかえった。

O5-6: ……すまない、セブン、私にはわからない。つまり、財団が殺人を犯したのか?

O5-7: よく考えてくれ。なぜ財団が過去の人類に事前に準備させたプロトコルが上手く行かなかったのか?その方法を最も知っているのはだ?

O5-6: ……それは財団自身か?

O5-7: 私を信じてくれ。もし私が2300年を生き延びて、2668年まで財団のO5を務めていたなら、かつて自分がアノマリーに抵抗するために行った全ての試みを解決できるだろう。

O5-1: それなら、さっき君が言ったPNEUMAインシデントはどういうことだ?

O5-7: いくかの並行世界ではこの研究は行われていなかった。だが、行われたものもあった。我々よりも 幾らか遅いらしく——大抵は七十年ほど後に行われた。もしその時の財団が偶然2300年に何が起きるかを知ったなら、彼らはこのことを明確に認識するだろう。

財団はいつの日か、遅かれ早かれ、全ての人間の意識中には不確実性への認識と渇望があることに気が付く。人類自身の無限の進歩は正常性自身にとって最大の脅威だ。無限の進歩は無限の不確実性に依存していて、進歩の方向もまた不確実だ。ある日、人類は正常性の檻を突破する。この日は通常、2300年に起きる。

もし何も起きなければ、財団は2300年の超アノマリー群を正面から迎撃せねばならず、その後は2668年までこれに気付かないだろう。

だが時折、財団は慈悲から——慈悲と思い込んで、行動を前倒しにすることを選択する。2668年の財団の科学技術は2020年と比較して遥かに進歩しているため、残酷な手段も多い。財団はどのみち人類を滅亡させるのだから、早く始めた方が良い——少なくともその時の財団は、非人道的な手段をそれほど多く持っていない。

この言葉が何を意味するのか分かるか?“君達が暗闇で死ぬことができるように、我々は光の中で戦うんだ”。

O5-1: 君は何が言いたいんだ?我々は一人一人、君——セブンを含め、全員が自分の数十年を財団に捧げてきた。我々は我々の行為をはっきり理解している。我々自身は人類が構築した世界秩序の一部だ。我々の行為は全て、人類社会の正常性を保護し、アノマリーに世界秩序が乱されないためなのだ。

秩序を守るのは罪ではない。セブン。我々はいくらかの悪事をなさねばならないかもしれないが、それは人類社会の平穏のためだ。正常性は牙を剥いて爪を振るう怪物ではない、それは我々が毎日目を覚まして、太陽が正しく昇るのを見るための必要条件だ。

例え本当に幾つかの世界の財団がそんなことをしたとしても、それぞれの世界の財団は異なることは、分かっているだろう。いくつかの世界ではそもそも我々は設立されなかった。いくつかの世界では、この場に座っているのは全く別の人間だ。我々が彼らのように絶望して悪辣になると、君は一体どうやって確認したんだ?我々はどうして人類を虐殺する?どうしてそんなことをするんだ?

O5-7: 君が正常性と呼ぶものこそが、我々がそうすることを望んでいるんだ、クラウス。我々は二十年間ずっと望んでいたこと——人類社会を完全に掌握すること——を、“人類文明の継続のため”“正常性の保護のため”という美しい名前で呼ぶ。まさしくそれは正常性が嫌う“不確実”の排除を促すことじゃないか?

そしてそれだけじゃない!正常性は我々が滅亡した後でSCP-2000を起動することを望んでいる。我々一人一人の身体の原子がほぼ二年毎に完全に入れ替わるように、正常性も他の、それでいて全く同一の原子と入れ替わる。これは我々の生活には影響しない。

フィクション理論、現実理論そして奇跡論。正常性は我々に、それらを異常とみなすことを望んだ。その上、核物理学すらも異常とみなすよう目論んでいる。これらの概念は現在の正常性を変えてしまうだろう。

同様に、正常性はまた不確実性の存在を望まず、人類が不確実性に依存して進歩し続けることを望んではいない。

人類が進歩した歴史はかなり複雑なシステムだ。例えごく小さな違いであっても人類の未来に巨大な差異を生み出す可能性がある。これは我々のタイムライン観測で検証済みだ。これを見通した不確実性は、我々に定まった運命を突破する希望を与えるが、しかしそれは正常性が心底嫌悪するものだ。いつの日か——遅かれ早かれ——人類文明の科学技術レベルは“正常性”が人類に留まって欲しいと願う境界線を超える。そして、正常性は人類自身を己に巣食う癌とみなし、排除させてしまう。

そもそも異常など何も無かった。不確実性を嫌悪し、不確実性の全てに異常のレッテルを貼った後で封印し始めた。これが正常性の意思だ。正常性はひとつの生物だ。それは我々が社会発展の階段のある点で永遠に留まることで、正常性が永遠に存在し続けることを望んでいる。この目的を実現するためには、正常性は不確実性の継続発展を絶対に阻止せねばならない。不確実性は正常性が表す確定性を真っ向から否定するからだ。

正常性は永久不変であり、確実であり、定められた運命だ。もし正常性が改変されれば、それはもう元の正常性ではなくなってしまう。

君はずっと“秩序”や“平穏”を強調している。君自身は気付いていないのか?君が“平穏”を転覆させ得る存在と呼ぶものが不確実性だ。もし人類が全く進歩せず、新しい事象を探求しなければ、その人類社会はずっと現在の正常な“平穏”を保ち続けるだろう——人類が正常性を突破する可能性を代償にして!

財団は世界に異常が現れることに、無数の口実と理由を作り上げた。現実改変、上位フィクションの介入、前近代的定義の理性。だが、現実は正常性の中の安定状態に過ぎず、フィクション理論は正常性の遺伝情報に過ぎない。正常性が無ければ、それらは何も存在しない。正常性は人類文明の中で出現したもので、財団はその免疫系統だ。

財団の三原則の、確保、収容、保護。保護は人類を保護するためではなく、正常性を保護するのだ。人類はただ交換可能な正常性の細胞に過ぎない。細胞は無くてはならないが、それは替えが効くんだ。

財団がこれまで正常性を保護してきたんじゃない、正常性が財団に自身を保護させたんだ。

(沈黙)

O5-6: 信じられない。財団は絶対にそんな組織ではない。

O5-1: 私はすでに何度も話した。我々がずっと“正常性を維持”し続けてきたのは、人類が誤った方向へ進歩することを望んでいないからだ。人類の停滞を望んでいるわけではない。ましてや君が言うような“正常性が財団に人類の発展を阻止させたがる”などということはあり得ない。正常性は人類の進歩の一部で、人類の進歩の前提条件だ。正常性が無ければ、この世界は確実に崩壊する——進歩の前提すら無いのなら、どんな発展があると言うんだ?

O5-7: 誰が“誤った方向”を定義するんだ?我々に権利があるのか?いや、無い。我々は自分達が誤った方向と考えたものを“異常”と名付けた。そして、我々の現在の正常性を超える全てのものは、何であれ全て“異常”、君の言い方では“誤った”と呼ぶことができる——さらに重要なことは、それは全て正常性が望まないものなんだ。

危機については——人類は一度も危機に面せずに発展したことがあっただろうか?我々の歴史において、そんなことに何度直面したと思っているんだ?人類が、起こり得る危機に怯えるだけで前進を拒否したというなら、我々が良く知った現在に至ることは出来なかっただろう。まさか、財団が成立したこと自体は、世界に脅威をもたらさないとでも言うのか?実際は脅威をもたらすだけでなく、より深刻な事態をしばしば起こしているというのに。

危機はもともと財団の行為の正当な理由ではなくて、正常性が自身を永遠に生かし続けるためにでっち上げた口実に過ぎない。前進しようがしまいが、危機はそこにあるものだ。正常性を超越しなければ、我々は危機を解決する方法を見つけられないかもしれない——先日過ぎ去った世界大戦のように。ひょっとすると、財団が存在しない方が、あの湧き上がる、自己閉鎖的な正常性の維持に固執する存在がいない方が、世界はより良いものに変えるかもしれないな。

O5-1: セブン、新たな正常性もまた正常性だ。君がつい先日引き起こした災禍を我々は正常性に含めたじゃないか?これは絶対に不確実性だ——そして、君が突っ込んだ災いが起こした結果も、一定ではない。

O5-7: 本当にそうだろうか?——ならば、夜闇の子らの正常性は正常性じゃないのか?現代以前の正常性は正常性じゃないのか?我々は夜闇の子らを収容し、その文明を破壊し、彼らをビッグフット呼ばわりした。我々は科学と呼ばれるものを用いて前現代性を形作り、過去の正常性を緋色の王の檻の中に封印してきた。財団は現在の正常性の免疫システムに属している。現在の正常性は過去の正常性の死体を踏みつけて誕生した。現在の正常性は当然ながら、新しい正常性が自分の居場所と入れ替わることを許さない。

神格化の問題は既に全部説明した。今の財団が守護する正常性は、神格化した人類が作り出す新たな正常性を認めず、例えそれが全人類の選択であっても認められない。もし正常性に境界が無ければ、この世界に異常は存在しないことになる。異常を含んだ正常性は新たな正常性に過ぎない。——それなら、我々監督評議会は、我々財団全ての存在は、一体何をしているというんだ?

正常性は自分が新たな正常性に取って代わられることを望まない。この世界において、SK-クラス:支配者交代シナリオはただ一つのパターンしかない。それこそがつまり、新たな正常性と古い正常性の交代なのだ。

O5-2: (僅かに嘲笑う口調)ほう。君がそう言うのなら、財団は即刻解散するべきじゃないか?

O5-7: 議論する必要はないよ、ツー。私はただ一つの問題を問うている——もしも、人類が進歩できないこと自体が正常性の一部であり、人類が進歩し続けてきたことが異常なのだとしたら。皆、選択してくれ。人類に忠誠を誓うか、それとも正常性に忠誠を誓うか?

O5-1,O5-2,O5-3,O5-5,O5-9,O5-10: 正常性だ。

O5-4,O5-6,O5-8,O5-11,O5-12: 人類だ。

O5-13: (沈黙)

O5-1: (怒号)お前達、何を考えている?ここに座るお前達は、監督評議会のメンバーではないのか?自分の責任を全く忘れてしまったのか?みんなセブンの催眠にかかったのか?

正常性への忠誠、それこそが、人類への最大の忠誠になるのだ!もし我々が正常性を軽んじれば、人類文明は異常によって幾百、幾千、幾万回も滅亡する!我々はひたすら正常性に立脚し、正常性を保護し、滅亡の後で文明を再建し、ヴェールの下で異常に抗う。こうしてやっと、人類文明を継続させるための基本条件を満たせるのだ!現在の正常性が無ければ、人類はどこへ向かうんだ?

我々はずっと、今までずっと、人類が一つの種族として、人類文明が一つの総体として存続するために関心を払っていた!我々が正常性を保護する最終目的はこの一点だ!不確実性、異常、これらは人類文明を完全に壊滅させる可能性を持つ。人類文明の確実な継続を確保する唯一の方法は、正常性の保護だけだ!現行の人類にのみ偏狭な注意を向けるなんて、わけも無くリスクを高めるだけだ!

O5-7: クラウス、もし君の言う“人類という種族”が、財団の一部の職員のみになったら。あるいは、O5評議員のみ…最悪、君一人が残されたら。それは君が見たい未来だとまだいえるだろうか?財団以外の全人類を滅ぼすことで、初めてこれらの異常を取り除けるのだとしたら、君はその通りにするのか?

O5-1: (怒りを露にし、口籠る)私は……

(沈黙)

O5-4: もう十分だ。この問題に答えることの何が難しいんだ?ワン、君はもしや、財団以外の——君を除いた——全ての人類を終了しても、再びSCP-2000で再建すれば、“正常性は依然として維持される”、なんて思ってはいまいか?

隠さなくてもいい。 君は何十年もずっとそんな態度をとっていた。

彼らは君に殺されるべきなのだろうか?彼らの命は、君が言い続けている“正常性の維持”に必要な“代償”に値するものなのか?

O5-11: ワン、私は財団に加入した日から、ただ一つの目標のために努力してきた。それは全人類の保護よ。私がずっとDクラス職員の乱用、ひいては使用さえも反対していたのを知っているでしょう。私はまた、いわゆるタイプブルーやタイプグリーンへの非人道的な実験にも反対している。それは必要悪なんかじゃない。財団が“正常性の保護”なんて雲を掴むような目標のために、全ての異常を解き放って全人類を虐殺するような邪悪な組織だったら、私はこの場には居たくはないし、不死の泉を飲むことも無かった。

O5-3: 君らは簡潔に言って狂っている。アノマリーを解き放って世界を混乱の渦に変え、今日眠り明日目覚めて地球が爆発するのを見た後で太陽が冷えるのを見ることが、君らは嬉しいのか?それとも君らは自分の周囲の人間が全員現実改変者に変わって、世界が理屈の通じないものに変わるのを見ても構わないのか?

O5-4: 人類が滅亡したなら、その世界に理屈があるかどうかは全く意味がないんだ、スリー。我々は確かに異常の起こす困難から人類を保護し、世界を平穏に進行させねばならない。だが我々が現在やっていることは、人類の保護を全く考慮に入れていない。

O5-5: それなら、いっそのこと我々の運命を受け入れた方が良い。エンリコの仮説が正しいとすれば、我々はまさに正常性の免疫システムで、人類に対して必要悪を行うだろう。君の精神がそこまで弱いのなら、財団を離れて自立するべきだ。正常性を保護する我々が人々の支持を得られるか、もしくは世界を乱して天地をひっくり返す、君達の方がもっと人心を得られるか、見てみようじゃないか。

O5-6: 分断するような真似はよせ。ファイブ。今は仲間割れする時じゃない。そんな極端な発言もしてはいけない。

O5-11: 君達が世界秩序の保護と呼ぶもののためだけに、貴方達が“邪道を進む” と偏執的に判断した人類を皆殺しにできるの?貴方達が虐殺に頼ってどうやって人心を掌握するのか見てみたいものね。

O5-1: サーティーンはどうだ?なぜ何も言わない?

O5-13: (O5-13の位置にあるスクリーンから文字が出現するとともに、電子合成音が発せられる)私から言えることは何もありません。

O5-7: (冷笑)クラウス、無駄話は止めよう。君達はすぐにでも私をO5から解任するつもりなんだろう?その前に、私の職権を使って最後の提案を行おう。

O5-7: ここに提案する。財団はただちにその目標——正常性自身の保護を人類の進歩の保護、人類の進歩に必要な不確実性の保護に変更する。このために、人類進歩を補助する異常オブジェクトの大規模な解析を実施し、これらオブジェクトの内容を民衆へ公にせねばならない。

もしくは、財団をただちに解散する。

各自、私の提案を表決してくれ。

ナンバー 賛成 否决 棄権
O5-1
O5-2
O5-3
O5-4
O5-5
O5-6
O5-7
O5-8
O5-9
O5-10
O5-11
O5-12
O5-13

賛成6-反対6-棄権1。議題は承認も否決もなされません。

O5-1: サーティーン。私は監督評議会代表の立場から、君に賛成か反対か、どちらかを選択することを命令する。

O5-13: ああ。申し訳ありません、ワン。私は昔から、このような無意味な議論を裁く責任を負ってはいません。

再投票を行います。

ナンバー 賛成 否決 棄権
O5-1
O5-2
O5-3
O5-4
O5-5
O5-6
O5-7
O5-8
O5-9
O5-10
O5-11
O5-12
O5-13

賛成6-反対6-棄権1。提案は承認も否決もなされません。

O5-1: サーティーン。私に君のデータベースをハッキングさせて、君に選択を強制させないでくれ。

O5-13: どうしても答えが必要なのであれば、言いましょう。正常性を維持するのはあなた達人類の職責です。正常性はあなた達人類のものであり、未来もあなた達人類のものなのです。対して私は人工知能です。私のプログラムには“議会が主義主張の問題で真っ二つに割れた場合、どちらかの側につく”というコマンドは含まれていません。あなた達の行動が、私に何の関係があるのですか?

再投票を行います。

ナンバー 賛成 否决 棄権
O5-1
O5-2
O5-3
O5-4
O5-5
O5-6
O5-7
O5-8
O5-9
O5-10
O5-11
O5-12
O5-13

賛成7-反対6-。提案は承認された。

O5-1: サーティーン、お前は一体何をやっているんだ?

O5-13: 貴方達の無意味な議論に加わるつもりはありませんが、貴方のその顔付は私の気分を害します。脅迫的な手段で私に選択を強いるならば、当然ながら私は貴方に反対せざるを得ません。構わないでしょう?

O5-7: 当然、何をすればよいか分かっているだろう、クラウス?この結果を見てまだ分からないのか?

O5-1: 本当にすまない、エンリコ。私は監督評議会の代表だ。私は60年間財団のために仕事をしてきた。君達がそんな馬鹿げた理由で財団自体を解体したり、アノマリーを解放して世界を滅亡させたりすることを放置できない。

レッド・ライト・ハンド、命令を聞け。ただちに監督評議会を包囲しろ。O5-7、エンリコ・フェルミ、背任罪で正式に君の責任を追及し、監督評議会と管理者を代表して、君の監督評議会員O5-7の職務を即刻罷免する。

O5-7: 望むところだ。残念ながら、私の手中にもレッド・ライト・ハンドがある。そして君が持つ者より遥かに経験豊富だ。

(監視画面は2部隊の武装隊員が相次いで監督評議会会議室の外に到着し、激しく交戦する様子を映す。会議室外から銃声と手榴弾の爆発音が聞こえる。会議室内の画像は爆発の振動によって時折揺れる。)

O5-4: ワン、すまないが君のやり方には私も賛同できない。君は監督評議会が正式に可決した全体決議に、個人的に反逆した。君こそが職責を罷免されるべきだ。(拳銃を取り出しO5-1へ向ける)

財団監督者ワン、クラウス・アーノルド。何か言い残すことは?

O5-1: フォー、イカれているぞ!反逆者になりたいのか!?

O5-3: 何をする気だ!?

(O5-2、O5-3、O5-5が同様に拳銃を取り出しO5-4に向ける。)

(会議室内は静寂に包まれる。会議室外では依然として銃声が聞こえ、かつ徐々に間隔が短くなる。)

O5-4: 大御所面した、徳が足りない監督評議会の古ダヌキを排除するだけだ。

O5-1: 待て——

(O5-4が発砲し、O5-1は声を上げて倒れ、頭部を撃たれたことにより死亡する。O5-2、O5-3、O5-5はすぐさまO5-4に発砲する。)

O5-3: ……防弾具を着ているのか?ここへ来る前から全部計画していたのか!?お前が何も知らない顔を見せたのは、全部偽装だったのか?

O5-4: ワンはとんでもない奴だった。知らなかったのか?彼は自己中心的な執念で世界人口の90%を排除することを躊躇わない悪魔だ。彼は人類のため、正常性のため、財団のためと出鱈目を言いながら、その実は逆説的な保険証書の文字列17を利用して、人類社会を隅々まで制御しようとした超独裁者に過ぎなかった。

君は彼の交渉が成功するとでも思ったか?この一切を計画したのは私だけではない。さらに、インサージェンシーは今から財団には所属しない。私とO5-7、O5-11、O5-12もそうだ。サイト-02、サイト-121そしてエリア-86もだ。

実のところ、セブンはこうしないようずっと私を説得していた。彼は幼稚なまでに善良で、流石は世界レベルの物理学者と呼んだ方が良いかな?我々は最終的にはどうにか合意に至った。私はあまり賛成できなかったが、それでもこの老いぼれに最後のチャンスを与えてやった。もし彼がたとえ僅かにでも、ヴェールの外の一般大衆へ情けを見せてさえいれば。もし彼がセブンから人類を根絶させるかと問われた際に、ノーの二字を言ってさえいれば。我々は決行を選択しなかった。せいぜい我々皆が辞職してここを離れただけだろう。非常に残念だが、彼はそうしなかった。

一つの命と幾十億の命を交換する。どう計算しても、とても割のいい取引じゃないか。

O5-3: アノマリーを奪ったのか!今お前達がしているのは財団への反乱insurgencyだ!

O5-4: (唇を突き出しO5-5を見る)さっき“財団を離れて自立する”と言ったのは誰だ?反人類の虐殺秘密組織から離反することに、何を恥じることがある?それに、我々は元々“インサージェンシー”の名前で呼ばれている。これは監督評議会全員の投票で決まった。君も同意しただろう。ツーも同意した。ファイブ、ナイン、テン、彼らも同意したじゃないか 。

O5-2: ……お前達は結局、何のためにそれをするんだ?

O5-7: 人類のため、確定された運命に抗うためだ。

(爆風が会議室の扉を開く。武装した二つの部隊が突入し、会議室両側に立ち、O5-4、O5-7、O5-11及びO5-12と他の生き残ったO5を別々に保護する。両部隊は互いに向けて銃を構える。)

O5-2: ……もう沢山だ、フォー、セブン、イレブン、トゥエルブ。お前らは馬鹿だ。

O5-4: 我々は取引をするべきだな。

O5-3: お前達は今日ここで死なねばならない。お前達に我々と交渉できる資格があると思うか?

O5-4: こうすれば、できるかもしれない。

(スクリーン上に“ヴェール破棄”コマンド実行のカウントダウンが表示される)

O5-4: ヴェール・プロトコルは私がずっと管理していたことを忘れないでくれ。カウントダウンを止める方法を知っているのは私一人だけだ。今日の日は穏やかに去らせてもらおう。勝負はその後、戦場に持ち越しだ。断れば、かつて秘密兵器を使って大虐殺を行おうとした秘密組織のことを、全世界が知ることなる。

O5-2: ……レッド・ライト・ハンド、彼らを解放しろ。

O5-3: ツー?何故彼らを逃がす!?

O5-2: ……スリー。少し冷静になれ。我々には選択権が無いようだ。

O5-4: 賢明な判断だ。次に出会う時は、私達は恐らく不倶戴天の敵となるだろう。結末を見るのが楽しみだ。果たして、人類を選択した我々が勝つのか、それとも正常性を選択した諸君が勝つのか。

(四人のインサージェンシーが護衛されながらサイト-01を離れる。残された7名の監督評議会員は会議室内で座り込む。O-13の電子スクリーンは消えている。会議室外のモニターはサイト-01の通常業務設備の大部分が戦闘により破壊されたことを示している。記録終了。)

“インサージェンシー”プロジェクトへのアクセス権限を有する全財団職員へ

今日、皆に不幸なニュースを伝えねばならない。“インサージェンシー”は既に正式に財団を離反した。これまでのようなカモフラージュではなく、真の意味での造反だ。前任のO5-4、O5-7、O5-11及びO5-12もこの造反に加わり、生き残った監督評議会員の内部にも亀裂が生じている。前任のO5-1はこの混乱中に不幸にも亡くなられた。

これと同時に、インサージェンシーの任務に関わる多数の施設とサイトが襲撃を受け、人員の喪失を招いたことが明らかになった。私は監督評議会と財団指導部全てを代表して、これらの英雄に最大の敬意を表する。

今日この日から、“インサージェンシー”の全構成員は、組織の離脱を自ら申し出なければならない。離脱が確認されない限り、諸君は財団の敵対者と見なされ、殲滅されるものとする。

各自、財団の三原則を忘れないで欲しい。確保、収容、保護。我々の行動の全ては、人類がアノマリーの襲撃を受けず、その文明が平穏に、長く継続できるためにあるのだ。

O5-2
1948年10月12日




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