アイテム番号: SCP-CN-2349
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-CN-2349がこれまで、大規模な実体的損害をもたらしていないことを鑑み、より踏み込んだ情報が得られるまでは、受動的な情報封鎖プロトコルのみが執行されます。収容チームは状況に応じて、実験的記憶処理プロトコル1を独自の判断で実施することが認められています。
説明: SCP-CN-2349は関連性があると見なされた、一連の異常現象の総称です。財団による関連記録は選別をかけたのち、参照のため本ドキュメントにまとめられます。
事項番号: AIR-20230102-CN
主要責任者: 余明里博士 セキュリティクリアランスレベル 3
脅威レベル: 青
現状: 追加の調査待ち
概要: AIR-20230102-CNは特定の異常現象に付けられた換称です。今のところ、当現象の原因は判明していません。具体的には、地質学関連の学界で世界的に突発する、異常な資料および記録を指します。対象には以下のようなものがありますが、この限りではありません。
- 未知の地質学的実体。例として「地核」「マントル」など。
- 未知の地質学的概念。例として「グーテンベルク不連続面」2。
- 自己整合性が取れている一方、現実とは不整合な地質学の学説。「地球は中核構造の天体である」を主な理論的根拠とし、内部は多層構造で組成されているとする。
備考: 財団は今のところ、AIR-20230102-CNについては僅かな事案のみを把握しています。また、既知の地質学研究(財団のものを含む)は現在に至るまで、モホロビチッチ不連続面より下に存在する物質を発見していません。したがって、より踏み込んだ情報が得られるまでは、受動的な情報封鎖プロトコルのみが実施されています。
なお、当該現象の第一発見者のうち、一部の者は幻聴が聞こえるとインタビューで主張しました。具体的には「遠方で重い物が水に落ちる音」と形容しています。
事項番号: AIR-20230202-CN
主要責任者: 呉酉博士 セキュリティクリアランスレベル 4
脅威レベル: 橙
現状: 追加の調査待ち
概要: AIR-20230202-CNは特定の異常現象に付けられた換称です。今のところ、当現象の原因は判明していません。具体的には、海洋探査関連の学界で世界的に突発する、異常な資料および記録を指します。対象には以下のようなものがありますが、この限りではありません。
- 既知の最低深度以下での海洋探査の記録。有人/無人潜水艇による様々なミッションログを含む。
- 既知の最低深度以下に生息する海洋生物の記録。「ホウライエソ」3や「オニキンメ」4など、これまで捕捉されていない深海魚のデータを含む。
- 既知の最低深度以下の海洋に関する研究成果。当範囲内の生態系/地理環境を論じる文献資料などを含む。5
- ほとんど全ての深度記録に生じた、現地の実際の深度との数千メートルに及ぶ偏差。
備考: 財団は今のところ、AIR-20230202-CNについては僅かな事案のみを把握しています。また、既知の最低海洋深度より下には理論上、いかなる物質も存在しません。したがって、より踏み込んだ情報が得られるまでは、受動的な情報封鎖プロトコルのみが実施されています。
なお、当該現象の第一発見者のうち、大部分の者は幻聴が聞こえるとインタビューで主張しました。具体的には「重い物が水に落ちる音」と形容しています。
事項番号: AIR-20230302-CN
主要責任者: 孫毅佛博士 セキュリティクリアランスレベル 4
脅威レベル: 赤
現状: 調査進行中
概要: AIR-20230302-CNは特定の異常現象に付けられた換称です。今のところ、当現象の原因は判明していません。具体的には、生物学関連の学界で世界的に突発する、異常な資料および記録を指します。対象には以下のようなものがありますが、この限りではありません。
- 未知の生物解剖学概念。例として「足」「蹄」「足の裏」「足の付け根」など。
- 未知の生態学概念。「深海生態系」「地下生態学」など。
備考: 財団は今のところ、AIR-20230302-CNについては僅かな事案のみを把握しています。また、ベース認知視界以下には理論上、いかなる物質も存在しません。したがって、より踏み込んだ情報が得られるまでは、受動的な情報封鎖プロトコルのみが実施されています。
なお、当該現象の第一発見者はインタビュー中、幻聴が聞こえると総じて主張しました。具体的には「重い物が次々と水に落ちる音」「波がうねる音」と形容しています。