SCP-CN-2402
アイテム番号: SCP-CN-2402
オブジェクトクラス: Archived
特別収容プロトコル: SCP-CN-2402に対する収容業務は現在、具体的な発生メカニズムの解明に集中しています。
説明: SCP-CN-2402は月に関連した一連の異常現象です。オブジェクトは歴史上、世界各地で等しく記録されており、発生メカニズムを説明するべく、収束的な仮説が概ね同時並行的に展開されてきました。

発生中のSCP-CN-2402
2021/02/19撮影
SCP-CN-2402の異常な性質は、月探査ミッションの実施を契機として発見されました。探査時に取得した月の数値と画像は、月が光を発しないことを証明するものでした。これを受け、月光の形成がアノマリーに分類されることとなりました。オブジェクトに含まれる主な異常現象は次の通りです。
- 地球を照らす月光の光源は未発見である。
- 地球は月に投影を行うが、影を作る光源は未発見である。
- 月は不定期に地球へ投影を行う。この際、月光は徐々に遮蔽されていくように見える。
- 仮説上の存在──未知の実体と月が互いに遮り合うとともに、地球に投影を行っている。
- 仮説上の存在──未知の実体は現行の天体体系において自発光を行い、それでいて不可視である。
- 未知の実体が不可視であるなら、月食の形成を説明することは不可能となる。
- 未知の実体が月を遮蔽する、あるいは月に遮蔽される場合、その相対的な位置を説明することは不可能となる。
- 地球の歳差と実際に観測されたデータにおける乖離。
これらの要素に対する定性分析には、推測や仮定が含まれている可能性があります。
財団分析部門の計算では、SCP-CN-2402から推論される未知の実体を導入することで、現行の天体体系モデルを一定程度単純化できるとされます。また、地球から約1.496x108kmのエリア(現行の天体モデルで計算)に大質量の自発光天体が存在するとの仮説が、数理モデルの単純化を企図して提出されました。この仮説は思考節約の原理1に基づき、否決されています。
ページリビジョン: 2, 最終更新: 20 Mar 2021 08:33