SCP-CN-2585
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アイテム番号: SCP-CN-2585

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-CN-2585の記録、および後続の影響はすべて処分・隠蔽し、関係者には記憶処理を施してください。SCP-CN-2585のコピーが1件、財団のデータベース端末にアップロードされています。財団の世情監視部門は大衆心理が鈍感になるまで、SCP-CN-2585に関する噂や陰謀説を作り続けます。

説明: SCP-CN-2585は複数の異常な電磁信号で、周波数は982MHz近辺です。オブジェクトは1957年11月11日 協定世界時02:30より放送を開始し、およそ30分間にわたって継続。放送の範囲はユーラシア大陸全体にまで広がりました。SCP-CN-2585はソ連が打ち上げた人工衛星・スプートニク2号から発信されており、具体的な動力源と送信方法は確認できていません。また、バッテリーが消耗しきっているにもかかわらず、当衛星がどのようにして動作を維持しているのかも未だ不明瞭です。

SCP-CN-2585を解読すると、モノラルの音声ファイルとテキストメッセージによる付注が得られます。音声は例外なく、さまざまな品種のイエイヌ(Canis lupus familiaris)の吠え声が混じったもので、正確な意味は分かっていません。テキストはロシア語で綴られていますが、ロシア語の文法をほとんど知らない複数の人物によって書かれたようで、論理が混乱し、自己矛盾した同格語が多数存在します。翻訳・校正した内容について、時系列順に並べたものを以下に示します。

我ら/連邦/ЯСоиюзты - 歓迎/受容 - あなた/幾らか

最初の到達者/全てを手中に - 勇敢なる者/吠え声止まず

通り抜き/突き抜け - ろ過器/穴杓子/マトリョシカ

英雄/イリヤー1/汪汪わんわん2 - 許可される/証明された/代表として

ЯСоиюзты - (非常に)好感/寛容/合意

ЯСоиюзты - 伝達/連絡

訪問許可

こちらに来て/(あなた方を)連れて行く - 家族/宴会/ワルシャワ条約

次なる段階/時代/紀元/等級 - 幸運(を祈る)

終わり/出発

SCP-CN-2585の放送終了から約20分後、北半球の夜空には肉眼で目視可能な明るい光が、おうし座方向に出現。一部の目撃者は断続的な轟音や犬の吠え声のような、くぐもった騒音を聞いたと報告しています。その後の1週間、SCP-CN-2585の放送範囲にあった多くの国の都市で、飼い犬・野良犬の原因不明な失踪事件が相次いで発生。とりわけ、サモエドとテリアの2犬種の失踪が最多であったと報告されています。

財団は現在、SCP-CN-2585発信者とのコミュニケーションの確立を試みています。

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