SCP-CN-2781

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SCP-CN-2781を誘発させ得る典型的な事例。サイト-CN-75-Bの某職員寮内部。現在は改装済み。

アイテム番号: SCP-CN-2781

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-CN-2781が発生し得る場所は全世界に分布しており、直接収容することはできません。財団は現在、SCP-CN-2781の誘発条件を満たす全ての建築構造の記録を進めています。建築物が既に使用中であれば、タイプBミームコンポーネントを構造付近に設置して無関係の人間を退けた後、“改修工事”を理由に改築します。建築物が建設中であれば、設計図面を修正するために関係者を配置します。

財団クロウラーによりインターネット上でSCP-CN-2781に関係する事件の情報を検索し、上記の対策を講じてください。

説明: SCP-CN-2781は人間の身体に発生し得る現象を指します。触発条件は下記の通りです。

  • 時刻が夜8時から早朝4時までの時間帯である;
  • 場所は住宅またはオフィス施設の廊下端であり、かつ左側、右側そして前方に一つずつ扉が存在する;
  • 廊下内の照明が消灯状態であり、かつ三つの扉がすべて閉じているか半閉状態である。

加えて、上記の条件を満たす状態で、三つの扉の一つがトイレに通じており、かつ人間が用を足した後で扉を出た場合に、この現象が触発される確率は最大に達します。

SCP-CN-2781が触発された後、影響を受けた対象はSCP-CN-2781-1実体となります。対象が位置する廊下の両側に密集した扉の列が出現し、廊下の前方は完全な暗闇になります。これまでに対象が廊下の端に到達した遭遇記録はありません。対象が外部に救助を求めた場合、SCP-CN-2781の異常効果により、対応する救援行動へのフィードバックが行われます。記録文書化されているSCP-CN-2781の異常反応は下記の通りです。

-1実体の行動 SCP-CN-2781が引き起こす反応
大声で特定の人物を呼ぶ 廊下の奥深くから微かに反響が返ってくるが、その声は呼びかけた人物の声と一致する
腕時計の時刻を確かめる 時刻が毎秒逆進し、その後、一秒につき一分逆進するまで緩やかに加速する
懐中電灯を点ける 懐中電灯に照らされた扉は白色の壁に変化し、光が移動すると元に戻る
廊下を歩く 廊下の奥から対象に向かって次第に足音が接近して来る
携帯電話を取り出す 携帯電話から最大音量の着信音と振動が発せられる。しかしスクリーンも最大照度の白色に変化し、いかなるキー操作も受け付けない
トイレットペーパーまたはウェットティッシュを取り出す 取り出された紙は大量の水を含み、かつ異臭がする場合がある
ペンを取り出す 取り出される際にペン先が必ず上を向き、かつ手に付着したペンの跡は消すことができない緑色の蛍光色を発する
新たに生成された扉に侵入を試みる 対象はドアノブに固く接着され、その後[編集済み]

対象がSCP-CN-2781現象の発生後に元からある三つの扉のうち一つに進入することにより、再度基底現実に帰還することが可能で、全ての異常効果による変化も復元されます。しかし異常と接触した対象は、現実へ帰還した日の夜に不眠症や夜驚症を発症することを報告しています。

補遺: 一部の状況下では、SCP-CN-2781インシデントの発生地点付近で、長期間封鎖されていた空間を開こうとした人物がいた場合、扉を開いた際に異常な障害物と遭遇する可能性があります。この現象とSCP-CN-2781自体との関連性は不明です。

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