SCP-CN-303
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SCP-CN-303,通常の厚さ

アイテム番号: SCP-CN-303

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-303はサイト-CN-75の一室に収容されます。オブジェクトへの実験は必ずDorothy研究員の許可を取った上で行ってください。研究以外の目的でSCP-CN-303を閲読する事は禁じられています。いかなる職員であっても、SCP-CN-303を閲読する事は禁じられています。

説明: SCP-CN-303は現時点では約500ページの文庫本です。表紙には英語で「全ての答え」と手書きで書かれています。インシデント303-A発生後、オブジェクトのタイトルページに1行の英文が出現しました。内容は“We cannot conquer the unknown, but I will still devote my life to this impossible task."1であると確認されています。██研究員は英文の字体が██博士に非常に似ていると証言しました。

SCP-CN-303の内容は現在の読者が解決したい問題への答えであり、答えは読者にとっての問題の重要性に従って序列されています。答えは読者の母国語で表されます。SCP-CN-303が回答を行うとすぐに、読者に身体的損傷を引き起こします。これまでの実験により、損傷の重症度は現実に与える影響の重大さに依存することが確認されています。例として、「あなたが無くした物は██研究員の机の上にあります」と回答した場合、読者は皮膚に軽い傷を負いますが、Keterクラスのオブジェクトの収容手順について回答すると、読者は全身に大きな損害を負い、死亡しました。答えに現実改変の可能性が無い場合、損傷は起きません。SCP-CN-303は最初に読み始めた者にのみ影響し、周りの人間には白紙のページに見える事が確認されています。

SCP-CN-303を閲読する間、SCP-CN-303はその厚さを増加させます。今の所、閲読中に増加現象が止まる事は確認されていません。読者が閲読を停止、あるいは死亡すると、SCP-CN-303の厚みは元の500ページに戻ります。

SCP-CN-303への実験は、サイト-CN-75に所属する数名の職員により実施されました。

補遺1: 様々な被験者に対するオブジェクトの効果

表の内容は答えが出現した順番通りに配列されています。すべての内容は被験者により口伝えで観測者に伝えられ、記録されます。しかし被験者は通常、自分が1番解決したい問題を具体的に解説する事が出来ないため、実験記録には答えに対応する質問は盛り込まれていません。

記録1: D-1527
SCP-CN-303の出した回答 損害 被験者の反応 研究員の指示
トマトと卵の炒め物、じゃがいもの炒め物、キャベツ、ムラサキキャベツのスープ、ご飯。 手の皮膚に軽いかすり傷 傷口を抑えた 続行せよ
奴らはエアコンをつけられない、ここにはエアコンなんて無いからな。 手の皮膚に軽いかすり傷 口を歪めた 続行せよ
お前の息子が[削除済み]を見ている。 太ももに大面積のかすり傷 大いに興味を示し、家に帰って息子と一緒に見たいと言った。 続行せよ
2人の男が[削除済み] 被験者の[削除済み] 極度の苦痛を訴えながら、[削除済み]を抑えた 続行せよ
被験者が苦痛により閲読を続けることが出来なくなったため、実験は中止されました。

記録2: D-1827とD-2936

SCP-CN-303の内容に変化は無く、読まれている最中、厚みが増す事もありませんでした。D-1827とD-2936はいずれも白紙であると報告し、喧嘩を始めました。

記録3: 1匹の平均的な猿

猿はSCP-CN-303をめくることが出来ず、実験を実施することが出来ませんでした。
記録4: D-3291
SCP-CN-303が出した回答 損害 被験者の反応 研究員の指示
お前は許されない。 無し 怒りの表情を浮かべた 続行せよ
子供は元気に暮らしている。邪魔するなよ。 腕に5cm程の刀傷 止血を試みた 続行せよ
彼が自分で成長するのを待つんだ、それ以外の方法は無い 無し 研究員に包帯を要求した 続行せよ
お前がDクラス職員だからだよ。Dクラスに人権なんて無い。 腕に5cm程の刀傷 被験者は研究員に対して攻撃を試みたが、ガラスに阻まれた。 続行せよ
被験者が実験の続行を拒否。あらゆる脅迫は効果がありませんでした。実験は中止されました。

記録5: 研究員リサ

研究員リサは仕事の手助けとなる情報を得る為に、自らSCP-CN-303の実験に参加したいと志願しました。

SCP-CN-303が出した回答 損害 研究員リサの反応
SCP-CN-███に関する文字と少数の公式 研究員リサは頭部に鈍器で殴られたような怪我を負い、そこから血が流れ始めた。 続行する
SCP-CN-303の収容プロトコルの修正案 研究員リサは頭部に鈍器で殴られたような怪我を負った。 続行する
備考:研究員Lisaの身体の安全を考慮し,強制的に研究員Lisaをオブジェクトから引き離しました。この際、研究員リサはSCP-CN-303を奪い取ろうとセキュリティスタッフに対して激しく抵抗しました。SCP-CN-303はこの実験において、厚みの増す速さが比較的速い事が確認されました。研究員リサの思考能力が強いため、多くの関連する問題を迅速に連想したためだと推定されます。病院への搬送中、研究員リサは一時バイタルサインを失ったものの、最終的に回復しています。回復した後、SCP-CN-███の研究報告書を更新し、その貢献が突出していた為、レベル3スタッフに昇格しました。

SCP-CN-303に収容手順を聞くのは限界に近かったようです。もう少し重要な問題だったら、私は生きて帰って来れなかったかも知れません。—研究員Lisa

補遺2: インシデント303-A

赵博士は技術者の権利を使ってSCP-CN-303収容室に侵入し、SCP-CN-303を閲読しました。赵博士は元々は1人の物理研究者で、かつて█████████ ラボで教職に就いていました。しかし研究が難航したため、システムエンジニアに転職。その後技術者として財団に雇用されています。以後、赵博士はまた物理研究者に戻りたいとの理由で幾度にも渡って辞職申請を出していますが、全て却下されています。

赵博士の遺体はSCP-CN-303収容室内で発見されました。発見時、遺体の肝臓温度は摂氏マイナス██度に達しており、死因は凍死と判断されています。

赵博士が亡くなった当日の朝に同僚に送ったメールは、SCP-CN-303を読む動機を大まかに説明しています。現在、この動機がSCP-CN-303のミーム効果によるものなのかどうかは現在確認されていません。

補遺3: 赵博士が当日の早朝に研究員Lisaに送ったメール

リサ:
君がこのメールを読む時には、私は既に死んでいるだろう。

私はSCP-CN-303を使って以前研究していた課題の結果を得ることが出来た。あの課題は誰もやろうとしなかったが、私はなんとしても答えが知りたかった。そんな私にとってSCP-CN-303は唯一の選択肢なのだ。

君ならきっと理解してくれると思っている。君もあの本を見たのだろう?あれはまるでこの世界のようだ。探検すればする程分からないことが増え、永遠に読み終わる事はできない。だが、それでも、私は答えが知りたくて堪らない。例えどのような苦痛があろうとも、私の答えに対する憧れは変わらない。あの本は開いた瞬間から、閉じることは出来ないのだ。

私が何故死んだのか聞かれたら、彼らに説明して欲しい。悲しむ必要は無いと。
私は最後の最後に自分の為に生き、そして自分の為に死ぬのだから。

赵██
20██/██/██

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