Info
翻訳責任者: fish_paste_slice
翻訳年: 2 May 2018
著作権者: Notexam Houses
原題: SCP-CN-500 - 饕餮
作成年: 1 Apr 2017
初訳時参照リビジョン: 27 Aug 2018
元記事リンク: https://scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-500
アイテム番号: SCP-CN-500
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: オブジェクトの所在地にはこのオブジェクトの収容を専門に行うためにエリア-CN-051が設立され、エリアの具体的な所在地は厳格に暗号化されています。機動部隊-Chi-CN-07(“養老院介護士”)所属の隊員50名が、エリア内に出現する可能性がある異常存在及び一般人に対応するために、毎日エリア内を巡回します。オブジェクト口部の拘束具に対する研究は現在進行中であり、もし同一の効果を発生させる器具の作成に成功した場合は、直ちにオブジェクトに装着させなければなりません。オブジェクトに関連する全ての情報はクリアランスレベル3またはそれ以上の職員が調査し、いかなるレベル3未満の職員も、オブジェクトを解明する必要がある場合はレベル4職員の許可を得なければなりません。
説明: オブジェクトは何者かによって鎖と特殊な拘束具により囚われた、[データ削除]に存在する異常空間内の巨大な犬科の生物です。
オブジェクトの肩の高さは6m、体長17m、白色の体毛は全身に遍く分布し、ナイロンのようなふわふわの質感を持ちます。頭部には弓なりに歪曲した円錐形の二つの角を有し、両眼は前足の脇下にあります。口吻は細長く、鋭利な牙が口内に分布しています。前後の四本の脚は外形が人間の手と類似しており、黒い角質に覆われています。オブジェクトは標準的な現代中国語を用いて人間とコミュニケーションが行えます。主な異常性質は、物質或いは概念を開いた口部を通じて食することで、食べられたものの根本的な意味での消失を引き起こします。
幸いなことに、オブジェクトの口部には一つの拘束具があり、不明な原因により現在は破損しているものの、依然としてオブジェクトが必要とされない状況下で食事を行えないようにする機能を有していると考えられています。
オブジェクトの所在地は広大な異常空間であり、砂丘に偽装された”入り口”を通って進入します。当該空間は鍾乳洞に似ており、温度は22度を保ち、石筍と鍾乳石がオブジェクト周囲に構成された円形エリアに規則正しく分布しています。オブジェクトがこの円形エリアを離れようとすると、鋭利な刃によって切られたような大量の創傷が、オブジェクトが元の場所に戻るまで発生します。
オブジェクトの四肢は空間の四方から伸びた鎖によって縛られており、鎖は比較的緩く、オブジェクトが僅かに移動することを可能としています。鎖は深い青色で、これが石筍に触れた場合、鎖の異常状態が触発されます。この時鎖は絶えず延長されるとともに大量の棘が出現し、オブジェクトの体を取り囲み、包み込みます。同時に鎖の色が青色から赤色へ変化し、温度が次第にオブジェクトが火傷を負う程の高温になります。この状態は一時間後に収束し、その後は再度触発が起こるまで結束します。
異常空間の洞窟壁面には以下の文語文を用いて書かれた字句が発見されました。:
オブジェクトが主張するには、オブジェクトの情報を知る異常存在や一般人がオブジェクトの所在地へ行き、オブジェクトに対し、その者のため”何かを食べる”ことを要求し、もしオブジェクトが要求を拒絶した場合、一部の者は鎖の異常状態を発生させることでオブジェクトへ要求を達成するよう強制します。オブジェクトと要求者の遭遇したこれらの事件は大抵、オブジェクトが要求を達成する、または要求を達成することを強制される結果となり、オブジェクト口部の拘束具はこうした関係事件の中で損傷したと推測されます。
補遺: