SCP-CN-527
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アイテム番号: SCP-CN-527

脅威レベル: 黒 ●

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-CN-527は現在、標準物品ロッカーに収容されています。ロッカーの扉はレベル4以上の許可の下でのみ開くよう設定されています。オブジェクトへのさらなる実験は厳しく禁じられています。

説明: SCP-CN-527はおよそ15×20×13cmの木箱であり、OBメディアに対する襲撃の際に獲得されたものです。分析によると、外壁は一般的なベニヤ板で構成されていますが、破壊やサンプリングの試みは全て失敗に終わりました。上部には直径3cmほどの丸い緑色のボタンがあり、やや摩耗が見られます。正面には赤色の油性物質で数行の現代中国語(以下参照)が印字されており、こちらもやや剥落が見られます。

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オブジェクト上部のボタンを押すと、ボタン内のパイロットランプが点灯すると共に、太陽系の周囲1.2-2.3光年を囲む球殻状の空間が、赤色の粘液で瞬時に満たされます。液体のサンプリングは時間及び距離上の問題から実行できていませんが、スペクトル解析の結果、粘液の成分は一般的なハインツトマトケチャップ1であることが判明しています。当異常物が如何にして質量保存の法則を無視しているかについては、現時点では明らかになっていません。再びボタンを押すことで、パイロットランプが消灯すると共に、出現した全ての物質が消失し、空間は元の状態へと復帰します。

オブジェクトが生み出す液体の量は極めて膨大であり、ガンマ線を含む各種宇宙線2を効果的に吸収できることが観測及び理論によって証明されています。また、空間中の高エネルギーバーストを遮断し、太陽系内の生物の被害を防ぐことも可能です。しかし、膨大な量の液体を消さずに放置した場合、液体は自己崩壊してブラックホールや中性子星となり、予測や対処が困難な事態を招く危険性があります。

オブジェクトに対するさらなる実験は現在、命令によって凍結されています。

補遺: 実験ログ2014-03-19

メモ: 研究のため、SCP-CN-527は2013年1月に1度起動し、すぐに停止されました。しかしながら、光の伝達速度の関係で、異常性の発現は2014年3月19日に初めて観測されました。

利便性の観点から、下記の時刻は観測地点(中国東部某市、UTC+8)の現地時間で記録されています。

02:18:34: 異常性が初めて発現。同時刻、全ての太陽系外天体があらゆる周波数帯の望遠鏡より消失する。一方、太陽系内の殆どの天体は依然として正常に観測された。太陽系外の高エネルギー線源や超新星に関しても、望遠鏡の視野より消失していることから、SCP-CN-527が印字された文章と同様の効果を有することが実証された。また、オブジェクトが地球を中心とした球状物体を作り出し、太陽系の物質層内表面を遮蔽していることが分かった。極めて遠距離にあることから、球殻内表面の明るさは非常に低く、肉眼では正常な空と見分けが付かなかった。しかし、極低光度の反射光に対するスペクトル解析の結果、水や幾つかの糖類、有機酸、少量の色素からなる吸収ピークが検出された。さらなる検査により、球殻に最も近い物質はトマトケチャップであることが確認された。

03:22:15: 球殻内表面の反射率が低下を開始。球殻から発される電磁波に対する分析から、この時の表面温度は0℃付近であると推定された。このことから、発現時の温度は室温よりやや低く、反射率の変化は表面冷却がもたらした凍結によるものだと考えられた。

03:27:07: ミリ波帯の表面反射率に対して検査を実施。その結果、球殻内部で自発的な局所凝集と内部崩壊を始めていることが判明。これに干渉しなかった場合、膨大な質量によって右記のようなXK-クラス:世界終焉シナリオが発生すると推測:球殻内で複数の白色矮星や中性子星、ブラックホールを形成し、付近の天体を誘引、太陽系に突入させる。最終的に巨大な超大質量ブラックホールを形成し、近隣に1つ以上のボイド3を形成する。

04:18:37: 球殻内表面からの反射が消失。最初の実験記録における2時間の実験時間と一致。しかし、太陽系外の天体は依然として観測されていない。

追加記録: 2016年6月15日夜、太陽系外天体の大部分の再観測に成功。このことから、先述した物質層の外表面にも直径2.3光年の球殻が存在するものとみられている。当期間における関連設備の記録と関係者に対しては、隠蔽工作が実施された。

今の所、うしかい座ボイド4がSCP-CN-527や類似品の誤使用によって生み出されたものであるかについては分かっていません。

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