アイテム番号: SCP-CN-707
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 収容された全てのSCP-CN-707は現在、サイト-CN-34の第7金庫において保管されています。実験にはレベル3以上の職員による承認が必要です。SCP-CN-707の出現頻度が高い都市には、機動部隊-庚午-7("都市の瘡蓋1")を派遣し、定期的な検査を実施します。新たに出現したSCP-CN-707は全て廃棄してください。SCP-CN-707に関連する全ての異常現象は財団の監視下に置かれます。オブジェクトの使用が確認された一般市民に対しては、記憶処理を実施してください。現在、SCP-CN-707-1についての更なる調査が待たれています。
説明: SCP-CN-707はA4サイズの宣伝チラシです。チラシの内容については付録-707-ガンマを参照してください。SCP-CN-707は中国各地で行われるお見合いや大規模な婚活パーティーにおいて不定期に出現します。オブジェクトの異常性は、印刷されている書式に自分以外の人間の氏名を書き込んだ後、署名欄にサインした時に発揮されます。この際、書き込まれた人物は消失未発見の異常空間へと転移します。転移先において、対象は未知の声によって行動を指示/誘導され、最終的に空間内にいるもう1人の人間と恋愛関係に発展します(実験ログ-707-aを参照)。対象が消失してから24~48時間が経過すると、署名した人物も異常空間へと転移し、その後内部に存在する生物実体(SCP-CN-707-1)と"仲介手数料の支払い"に関する話題を交わします(インタビューログ-707-アルファを参照)。
現在、オブジェクトに署名した1314名の人間は全員、現実世界に帰還していますが、署名者によって書き込まれた人物は全員失踪しました。1名のみ現実世界に帰還しています(実験ログ-707-aを参照)。
実験ログ-707-a:2017年█月█日、ハンナ博士はSCP-CN-707に対する実験を実施した。D-9240(女性・29歳・元大学院生。感情的な対立から、自身の指導教官を殺害し、投獄される)が被験者として選ばれた後、ハンナ博士はSCP-CN-707にD-9240の実名と性別を記入し、3・4・5番目の項目はそれぞれ男性・21~25歳・"頭脳明晰"と"前途洋々"を選択した。
ハンナ博士が署名してから2分後、D-9240はDクラス職員の居住区より消失。身につけていたあらゆる通信機器と録音/録画装置も同様に消失した。D-9240の消失から37時間後、ハンナ博士がオフィスより消失する。ハンナ博士の身につけていた装備も同様に消失した。ハンナ博士の消失から47分後、D-9240とハンナ博士はそれぞれ元いた居住区とオフィスに出現した。
2017年█月█日、サイト-CN-34は発信元不明のメールを受信しました。