SCP-CN-749-J
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アイテム番号: SCP-CN-749-J

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-CN-749-Jは現在、文書保管サイト-CN-██の低脅威度物品ロッカー内で保管されています。当サイトにて戦闘任務の実施が必要となるような異常事態が発生した場合、全ての戦闘要員は対SCP-CN-749-J用の武器を用意する必要があります。インシデント749-J-Cを受けた更新: SCP-CN-749-Jによる任務への妨害に抵抗するため、専門的な銃器格闘術および銃剣術の訓練を受けてください。

どうしてコイツをバラしちゃいけないんだ!背負いの銃を減らして身軽に行こうとした矢先、コイツに出くわした時、どれだけ面倒なことになったか知らんのか!? - エージェント・韓███、オブジェクトが現サイトに移転する以前のコメント

説明: SCP-CN-749-Jは1本の長柄の雨傘です。傘布は黄色で、長さ1.2m、広げた時の半径はおよそ1mです。黒いゴム製のグリップが付属しており、グリップには“袖まくりクラブ 特別提供品”と印字されています。

SCP-CN-749-Jには瞬間移動能力が備わっていますが、移動方法については未だ解明に至っていません。一方で、銃器を必要とする人間が存在する間、オブジェクトは不定なタイミングで対象者が銃の入手先として考えている場所の近くに瞬間移動し、本来の銃と一緒に並べられた状態となることが確認されています。

対象者はつづいて、SCP-CN-749-Jによるミーム影響に晒されます。対象者は銃を掴み取る際、無意識にオブジェクトを選択し、その上でオブジェクトを1挺の“現在の状況に良くマッチした銃”と認識します。オブジェクトを用いて銃撃を行う際、対象者は銃から発せられる音(銃撃音や装填音、ボルトの操作音、ライフルスコープを調整する際の音でさえも)を声真似で無自覚のうちに再現します。なお、このような形式でオブジェクトを使用しても、実体的な損害をもたらすことはありません。

対象者がSCP-CN-749-Jを遠距離武器として使用する間、友軍は対象者がオブジェクトを武器として扱っていることに違和感を示します。しかし、対象者がオブジェクトを用いて任務にあたることを阻止することはありません。このため、敵陣営は対象者を軽視・嘲笑し、ある時は対象者側の陣営全体の知能的評価を格下げすることさえあります。

こいつの異常性質は間違いなく諸悪の根源だ。生きるか死ぬかの瀬戸際というべき場で、まさか隊員同士のコントを見る羽目になるとは。これほど恥ずかしいことは無い! - エージェント・劉██

対象者はSCP-CN-749-Jが実際には遠距離攻撃能力を何ら持たないことについて、自力で思い至ることができません。そのため、対象者は“攻撃目標に物理的な損傷を与えられない”ことにパニックを起こし、敵の実力を過大評価することに繋がります。これは対象者が傘を手にしている事実を思い至らない限り続きますが、先述したオブジェクトの異常性質により、友軍は対象者に事実を伝えようとしないため、対象者は敵陣営の反応からでしか真実に辿り着くことがありません。その後、真相を知った対象者は極度の羞恥と困惑に駆られ、戦闘能力を喪失します。

付録:

メモ:

どうしてこれをUIUや他の要注意団体に送らないんですか?何度も彼らの笑い者にされたんですから、仕返しに一度試してみても良いじゃありませんか。 - 李██研究員

良い考えだ。しばらく経ったらカオスに潜伏中のエージェントに渡して、奴らの武器庫に置かせよう。 - サイト-CN-██管理官・趙█

それは不要です。既にGOCと蛇の手で試しましたが、彼らの工作員の手により、また送り返されてきました。いやあ、人をいつまでも恨んではいけませんね。 - エージェント・銭██

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