SCP-CN-890
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司令部命令

本ドキュメントはレベル5クリアランスの内容を含みます。収容維持のために必要な情報は関係職員にのみ与えられねばならず、SCP-CN-890に対し異常を出現させた全職員はクラスA記憶処理を受けねばなりません。もし記憶処理中/後も異常が改善されない場合、該当する職員は強制隔離後に終了されます。

八荒-890 雲端

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ドローンを用いて撮影したSCP-CN-890の写真、これより深部の記録は画像が破損しているためアップロードできません。


特別収容プロトコル: オブジェクトは移動不可能であるため、SCP-CN-890周囲3キロメートルは封鎖エリアが設けられ、偽装施設であるサイト-CN-89が建設されます。当該エリアに接近する一般市民に対しては、文化財の発掘中であることを理由にその場から離れるよう勧告します。封鎖エリア付近に十二時間以上留まった者は強制的に隔離した後、クラスA記憶処理を施します。サイト-CN-89に駐留する全ての職員は月に一度反ミーム訓練を受けると共に、心理的評価を行わねばなりません。封鎖エリアを離れる職員はまず心理試験の合格証明書を提出し、ミーム浄化プログラムを受ける必要があります。

いかなる職員も許可無くSCP-CN-890へ進入することは禁止されており、SCP-CN-890を対象とした進入調査期間中、全ての担当職員は厳密に監視されなければなりません。モニタリング記録は物理テープにコピーされ、研究調査のためにナンバリングされた後、映像及び音声ファイルは徹底的に破壊されなければなりません。このコピー内容を閲覧するにはレベル3以上のクリアランス及び現在のオブジェクト管理官の許可を得なければなりません。閲覧後は、同様に心理試験及びミーム除去プロトコルを受けなければなりません。

██/██/1███、収容プロトコル更新:調査職員の低い生存率を鑑み、今後全てのSCP-CN-890に対する探索は無期限に停止され、監督職員の承認を待ちます。

██/██/20██、収容プロトコル更新:クー博士が提出した調査報告により、SCP-CN-890の研究が再開されました。同時にオブジェクトに関係した全ての職員はBHJ-890(名称不明)に分類された異常組織/団体を厳密に追跡します。これは、特に毎年農歴の九月二十二日前後に行ってください。

説明: SCP-CN-890は雲南省██████内に存在する、未知の文明のものと思われる古建築群です。約█████平方キロメートルの面積を占め、その大部分は破損しており、主な建築材料は、外観は一般的な岩石と類似していますが、大量の有機成分と未知の物質を含みます。オブジェクトは内部に空間異常を有する可能性があり、現在も探索が完了していないため、地図を詳細に描写または描画することはできません。SCP-CN-890へ進入後、外界と接続した無線設備は短時間の故障または強力な干渉を受け、その内部にはある程度の時間異常1が存在すると考えられます。 

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SCP-CN-890エリア周辺から観察。

SCP-CN-890-1はSCP-CN-890内に存在する特徴的な建築物です。外観はアーチ型の建築であり、彩色図案を有し、人間または物体がアーチを潜り抜けた時、ランダムな地点へ移動します。出現したと思われる既知の事例は以下の通りです。

  • 石段の上に位置する殿堂建築。外部は高さ約30メートル、面積約2400平方メートル、全ての建物は上述の石材で構成されており、木梁や木柱、窓口は存在しません。表面には模様が彫刻され、内壁には彩色された壁画が描かれています。建物の異常性は定期的または不定期的に活性化します。詳細は探検記録890-B-1を参照してください。
  • 長さ12m、高さ6m、厚さ30cmの影壁2。両端の破損から推算される実際の長さは███mに達する可能性があります。人間が対象を肉眼で観察した場合、浮き彫り方式の文字と図案が出現するのが視認できます。これらの図案が伝える内容は完全には解析されていません。その主題は人間に似た知的有翼生物の発生を中心に展開しますが、ビデオカメラではこれら内容を記録することが出来ず、対象がこれ以前に未知の認識災害を有しているかは現在も確認できていません。詳細は探索記録890-B-2を参照してください。
  • 広さ約███mの地面の縦穴。辺縁の不規則さから、その形成原因は外部からの力によるものと判断されます。穴の内部からは大量の人骨と、石灰化の兆候がある二つの卵形の物体が混在しています。これらは微量の放射線が持続し、電子設備へ干渉します。放射性炭素年代測定によれば、これらの死亡時期は紀元前350年から最近であることが示されており、いずれも焼却された痕跡が見られます。詳細は探索記録890-B-3を参照してください。
  • ██████████████████、 █████████████████、 ███████████、 ████████████████████████、 ███████████████████████、████████████████████。“████████████ ”███████████████████████。(レベル5セキュリティリンク経由でのみアクセス可能)

既に解読された部分的な伝奇伝承の内容において、SCP-CN-890-2は九天上の都市として描写されます。抜粋は下記の通り(詳細は補遺CN-890-A):

彼の者3、天空の城である。果てしない天空に覆い、広く果てしないこと際限が無く、幾千里あるか分からない。

これに臨んで天の川を眺めると、光沢があり繊細で滑らか、広範囲に広がり煌びやかに燃え上がり、腕を広げれば掴め取れそうだ。その境界は青く深く、明暗は渾然として、広々と空虚で遠く、これ以上の存在はない。飛閣は寒くなく、雲の階段は旋回し、吊り下がった塔門は深く聳え立ち、美しい御殿は広大で突き通っている。

玉の柱と華の壁には、アンタレスが流れ雲が行き広河が伸縮する様を刻まれており、華やかで際立って美しい。瑠璃の御殿の廊下には、青い鳥や黒い螭竜、輝く陽と真っ白い月の印章が彫り込まれ、堂々と聳え立ち壮麗である。凡筆が真似できることなどできず、賛美の溜息を止めることなど出来ようか。

彼の民は翼のある隠者で、世界の中でも抜きん出ており、塵を脱し埃を絶ち、六道輪廻の外に逃れ、神聖な仙境へ入り、人が普段行うことをすることができず、生も死も無く、悲しみも喜びも空虚であり、寿命はただ溜息をつくことしかできない。

現在においても、未だ実質的な証拠もSCP-CN-890-2の存在が真実である証拠を示した例はありません。

SCP-CB-890の詳細な情報は補遺を参照してください。

補遺CN-890-A: 《遺朝本紀末》三巻より抜粋

世宗孝武帝諱名は靖容、生まれて之を知り、幼くして巨子4族に行きて学に従う、巨子の目之に驚き然して曰く:“宇郭清く峻(たか)く、容止神逸、超世迈古の才也。”孝武帝の天資は俗を抜き出て卓絶し、陰陽歴算、天文経緯、術法知略、文賦銳武、研核具足せざるなし、質を究め会を貫く。才世を駕すると雖(いへど)も、驕恣の意は無く、常に澄澈恬然とし、交接を喜ばず。

海の内の四裂する時、人身は乱に塗(まみ)れる。青凰八年、先祖が崩じ、考武は行年二十、践祚し業を継ぎ、《登極賦》を作る。玄は恢(ひろ)く淵は晦(くら)し、辞理渦を巡り、雄渾(ゆうこん)を恢弘(かいこう)し、周密薄く発し、世を脱し宇を逸する大いに有り、悲憤郁の意は浩く、時の人以て其の志と為す。

天啓十三年、孝武南野を征す。南野の藩王陳瑜は、時に武を以てこれを聖と称し、兵を擁し自ずから恃(たの)み、暴恣横熾(ぼうししおう)、逆賊の最なり。考武独り剣を挺し藩府に入り、瑜及び其の士百十人、及び併せて其の帥を殺し、《南野行夜吟》十篇を作り、天下を震慑す。

孝武は文を崇め治を重んじ、通達諸務、及び万廃を具(つぶさ)に楽しみ、八荒感服し、神京復(ま)た四域の中と為し、景は蒸(おお)く承平なり。

天啓十六年、孝武世より佚われ绝えたる篇《測幽》、及び日を浸す天文奥術の法を得る。時の中書令韓明慎み諷めかし曰く:“陛下は冗(あま)りに籍を沈吟し、政事に于(お)いて耽(ふけ)り、臣誠しく惶恐する日甚だし。今海内は升平未だ久しからず、逆は潜み四伏し、荒(こう)し怠るべからずや。”孝武晒して曰く:“卿何(いずくん)ぞ微末鎖節を萦怀する也?此の事を万古の存亡は易く転がるに糸(つな)ぐ、卿は何ぞその膚を事えらる” 

天啓二十三年、孝武は《易世詔》を天下に布し、翼の民は素より奥術を浸し、星位辰の周(めぐ)りを以て宿を為し、漢華の内と化し、造化を妙に奪い、正く御弁を乗せ、無限に游び、死せず而して生きる。近世然り然して来たり、峰火歇(や)む無く、列星紊(みだ)れ揺るぎ、宇穹は隙裂し、挙世欲に傾き、存亡危殆(きたい)なり。孝武深明に其れを要し、及び反覆革新の易を行わんと欲し、偕族絶埃を以て世を佚(のが)れ、禍福を逸脱す。

二十三年秋、孝武世を挟み入玄し、翼の民以てこの日を得ん、塵地を永く隔たり、及び世を忘れん。 天啓二十三年の秋、孝武帝は世を恨んで幽界に入り、翼の民はとうとうこの日を得た。世俗の地から永く離れ、そして世間から忘れられた。

補意CN-890-B: 以下はSCP-CN-890に対して行われた三つの探索記録です。

補遺CN-890-C:

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