SCP-ES-100-EX
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アイテム番号: SCP-ES-100-EX

オブジェクトクラス: Euclid Uncontainable(収容不可能)

特別収容プロトコル: SCP-ES-100-EXの影響を受けた全ての対象には、必要に応じ、進行度に対応した記憶処理を施します。長期の暴露は、認知能力に永続的な影響を及ぼす可能性があります。SCP-ES-100-EX現象を提示または伝播する文書、書籍、メモ書き、印刷物およびウェブサイトは、各媒体に応じたプロトコルに従い検閲されます。

今回のオブジェクトクラス再分類によって特別収容プロトコルは必要でなくなりました。古い収容プロトコルは公式文書から削除されます。

説明: SCP-ES-100-EXは[情報災害-除去済]の地理的な類似点によって特定の地図に影響を与える情報災害現象です。これらの場所がSCP-ES-100-EXの発生につながる可能性のある状況を調査するために研究されていますが、満足のいく結果は得られていません。SCP-ES-100-EXの異常性は、印刷物であるかデジタル版であるかに関わらず、何らかの方法で[情報災害-除去済]の地図を見るときに発生します。SCP-ES-100-EXの影響を受けた対象は、他人とコミュニケーションをとるまでは通常通り行動しますが、[情報災害-除去済]を何らかの方法で認識すると、混乱、不快感、および瞬間的な記憶喪失を引き起こします。

地図文書は情報災害ベクターとして機能します。一方で情報災害が人から人へと伝達される可能性は証明されていません。これらの地域の原住民はSCP-ES-100-EXの影響に対してより抵抗力があるように見えますが、彼らは[情報災害-除去済]またはその逆に起源を持つとされている効果を受けます。

分析によれば、地図が印刷されている文書や掲載されているインターネットサイトそのものには異常性はありません。

補遺100.1: 1815年のクリスマス、スペイン海軍所有の船 ████████ ████の船長は、[情報災害-除去済]の海岸付近のカリブ海の海域を巡回していました。しかし、その船は出発して以降、████████の港に着くことはありませんでした。イギリス船がマゼラン海峡で航行していた船を見つけ、乗組員全員の飢餓による死亡が確認されました。 以下のメモが船長の日記で発見されました。

我々はほぼ4ヶ月間航海を続けており、物資は底をついた。乗組員たちは皆絶望しており、私も何をすべきかわからない。何度も何度も地図を見直したが、全ては地図の通りで、我々だけがその通りでないらしい。測定によると[情報災害-除去済]からおよそ10,000km離れているようだ。王の名の下に誓って、こんな場所にどうやってたどり着くことができようか!

できる限り気力を保とうと努力はしている、しかし、すぐに助けが来なければここで死ぬのは分かりきったことだ。仮にそれがイギリスの奴らだったとしても今だけは助けを乞うだろう。

[判読不可能]

星を見たか?私の記憶が正しければ…星の配置は[情報災害-除去済]の海岸で見たのとほとんど変わらないようだ。

[情報災害-除去済]の間、ソビエトの貨物船の指揮官であるユーリ・ヤンコフ大尉は以下の内容を航海日誌に記録しています。この記録はGRUの崩壊後にモスクワの"P"部局事務所から回収されたものです。

重要貨物#1456が紛失。調整を誤った、あるいは航路を外れた。

その船はアメリカ合衆国中央情報局(CIA)のエージェントによって発見され、財団の管理下に移されました。その後、船が航路を外れた原因となった異常性を分析されました。乗組員には記憶処理を行い、共産党政権との間で結ばれた協定に従い、ソビエトに返還されました。財団が国際問題に関与することを避けるため、貨物は確保され、解体されました。

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