SCP-ES-157
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アイテム番号: SCP-ES-157 Level 3/ES-157
オブジェクトクラス: Safe 機密
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財団偵察機により撮影されたハバナの航空写真。赤丸で囲まれているのがSCP-ES-157。


特別収容プロトコル: SCP-ES-157の自己収容的性質のため、現時点では直接的な収容手順は必要ありません。財団のセキュリティ資産は、国家革命警察メンバーに偽装したうえでSCP-ES-157周辺エリアをパトロールすることになっています。

全ての北米・中南米評議会間の幹部会議はSCP-ES-157で開催するものとします。会議中はエリア内に追加部隊が配備されます。

説明: SCP-ES-157はキューバ共和国ハバナ市に位置する、精神影響・記憶効果のある建造物です。その外観は、キューバにおいて重要な観光地と見なされるアイスクリームパーラーの大手チェーン、"コッペリア"の支店に類似します。SCP-ES-157が現在アイスクリームを食べていない対象によって観察されると、対象には”最近この店に入り、アイスクリームを買って食したので、この建造物に近づく興味を失った”という虚偽記憶が植え付けられます。この性質は建造物内では効果を持ちません。

その精神影響性質に加えて、SCP-ES-157は破壊不能であり、完全に機能する掩蔽壕として利用できます。SCP-ES-157は5つの階層から構成されます。

  • 最上階: 1階に繋がる滑車式エレベーター1つを除き、特徴は無し。
  • 1階: この階層は丸型机と20の座席を備えた大型会議室から構成されます。大きな赤い字で”祖国か死か、我々は打ち勝つ!”という文章が書かれたキューバ島の壁画が壁にかけられています。
  • 2階: この階層は25個の扉を備えた細長い廊下から構成され、各扉は家具付きの小部屋に通じています。廊下の終端にある部屋は最大であり、最も豪華な内装です。異色の家具にはアイスクリーム、シガーボックス、ライター入りの小型冷蔵庫、複数のアサルトライフルと弾薬カートリッジの入った武器棚等があります。
  • 3階: この階層は約20人で15年間分の十分な水と食料を備えた大型保管エリアから構成されます。
  • 4階: この階層は未完成であり、の飼育用を予定した檻であるようです。

補遺: SCP-ES-157は財団へのキューバ国家対異省(Ministerio de Anomalías de Cuba)の吸収後に発見されました。この建造物は、アメリカの攻撃時に彼とその評議会が利用するための”日常風景に潜む要塞”を要求したフィデル・カストロの指示に従って、MACにより建造されました。市民の疑惑を避けるため、キューバではアイスクリームが比較的希少であることが、SCP-ES-157の特性に対抗する味覚的摂取剤として含まれる理由として挙げられました。

補遺 II: 財団でのMACの解散、及びSCP-ES-157の収容から3ヶ月後、悪臭がエレベーターシャフトで観察されました。SCP-ES-157の既知の階層内では発生源を発見することはできず、エレベーターシャフトの掘削が命じられました。

5つ目の階層は4階の約1km下で発見されました。以下は内部で発見された注目すべき物品のリストです。

  • 多様な腐敗状態にある、約122匹の死亡したホルスタイン牛
  • 搾乳機器
  • 大型冷蔵エリア
  • チーズとヨーグルトの生産に必要な細菌培養槽
  • 小型電動輸送機
  • タバコの葉を育てるマイクロファーム
  • SCP-ES-194と同様のウシ1匹がいる部屋1

詳細な調査の結果、南方に通じるトンネルも発見されました。このトンネルは機動部隊ベータ-999 "探索者連盟" により探査され、ベネズエラ、カラカス付近のグアレ川の廃小屋へと繋がることを発見しました。この小屋では、吸収後も退職しなかった既知のMAC工作員の名前を含むリストが発見され、それらの多くは青インクで線を引き消されていました。

現時点において、MAC残党はベネズエラ、カラカス以外において依然活動中であると思われます。

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