「異常現象対処部(Организация "Устранение Сверхъестественного")」は財団の対外部門の一つで、特別に作られた電話線を用いて市民から潜在的なオブジェクトを発見することを目的として作られた。虚偽の通報も多く見られたがSCP-████やSCP-████、SCP-████などの収容に貢献した。これは最も注目すべき日、2012年9/17の会話記録である。
10:24:08
- 「こんにちは。こちらは異常現象対処部です。なんらかの異常現象と遭遇されましたか?」
- 「何?異常現象?あ~そうそう、ウチで多分これさあ、何だっけ。ポルテー…ポルター…」
- 「ポルターガイスト?」
- 「それそれ!」
- 「もう少し詳しく聞かせていただけますか?」
- 「なんかひんやりしてきたな」
- 「はい?何のお話ですか?」
<後ろから騒音が聞こえる>
- 「悪い、あとでかけ直すわ。」
11:50:37
- 「こんにちは。こちらは異常現象対処部です。なんらかの異常現象と遭遇されましたか?」
- 「おはようございます。わたくしそちらの広告を拝見しましてお電話差し上げましたの。」
- 「どうされました?」
- 「先程電子レンジでマカロニを温めようとしたのですけれど全く温まりませんの!確かに一番強い設定にしましたのに!」
- 「こちらではそういったお手伝いは出来かねます。購入時に性能を確認されるべきでしたね。」
- 「性能?」
- 「もう掛けてこないでくださいね、良い一日を。」
13:04:15
- 「こんにちは。こちらは異常現象対処部です。なんらかの異常現象と遭遇されましたか?」
- 「こんにちは。えーっとその、なんて言うのかな。自分でもよく信じられないんだけどさ。うん、うん、異常現象ね。多分そうだと思う。」
- 「どうされましたか?」
- 「なんて説明したら良いのか..その、冷蔵庫のドアを開けるとね、うーん…物の位置が変わってるんだ。例えば牛乳を入れて一回閉めて、もう一回開けるとコーラのところに移動してるんだよ!」
- 「失礼ですが精神障害などの治療は受けられていますか?」
- 「はぁ?違うよ!精神障害とかそういうのじゃなくて!」
- 「すみません、そういった事がよくあるので。住所を教えてください。」
- 「レーニナ12の32。」
- 「しばらくお待ち下さい、我々の職員が向かっています。失礼します。」
16:37:52
- 「こんにちは。こちらは異常現象対処部です。なんらかの…」
- 「あぁ神様!なんて、さ、寒いの」
- 「はい?」
- 「あなた私の声が聞えるのね?」
- 「聞こえます。どうされましたか?」
- 「私自身にもよ、よくわからないの、さ、さむ、寒い寒い寒い」
- 「どうして早く電話しなかったんです?」
- 「は、早く来て、おねお、おね、お願い」
- 「住所を教えて下さい。」
- 「エネルギーチコフ8の23」
- 「出来るだけ早く向かいます。お待ち下さい。」
17:12:40
- 「もしもし、誰か聞いてるか?もしもし」
- 「こんにちは。こちらは異常現象対…」
- 「ナターシャか?」
- 「セルゲイ?あなたどこにいるの?どこからかけてるの?」
- 「君から伝えられた住所だよ。教えてくれ、ここで何が凍えてるんだって?」
- 「どうして本部じゃなくて事務所にかけてきたの?」
- 「我々は目的地にたどり着いた、しかし…」
- 「しかし?」
- 「家は空っぽだった。家具も住人もナシ。部屋の真ん中に電話が置かれてるだけだった。それに、知ってたか?」
- 「何を?」
- 「電話にはボタンすらついていなかったし、電話線もつながれていなかった。」
- 「それじゃあ私たちは今どうやって話してるの?」
- 「そこが未解明の謎ってやつだな。とにかくこいつを動かして…」
<強いノイズが入り、かろうじて叫び声と発砲音が聞こえる>
- 「もしもし?もしもし?くそっ!」
17:38:24
- 「セルゲイ?セルゲイなの?」
<5秒間の沈黙>
- 「もしもし?」
- 「いや、俺はセルゲイじゃない。」
- 「じゃあ誰の声なの?」
- 「彼に何があった?」
- 「いくらか言葉を交わしただけで…。」
- 「わたくしそちらの広告を拝見しましてお電話差し上げましたの。」
- 「え?」
- 「その、冷蔵庫のドアを開けるとね、うーん…」
- 「はい?」
- 「違う、違うんだ。これは俺の声じゃない。」
- 「どういう意味?」
- 「さ、さむ、寒い寒い寒い」
- 「一体何が起きてるの?」
- 「部屋の真ん中に電話が置かれてるだけだった。」
<3秒間のノイズ、2秒間の静寂>
- 「こんにちは。こちらは異常現象対処部です。なんらかの異常現象と遭遇されましたか?」