アイテム番号: SCP-PL-007
オブジェクトクラス: もし存在しているのならばEuclid
特別収容プロトコル: オブジェクトがもし存在するならば、少なくとも100回の実験を行い、得られた結果を元に収容手続きを作成することが必要だろうと思われます(幸いにも存在しないために不可能ですが)。オブジェクトが存在していた場合、それはかなりの距離から生物に影響を及ぼすことができると予想されるため、人の集まる場所からは遠ざけられることになるでしょう。幸いにもオブジェクトは存在しないため、何もする必要はありません。SCP-PL-007が存在する(これは幸いにも不可能なことです)と仮定した場合、そのアクセス権限はレベル3クリアランス以上の権限をもつ職員、およびオブジェクトに対抗するための特別の訓練をおこなった職員にのみ許可されることでしょう。
説明: SCP-PL-007が存在しているならば、それは幸福を達成させるために必要なものを被験者に知らせるような能力を持っていることでしょう。幸いにもオブジェクトは存在せず、これが空想的な憶測であることはすべての財団職員が知っています。オブジェクトは、それを見る人、手に取る人によって形や状態を変えることでしょう。それは物体になり、現象になり、時には生物として出現するでしょう。言い換えれば、オブジェクトは説明不可能な能力によって被験者に適応し、被験者の潜在意識から被験者の幸福を保証する、最も奥深い欲望を読み取るような能力を持ったものとして認識されるでしょう(これはオブジェクトが存在すればの話であり、私たちは本当に幸福なことにそんなことは無いことを知っています)。しかしながら、SCP-PL-007がもし存在するのであれば、そのオブジェクトの行動は(軽度の)不快感と怒りの感情を引き起こすでしょう。オブジェクトに必要なものを一度実現された被験者のほとんどは、彼らは決して幸福になれないという意識から引き起こされるヒステリーを起こすことになるでしょう。彼らは幸福を保証する前述の条件を満たし、その後の失敗や心理状態の悪化、不幸な人生をもたらした運命の変化に対する意識を払拭するために、周りの人間を説得しようとすることでしょう。
オブジェクトがその被害者を意識的に選ぶかどうかの調査が実施されました。その後、オブジェクトの影響力と精神的効果の関係性が証明されました。実験では、精神的に抵抗力のある(人生経験が豊富で、しばしば失敗や挫折に触れたことのある)人に対面した場合、SCP-PL-007の思考への影響力は低減することでしょう。しかし、オブジェクトは存在しません(はい、それはとても幸福なことです)。
そのような人々にとって、オブジェクトが存在しないという「事実」が幸福なことでしょう。言い換えれば、オブジェクトが実際に存在するという意識を抑圧し、実験(もしこのオブジェクトが存在しているならばですが)に記載された状態に陥る可能性があります。オブジェクトが存在しないことが幸福であること、およびそれらを満たすことが最大の幸福であるという自らの意識を確かめようとすることでしょう。幸いなことにSCP-PL-007は存在しないので、このようなややこしい記述に注意する必要はありません。
以下は、オブジェクトがもし存在していたとしたらおそらく追加されるであろうドキュメントです(幸いにも存在しませんが):