カノン ハブ » 120の記録書庫より ハブ » SCP-PL-054
Info
タイトル: SCP-PL-054 - 肉体支配術ザ・スキン・チェンジャー
原文記事(PL): SCP-PL-054 - Chodzący w Skórach
参照元記事(EN): SCP-PL-054 - The Skin-Changer
原著者: Zygard
英訳者: Zygard
翻訳者: DirStarFish
作成年(PL): 2023年
作成年(EN): 2023年
参照リビジョン: rev.9
| アイテム番号: SCP-PL-054 | レベル3/PL-054 |
| 収容クラス: Safe | Confidential |
特別収容プロトコル: SCP-PL-054はサイト-120のレベル2に設けられた、黒魔術局の研究室に保管されます。オブジェクトへのアクセスは黒魔術局職員に加え、然るべき訓練を受けた職員とオブジェクトを任されていた元担当職員に許可されます。
SCP-PL-054に係る研究はルクレティア・ディーモン博士が行います。
説明: SCP-PL-054は元の肉体の魂を殺害せずに、肉体への憑依術を行う目的で財団が作り出した45本の剣の総称です。
"ヨリシトリ"1として知られるこの術式は14世紀のアステカ帝国が発祥です。ミクトランテクトリ神に捧げられたナイフを用いて、EVEが流れている秘文字一式を生贄の心臓に刻み込むことで効果を発揮します。ナイフが肉体に突き刺さると、意識と霊魂の完全転移が発生します。この術式を使った結果として、実践者は犠牲者の肉体を完全に掌握し、その後元の肉体を捨て去ります。
手順の粗雑さゆえに、"ヨリシトリ"には多数の欠陥を有しています。転移プロセスは不可逆的であり、元の憑依先の肉体の霊魂と意識は残留し続けます。犠牲者が肉体の支配権を奪還可能であるという事例も記録されています。
2013年以降、闇魔術局は旧アステカ帝国領の遺跡、C-283でのエージェント・ボソフスキーの調査活動から得られた考古学的発見を活かし、この術式の復元と改良に取り組んできました。
悪魔部門の協力により、闇魔術局は術式"ヨリシトリ"の先導的実施を想定したタクティカルナイフとして、SCP-PL-054の開発に成功しました。ナイフはオリジナルのアステカの秘文字が刻まれ、トヴァルドフスキ博士が開発した小型安定環による強化が施されています。
奇跡術と霊魂転移に関する現代の知見もあり、闇魔術局は術式"ヨリシトリ"の大幅な改良に成功しました。SCP-PL-054を心臓に突き刺すと、対象の霊魂と意識はナイフの持ち手に施された奇跡術的印章内に封印されます。同時に、SCP-PL-054使用者の霊魂と意識の転移が行われます。これによって、喪失のリスクにさらされることなく、肉体を完全にコントロールできるようになります。加えて、このプロセスは可逆的なものです。そのためには、協力者1名が持ち手の小型印章の効果を逆転させる必要があり、これによって印章内に封印された対象の霊魂は元の肉体へと戻され、一方で使用者の霊魂は印章内に封印されます。使用者の霊魂と意識を然るべき肉体に戻すには、その後でナイフがSCP-PL-054使用者の心臓に置かれる必要があります。
肉体乗っ取り術の戻し方とナイフ交換のプロセスを、より単純かつ応用可能な形式に簡略化する研究が進行中です。睡眠誘発性のダーツを改造した小口径弾丸を用い、刃経由で対象の頭を固定するための帽子型オブジェクトへの完全な転移を行う実験が開始しました。更に、霊魂と意識を増殖転移させられる術式"ヨリシトリ"の発展型を開発する、積極的な試みが行われています。しかしながら、更なる実験は満足のいく結果を出すまでには至っていません。
補遺054-1:
実験監督者: ルクレティア・ディーモン博士
被験者: エージェント・アンジェイ・トムスキー
実験の狙い: オペレーション████ ██████の一環として、エージェント・アンジェイ・トムスキーの霊魂と意識を、3時間前に死亡したシータ-プサイ-40現実の住民の死体に転移させる。
実験の経過: 然るべき訓練を受けた後、SCP-PL-054を装備しているエージェントは███ ████の死体を対象として、オブジェクトを使用した。
効果: エージェント・トムスキーの意識と霊魂の転移は一切の滞りなく行われた。
実験監督者: ルクレティア・ディーモン博士
被験者: エージェント・ヘンリク・タルカ
実験の狙い: 悪魔部門の要請に基づき、SCP-PL-389へと侵入する目的で、財団エージェント1名の霊魂をC級妖魔界実体の肉体に転移させる実験が開始された。
実験の経過: 然るべき訓練を受けた後、SCP-PL-054を所持したエージェントは彼自身の霊魂を妖魔界実体の肉体に転移させる試みを開始した。実体が霊魂を持っていなかったため、プロセスは不完全に終わった。
効果: 霊魂を宿さぬ実体への意識の転移に関し、更なる研究が要請された。
注記: この問題は霊魂と意識を、悪魔の肉体となっている空の器に容れられるか否かというものではない。言うまでもなく、悪魔の肉体への移植は可能である。たとえ悪魔の意識の実在が確たるものだとしても、我々の理解の範囲外にあるかのように、本来の肉体から例のナイフの持ち手への悪魔の意識の移動が不可能である事態こそが問題だ。コンスタンティン・ジャコヴォスキに研究結果を送るよう提案する。
実験監督者: ルクレティア・ディーモン博士
被験者: エージェント・██████ ██████████
実験の狙い: 保安部門の要請に基づき、SCPS-████████████でのケースの一環として、3歳のジャーマンシェパート犬の肉体へと財団エージェントの霊魂を転移する実験が開始された。
実験の経過: 然るべき訓練を受けた後、同エージェントはSCP-PL-054とジャーマンシェパード犬への術式"ヨリシトリ"の行使に成功した。犬の霊魂は封印され、エージェントの肉体支配は成功裏に終わった。
効果: エージェント・██████ ██████████の意識と霊魂の転移はスムーズかつ一切の滞りなく進んだ。逆転プロセスは5年後に行われた。
実験監督者: ルクレティア・ディーモン博士
被験者: アルファ-5("台頭するディーゼル装置")の隊員複数名。
実験の狙い: アルファ-5部隊員のサイバネ化されたボディのメンテナンス目的で、同部隊隊員の意識と霊魂を15匹のラットの肉体に転移させる。実験の経過: SCP-PL-054の使用と術式"ヨリシトリ"の利用に係る然るべき訓練を受けた後、隊員らはラットへの意識転移プロセスを開始した。この実験はGoI-120(トリウムヴィレッテ")への施設襲撃により中断させられた。SCP-████、SCP-████、SCP-PL-███の収容違反の結果、MTF隊員らのラットは実験室に隣接している部屋由来のラットに紛れ込んでしまった。
効果: MTF隊員15名のうち、収容違反後にプロセスが成功裏に終わったのが13名である。目下、2名がMIAに分類されている。提唱されている内で有力な説は、改造されたルーン式骨格構造によって10m圏内のEVE波の完全な遮断が可能な、実験用ヘビに消費されたというものである。実験は部分的に成功したと結論付けられた。


