アイテム番号: SCP-PL-087
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: その性質上、オブジェクトは専用の収容地域へ移動することも、完全に収容することもできません。サイト13の再構築の可能性は無いため、一時的な収容場所を構築したり、2つの棟の間の通り道としてオブジェクトの異常発現点を利用することは、不可能です。そのため、ここで働く職員は必要最小限にとどめなくてはなりません。その採用は一定のパターンに沿って行う必要があります。SCP-PL-087プロジェクトもしくは接続している棟のいずれかに割り当てられていない全ての人員は精査され、専用のパターンに矛盾する人員は全て拒否されなくてはなりません。
2棟の間を移動することが緊急の目的によるものではない限り、フロア58を通る代替経路を使用することが推奨されます。
説明: SCP-PL-087は、サイト13の第5遺物収容棟と第6人型実体収容棟の間の10mの廊下です。廊下には異常は見られず、構造計画や構造テストにも特に不備は見られませんでした。機械的装置を通じてオブジェクトを観察した場合、標準的な画像が捉えられます。機械的な物体、および動物は異常性質の影響を受けないようです。オブジェクトが活性化するには、おそらく抽象的思考能力のある意識的な生物が必要だと考えられます。
SCP-PL-087には、各観測者に個別の永続的な作用があります。その多様性にもかかわらず、異なるタイプの観察者に割り当てられたいくつかの症状に共通点が見られます。以下の項目は、個別のスタッフ及び健全性テストの結果のみに基づいているということに留意する必要があります:
- 全ての観察者は、オブジェクトの長期的観察またはそのエリア内への滞在に不快感を感じます。
- 信仰の告白をせず、以下の条件のいずれかを満たさない観察者は、オブジェクトを雪に覆われた険しい細道と、雪の降る暗闇の光景として知覚します。観察者はその場にとどまり続けることで孤独感を感じ、通路を通過することでも同じ感情を感じます。
- なんらかの外傷を負っている観測者は、その外傷を負った場所を認識します。時折、オブジェクトは外傷を負った時の手順を正確に再現します。
- 少なくとも一度死亡した、または故意に死に関わった観測者は、第2項に示された光景を認識します。オブジェクトのランダムな位置に死体が現れ、これらの死体はその起源や、異常な行動は一切示しません。観測者の97%は、たとえ以前に同様の行動を行っていない場合でも、オブジェクトを通過した後に後悔の念を感じました。
- 任意の宗教を告白し、列挙された条件のいずれかに適合しない観測者は、オブジェクトを所与の宗派に応じた地獄として認識します。宗教にそのような概念が存在しない場合、観測者は無神論者として扱われます。
- 宗教(特に悪魔)との関係をもつ観測者は、死の脅威にさらされていたとしても、オブジェクトとのいかなる関係も拒絶しました。観測者の100%が観察や通行を行うことを嫌い、強制されてそれを行いました。それによって一部の観測者は軽度の統合失調症の症状を経験しました。
- カニバリズムに傾倒する人物や、実際に食人を行った人物は、非常に高度に洗練された肉を処理するための様々な機械としてこのオブジェクトを認識します。オブジェクトを通過した観測者は、肉食に対する強い嫌悪感を示し、食べることができなくなります。また、この条件に合致する被験者のうち2人は、オブジェクトを通過中に心臓発作で死亡しました。
- 今までに意図的に子供を殺したことのある観測者たちは、このオブジェクトを子供部屋として認識します。徹底的な分析によって、それらは観測者の犠牲者の部屋と一致することが判明しました。この効果の影響を受けた人物の100%は3ヶ月以内に死亡します。
- 意図的な遺伝子組み換えに寄与した観測者は、オブジェクトを6対のガラスのドアのある病院の廊下として認識します。観測者はオブジェクトの正確な描写に関する情報の提供を拒否し、その全てがPTSDの兆候を示します。
- 連続殺人犯である観測者は、オブジェクトを長く暗い廊下として認識します。左側には観測者がこれまで殺害に使った道具が並んでいます。平行して、これまでの全ての犠牲者が実際に行われた方法で殺害されます。死体は常に観測者の視界内にとどまります。オブジェクトのサイズが異常に増加することは注目に値します。外部の観察者からはこの時、観測者が早足で移動したと報告しているにもかかわらず、その場で停止していることを確認しました。オブジェクトは観測者の精神や行動には特に干渉を示しません。
いままでにないケースの人物は一般的なパターンと異なる結果を生む可能性があることに留意すべきです。このような人物については更に研究する必要があります。
1987年以降にこの施設の異常性質が登録されており、その際、敵対的な要注意団体との関連性が疑われている人員が大量解雇されました。