アイテム番号: SCP-PL-113
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: オブジェクトは、最小でも18x18x18mのチタン壁を有する部屋に収容されます。二次侵食の兆候を防ぐため、オブジェクトは壁から少なくとも8m距離をとる必要があります。オブジェクトが触れるのは、唯一チタンコーティングの施された物質のみです。いかなる場合でも、直接接触することは許可されません。部屋に入る職員は、チタン板を供えた特別な保護スーツを着用する必要があります。このオブジェクトを移送する場合、衝撃を防ぐため、ベビーカーと同じ素材のケージに、チタン製の運搬道具で間接的に移動させられます。 2日に1回、絹を身にまとった人間がオブジェクトに提供されます。水素と二酸化炭素が充満するため、部屋は1週間に3-4回換気する必要があります。
説明: SCP-PL-113は高さ0.5m、直径1mの石の六角柱です。より詳細に調べると、オブジェクトから黄緑色のスライムが染み出ているのがわかります。オブジェクトの重量は約1.5tです。██████博士の研究によれば、強い物理的接触や、オブジェクト以外の金属で作成された物体との接触は、大量の汚泥の生成につながることが明らかになっています。六角注は2分間の生成の後、スライムから手を発達させます。この手は不自然に複雑な構造をしており、SCP-PL-113をさらに刺激しようとする人物は、この手に握られ技術的理由からいまだ観測不可能な空間に引きずりこまれます。
攻撃の残忍さは、被害者が身に着けている衣服の素材に依存します。革製品は通常の反応で、オブジェクトは通常通り行動します。チタン板のスーツを着ている場合、慎重に行動します。そして絹製のものを身につけている場合にオブジェクトは最も残忍な行動を示し、被害者の頭を切り落として殺したり鎖骨の根元で首をひねったりして空間に引きずり込みます。金属とオブジェクトの底面の接触は、オブジェクトを落ち着かせる効果があります。
オブジェクトによって引きずり込まれた被験者は発見されません。オブジェクトは食欲を感じることができると考えられています。人間の肉や骨に加え、SCP-PL-113は絹を吸収します。食物を摂取できない場合、オブジェクトは振動を引き起こし始めます。飢餓が満たされるまでこの振動は徐々に強まっていきます。そのため、財団は定期的に絹を提供します。
さらに、手は遠方へ伸ばすことができるため、犠牲者を逃走させる実験は失敗に終わりました。空間の深さを測定したり、カメラを中に投入する試みが行われましたが、オブジェクトが空間を閉じるごとにいずれも信号が途絶えました。
来歴: オブジェクトの来歴はあまり知られていません。オブジェクトは、クルベラ洞窟の深部で発見されました。地質学者であるS█████ G███████がオブジェクトを発見したとき、████████ ██████ ███████がオブジェクトに乱暴に振舞ったため、オブジェクトは異常反応を示しました。その後、現在財団が把握している方法で攻撃を加えました。オブジェクトの犠牲者の仲間の一人が洞窟から脱出に成功したとき、彼は財団によって把握されました。その後、彼の記憶は財団施設で中央██████████████を取り除くことによって処理されました。
SCP-PL-113が見つかった場所からさほど遠くない場所の大きな洞窟に生息地が発見されました。彼らは絹を生み出すことができます。これはオブジェクトが絹を吸収することが原因である可能性があります。オブジェクトが発見された場所には鍾乳石がぶら下がっていました。研究によってこの鍾乳石はチタンを含んでいることが確認されました。この異常なチタンの生成は、オブジェクトと洞窟内の鍾乳石の接触によって引き起こされている可能性があるとの仮説が立てられています。その土台による鎮静作用は、おそらく洞窟の地質構造に関係していると考えられています。洞窟の地質構造は主に鉄の炭酸塩と鉄の水素化合物で構成されており、オブジェクトは地中の元素と化学反応を引き起こし、ガス(水素およびCO2)を生成します。
████████サイトでは、██████で絹を購入する契約が得られなかったため、オブジェクトはポーランド支部に引き取られました。輸送による刺激で攻撃を開始したため、輸送は困難でした。ケージを運ぶDクラス職員が常に存在する状態を維持するように供給が行われました。輸送装置が財団施設の近くを通過するたびに供給され、輸送中にDクラス職員が5名6名死亡しました。
オブジェクトは、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をモールス信号によって答えさせることが可能です。これにオブジェクトは微視的な振動(長いものと短いもの)によって応答します。オブジェクトはこれによる全ての質問に回答することが可能です。Sztachulski博士による質問のそれぞれに対して全て正解を示したため、このオブジェクトは知性を認められました。インタビューおよびそれらを通して得た彼らの目的と知識は、過去に不特定な人物と接触した可能性を示しています。オブジェクトの情報源を特定するための追加調査は現在承認待ちです。
2016年以来、オブジェクトは財団の職員に対して特に危害を加えていません。