
ミーム災害除去済のSCP-PL-6470-Jの全貌。2021/1/16 3:59 p.m.時点のもの。
アイテム番号: SCP-PL-6470-J
オブジェクトクラス: Keter Decommissioned
特別収容プロトコル: 対象は現在、単一のサイトには収容できていません。対象が財団の各支部サーバから逃走しないようにする必要があります。対象は極めて強力なミーム性を示しており、アクセスはクリアランスレベル4以上の職員に限られます。 SCP-PL-6470-Jの終了に伴って、特別収容プロトコルは不要となりました。
注記: 以下の説明はオブジェクトの解体 (Decommission) 前に記されたものであり、そのため不正確な情報を含む可能性があります。更新された情報は補遺6470-J.1で確認可能です。
説明: SCP-PL-6470-JはSCP-PL-猫-Jに指定される文書です。対象はSCP文書として掲載されていますが、その内容は黒のオフィスチェアに座って (閲覧者視点では) 右を向く、黒い毛並みのFelis catus (イエネコ) の写真1枚のみから成っています。十分なミーム訓練を受けずにSCP-PL-6470-Jを目視した人間はいずれも、報告書をこれまで見た中で最高のものだと称賛し、可能な限り多くの人間にその情報を広めたいという強い願望を抱きます。多くの場合、SCP-PL-6470-Jの影響を受けた人間は狼狽します。対象の主影響に耐性のある人間は、認知時に往々にして当惑や怒りを感じます。SCP-PL-6470-Jは████████████博士によって2021/01/15から2021/01/16の間の夜に、”社会実験”として作成されました。████████████博士は文書のミーム効果に気づかなかったとし、しばらくすれば全ての情報を削除するつもりであると供述したものの、影響を受けた職員の反応によってこれは困難になりました(参照: インシデント6470-J/2021)。被告は一時的な権利制限と、懲戒尋問の罰則を受けました。
インシデント6470-J/2021 2021/01/16の12:26 a.m.、████████████博士はポーランド語支部のサーバでSCP-PL-6470-Jを共有し、同僚たちにこれを読むよう呼びかけました。大部分の職員が文書から発散されるミーム的脅威に罹患し、除去しようとしたものの、大半の職員が影響下に置かれ、その内容 (黒猫を写した写真1枚) に不釣り合いなかたちで報告書の称賛を始めました。以下はその事例です。
Jestem zdumiony niewiarygodnym poziomem tej pracy. (驚きだ。この作品の質は凄まじい。)
Mój nowy, ulubiony polski obiekt (…). (新たなお気に入りのPLオブジェクトだ(…)。)
単純な子供じみた形の事例:
(…) kotek słodki af ((…) こねこかわいいなおい)
Kot (ねこ) (原文ママ)
同日の12:50 p.m.、SCP-PL-6470-Jの情報が国際サーバに漏出しました。これに続き、各支部のサーバにファイルのコピーが現れました: 国際翻訳アーカイブ (12:52 p.m.)、韓国語支部 (01:36 p.m.)、イタリア語支部 (02:22 p.m.)、中国語支部 (02:42 p.m.)、スペイン語支部 (03:16 p.m.)、日本語支部 (04:58 p.m.)、ロシア語支部 (05:03 p.m.)、ドイツ語支部 (11:39 p.m.)。これは11:41 p.m.時点でのオブジェクトの状態であり、今後変化する可能性があります。海外の読者は元のポーランドのそれと同様に反応し、これらコピーを報告書の”翻訳”であると認知しました。
I really like the quality of the translation.(実にいい翻訳品質だ。)
지금껏 본 번역 중에서 제일 원문에 충실한 번역이었습니다. (기립박수) (今まで見た中で最も忠実な翻訳だ!(スタンディングオベーション))
補遺6470-J.1: 解体 (Decommission)
2021/01/18の10:00 a.m.、SCiPネットサーバ管理者のマクスウェル博士は、機動部隊エータ-10 ("シー・ノー・イーヴル")と合同でSCP-PL-6470-Jの解体プロトコルを始動しました。原本のファイルは削除され、海外サーバ上の全てのコピーはエータ-10による監視下で終了を保留されています。各支部の職員には、アノマリーの更なる拡大を起こさないよう適切な指示が与えられました。
注記: ああ、ようやくか。あれは面白くも何ともなかったとも。 — ██████████博士