アイテム番号: SCP-WCPGW-J
オブジェクトクラス: Apollyon Safe
特別収容プロトコル: SCP-WCPGW-Jの症状を示していることが判明した財団職員は、精神科職員に報告した後、職務を継続することが許されています。SCP-WCPGW-Jによって説明された様々なシナリオが有用になった場合に備えて、それらを記述・記録することを職員に推奨していますが、そのような機会は未だ訪れていません。SCP-WCPGW-Jを治療する精神科職員は、以下の補遺に記載されている公式回答を使用することが推奨されます。
SCP-WCPGW-Jは、強迫、奇跡論、錬金術、ミーム、反ミーム、玄妙効果を示さないため、誰一人としてSCP-WCPGW-Jによってその任務遂行能力に影響を被るべきではありません。SCP-WCPGW-Jの症状を示していることが判明した職員は、自身のクリアランス以上のファイルへのアクセスを試みていないか監視する必要があります。財団職員は、SCP-WCPGW-Jを違反行為の口実にしてはいけません。
説明: SCP-WCPGW-Jは、異常な精神状態であり、典型的には、Safe/EuclidクラスのSCPを研究しているクリアランスレベル1の研究員(主に新任の下級研究員やその他のアシスタントの多く)に影響を与えます。SCP-WCPGW-Jは、Safe/Euclidクラスオブジェクトの危険性認識に関する共有妄想の形をとっており、これらのアノマリーの能力を超えた突飛な仮説も含まれています。これらの共有妄想の多くは、ある種のK-クラスシナリオを誘発することを含む、オブジェクト(多くの場合は無生物)がどのように収容違反するか、その危険度及び収容違反の可能性のある複雑な状況を有することを含みます。
Safe/EuclidクラスのSCPの中には、一般市民に晒されると危険をもたらすものもありますが、SCP-WCPGW-Jの妄想は、現在の合意的現実や科学的理解に基づけば起こり得ない非現実的なものであり、ありそうにもない仮想的な状況にしばしば囚われてしまいます。大多数のSafe/Euclidクラスのアノマリーには、K-クラスシナリオはおろか、収容違反の危険性はなく、これまでもありませんでした。にもかかわらず、SCP-WCPGW-Jに罹患している多くの人々は、そのアノマリーが提示したものよりもはるかに悪質なものであると信じており、しばしばそのオブジェクトをKeterとして再分類するか、即時破壊することを要求してきます。SCP-WCPGW-Jの妄想は、観測された合意的多元宇宙において、これまでに観測されたことはなく、実現すると予測されたこともありません。
SCP-WCPGW-Jは容易に対処可能です。公式回答に加えて、調査によると、特定の嘲りのフレーズがSCP-WCPGW-Jの影響を軽減するのに有効であることが判明しました。以下にその一例を挙げています:
- 信じ難いほどに気違いだね
- それは違うと思う
- 頭大丈夫?
- 自分が何言ってるか分かってる?
- お医者さんに診てもらいな(一般的な例)
補遺: SCP-WCPGW-J現象の不完全なログです。公式回答を使用することが推奨されますが、ほとんどの場合、SCP-WCPGW-Jと戦うためには、一般的な嘲りが最も効果的です。
SCP | SCP-WCPGW-J | 公式回答 |
---|---|---|
SCP-3900 | SCP-3900がより広範なインターネットに接続され、主要都市がオオカミで溢れかえるのではないかという広範な不安 | オオカミは満月の後に消失する |
SCP-1999 | 書き言葉がSCP-1999に影響されるPK-クラス"物語の終焉"シナリオにつながる収容違反 | そんなシナリオはない |
SCP-2960 | 全世界が『ユーリンタウン』を上演することを余儀なくされるSK‐クラス"この世は一つの舞台(All the World's a Stage)"シナリオにつながる潜在的な収容違反 | そんなシナリオはない |
SCP-500 | 潜在的な収容違反後に海へと漏出したことが判明し、最終的にはΩK-クラス"死の終焉"シナリオを引き起こす。妄想によって共有されるイメージは、脳移植や大きな坩堝などである | そんなシナリオはない |
SCP-3183 | 収容違反した場合、MK-クラス"人類意識消失"シナリオが発生する | ファイルを解読できる誰かがいれば、そうなるだろう |
SCP-348 | 父親を失望させているのではないかという広範な不安、SCP-348からの過剰な塩水の異常生成がNK-クラス"グレイ・グー"シナリオにつながる | 財団のプロトコルの一環として、記憶処理を施し、父親は自分のことを覚えていないと安心させることになっている |
SCP-173 | 実に不思議なほど強調して、比較的平凡なアノマリーを、以下のように取り上げている: • 何らかの方法で増殖し、一連の収容違反を経て、サイト-19、そして最終的には北米全体を支配する • SCP-173への割り当ては、違反に対する処罰であった • 情事と生殖が可能である • いわゆる"お祭り状態"である |
SCP-173は記述された通りである |
SCP-2615-J | Jクラス指定が誤りであったこと | SCP-2615-Jは記述された通りである |
SCP-999 | SCP-999は緋色の王の子であるという広くはびこった妄想、具体的には、それは処置110-モントークを意図的に中止した結果であるという妄想1 | 無理がある |
SCP-1370 | SCP-1370は壊れたる神である | 教会のやつならとても侮辱的だっただろうな |
SCP-765 | SCP-WCPGW-Jの逆の例: 多くの人が、SCP-765は異常ではなく、単に財団職員にとって非常にリラックスできる場所であると非合理的に主張している | その鴨池にカモはいないぞ |
SCP-____-J | 世界の終わりをもたらす広範な怠惰 | 異常な影響がなくとも、すでにそうなっている |