SCP-ZH-141
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アイテム番号: SCP-ZH-141

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 全てのSCP-ZH-141サンプルをサイト-ZH-44の薬物冷蔵室で保管してください。あらゆるSCP-ZH-141の臨床試験は却下されます。財団収容以外のサンプルを確認した場合、MTF 東兎-9("ヤク商売")はそれを回収することを担当します。

説明: SCP-ZH-141は無色透明の油状液体です。現在、財団に収容されたサンプルは20ml小瓶詰め20本であり、他の要注意団体にもそれと同様な薬物を持っているとされています。分子スペクトルによるとその成分は[編集済]ですが、物理試験で得られた比重は、該当物質の比重を遥かに超えます。この結果はSCP-ZH-141に検測不可能な成分が混入していることを示唆します。

SCP-ZH-141は重度な放射線症候群の治療に利用することが可能です。1mlのSCP-ZH-141を100mlの生理食塩水で希釈し、放射線症候群の患者に静脈注射で投与しつつ、他の支持療法も併用すると、患者の生存率が有意に上昇します。全身の被曝線量が10Gyに達した患者であっても、被曝後10時間以内にSCP-ZH-141を投入した治療を受ければ生存率はおおよそ50%まで上昇します。しかしながら、現在それの薬理学的メカニズムや副作用に関する明確的な説明はありません。

補遺: 財団疫学専門家が、SCP-ZH-141の治療を受けた全ての患者達は何らかの遺伝子に関連する先天性疾患を有していると指摘しました。その先天性疾患の重症度は被曝線量と正の相関関係があります(r>0.8)。それらの親が先天性疾患を表現する世代の数は被曝線量と正の相関関係があります(r>0.7)。以上のデータは通常状態での先天性疾患流行状態とは顕著な差があります(p<0.001)。

補遺2: マナによる慈善財団は、過去、原子力事故発生時に被害が一番深刻だった村を救助するためSCP-ZH-141を投入したことがあります。19██年以降、その村では先天性疾患を有した新生児が大量に出生しました。そのあと先天性疾患の発生率は年を追って増加しています。最終的に、例の原子力事故によってその村のほぼ全ての人口が死亡しましたが、残る生存者は13人います。事故から一年後、その村出身で晩年アメリカ移住した[編集済]は彼らを飛行機でアメリカに輸送し、彼女自身と同棲させました。[編集済]は当時79歳の高齢者であったにもかかわらず彼女の体は依然として健康的でした。

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