
SCP-SCP-ZH-860と、収集したSCP-ZH-860-1の9袋のうちの1袋
アイテム番号: SCP-ZH-860
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-ZH-860は、サイト-ZH-44のサイト-ZH-44の地下8階・有機物収容施設にあるSafeクラス金庫860番に収容されています。唯一のインシデントで生産されたSCP-ZH-860-1は、すべてセキュリティ担当者によって回収されました。MTF-列肆-6「代幣收購」は新たなインシデントが発生した場合、社会に流通した全てのSCP-ZH-860-1を回収することを担当しています。現在、SCP-ZH-860の総合的研究はサイト-ZH-44 / CHブロックの「生化学部門」でのみ行われています。研究者は、当該研究ブロックの責任者に書面での許可を得た場合に限り、余剰サンプルの収集および研究活動を行うことができます。
財団繁中支部は、財団本部と協力して、PoI/異常薬理学者"dado"を捕縛するための活動を支援しています。
説明: SCP-ZH-860は異常な薬剤の一種です。外観は小さな白い楕円形の錠剤で、透明なジッパーバッグに詰められています。袋には黒色のペンかつ簡体字で「dado的发财药1」と書かれており、現在は2錠が残存しています。SCP-ZH-860の異常性は人体の頭皮に影響を与え、毛根から大量の金属物質が外部に排出されることです。金属物質のほとんどは銅イオン結晶であり、極めて短時間のうちに凝集し、新台湾ドル硬貨に変化します。これらの硬貨は取引で合法的に使うことができるもので、SCP-ZH-860-1として定義されています。限られた時間の観察の結果、SCP-ZH-860-1の額面は主に被験者の性別と身体年齢に関連しており、それ以上の関係は今のところ明らかになっていません。誘導体の額面と被験者の特性における関係については、下記のリストの通りです。:
SCP-ZH-860-1の金額 | 被験者 | 追記 |
---|---|---|
1新台湾ドル | 50代以下の毛髪のある男性 | |
5新台湾ドル | 女性 | |
10新台湾ドル | 50代およびそれ以上の男性 | |
50新台湾ドル | 禿頭 | 貨幣は1枚か2枚しか生成されなかった。 |
SCP-ZH-860-1を形成する金属イオンは未知の資源に由来しており、人間の毛包から分泌される正常な量の金属イオンとは明らかに合致しないものです。この薬剤は、頭皮組織に追加の生化学的保護を与えません。その結果、通常は金属中毒や組織の火傷を引き起こし、被験者に深刻な痛みを与えます。SCP-ZH-860-1の生成はすべて2~17分で完了し、生成物は被験者の髪の毛を完全に置き換えます。その後、生成物は被験者の体から分離し、脱毛状態になります。組織検査の結果、このプロセス後の毛根の発芽能力が著しく低下することが確認されています。SCP-ZH-860の被験者の新しく生えてきた毛の観察は継続中です。これらの毛髪は現在、異常な特性を示していません。
SCP-ZH-860-1は、製造後の本物の新台湾ドル硬貨との違いはなく、通常の市場取引で使用可能であることが確認されています。しかし、この誘導体の結晶構造は数日で急速に酸化して錆びてしまい、最終的には使用不可になります。SCP-ZH-860の高度な構造解析はサイト-ZH-44で予定されています。
SCP-ZH-860のジッパーバッグに記載された内容によると、このアイテムはアメリカ合衆国の異常薬理学者であるPoI"dado"によって作られたものであると推測されます。近年、PoIの活動が東アジア地域において活性化されています。PoI "dado"に関する調査は継続中です。
収容記録: 2020年1月26日、花蓮県寿豊郷にある門諾医院の救急室に頭皮が焼け、「コインが生えてきた」という民間人の患者4人が運ばれるという異常事案が財団に報告されました。近隣の財団拠点のエージェントが介入した後、オブジェクトと派生物は関連する住宅で回収されました。門諾医院と地元警察にはカバーストーリー「薬物乱用による自傷行為」を提出しました。同時に、関係する民間人には状況に応じてCクラスおよびFクラスの記憶処理を施しました。
以下は捜査の過程で回収された、ある患者のLINEトークの記録です。:
dado台湾(官方的帐戶) dadoたいわん(おふぃしゃるあかうんと) |
このアカウントは現在利用できなくなっているようです。LINE社の回答によると、このユーザーの情報は得られないとのことでした。このLINEアカウントによるPoIの調査は現在も継続中です。