確保施設ファイル:サイト-77
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SCP財団確保施設ファイル

正式名称: SCP財団南ヨーロッパ大量収容施設

サイト識別コード: EUITLA-Site-77

概要情報


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Site-77. Click to enlarge.

設立: 1943年7月25日

設立管理官: シャーリー・ガレスピー博士

場所: ヨーロッパ連合南イタリア、ラクイラ県

カバーストーリー: 南カーター採掘貿易商社

サイト機能: 大量収容、研究、機動部隊配置、管理

サイズ: 5.69km2のエリア

オフィスと棟

  • 生活施設 - 全ての財団サイトのように、サイト-77の部屋はシンプルなものです。サイトの職員は1人1人、ベッド、デスク、ベッドサイドテーブル、キャビネット、"人類はl恐怖の中での生活に戻ってはならない"と書かれたポスターが1つずつ備えられた自室を持っています。
  • オフィス施設 - サイト中至る所に大量のオフィスが存在します。最も大きなオフィス群はサイトのメインエントランスホールの近くにあります。何人かの職員が私物をごちゃごちゃと置いていますが、オフィスは比較的質素な傾向が見られます。備品オフィスはこれらの1つであり、長い階段の下で巨大な倉庫のような部屋で構成されています。
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内部オフィス。

  • 休憩室 - サイトの部門ごとに分かれた多くの休憩室が存在します。休憩室では、いくつかのソファとアームチェアが最先端のカラーテレビの周りに並べられています。エージェントは望む限り多くの時間をここで過ごすことが奨励されますが、睡眠は奨励されません。
  • 大食堂 - サイト唯一の食堂であり、大食堂はすべての職員に開放されています。最大で数百人を収容でき、痔になりそうなほど固い鉄製の家具と、無料で、無害で、腹一杯食べられる食物が供給されます。
  • 医療棟 - 外科手術と回復のための施設が存在します。看護師と医者はあなたの幸福よりもあなたの健康のほうに大いに興味があり、常に異常なレベルの清潔さが維持されています。もし医者が会話をしたことがないのにあなたの名前を知っていたならば、それは悪い兆候です。
  • セキュリティ施設 - サイト-77とその周辺で、完全に"あなたの快適さのために、私はあなたを今すぐ殺しません。"といった見た目の男女のグループがパトロールをしています。彼らはセキュリティチームです。サイトには避難所の内部と外部両方に検問所と小さな駐屯地が点在しています。財団のセキュリティはジョークではなく、"3つの襲撃の週"を導いたことで良く知られる19のセキュリティチームの生み出した過ちから管理部門は学習しています。
  • ジム - 荒っぽい人間が大量にいるところならどこでも、彼らがそれを発散するための場所が必要です。ジムは巨大で設備が充実し、健康な状態を育成するために、様々なウエイト、バッグ、機械が存在します。もっとも特筆すべき点はフルサイズのボクシングリングであり、ここではエージェントたちが心ゆくまで互いをパンチしたりキックしたりします。気に入ったパンチングバッグに、職員たちはこっけいなメモを貼り付けていく傾向があります。
  • 射撃場 - 射撃場はあなたが予想しているまさにその通りのものです。つまらない弾丸しか使用を許可されていませんが、適切な安全装置とともに、幅広い種類の武器の使用が出来ます。サイト周辺での武器の所持が許可されていない職員でも銃を撃てる施設があります。
  • 天文台 - サイト-77の頂上に、小さな観察チェンバーと望遠鏡が存在します。潜在的に存在する天文学に関するアノマリーの観察のために使用されています。
  • 研究室と研究棟 - サイトの研究室は、特にサイトの地下部分の南棟に集中しています。コンピューターサイエンスと金属/建築棟に直接繋がっており、サイト-77の研究部分はその情報災害研究への新機軸で特に知られています。
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進行中の外部試験。

  • コンピューターサイエンス棟 - 現代スーパーコンピューター、UNIVACタイプのコンピューターが壁づたいにリールごとの塊になって続けざまに置かれています。意図された受取人以外には判別しにくい文書を作成できる機械、エニグマグラフがここにあります。同様に、異常性を持たない大量の強力なコンピューターと、強力なコンピューターアクセサリーも置かれています。公的及び私的に使用できるコンピューターラボもあり、高等な計算と遺産プロジェクトに使用されています。すべての想像できる標準的なものと互換性のあるコンピューターもここで見つけることが出来ます。
  • 金属ショップと建築 - 自動車プールが自動車を修理するところであり、同様にサイトで起こるであろう他の機械に関する問題も取り扱われます。もしメンテナンス業についていたり、手作業によって物を作れる職員がいたならば、その人物はここで働いています。財団が必要とする車/コンピューター/壁/その他あらゆるものを作る場所と道具があります。自動車プールのためのガレージも備えています。
  • 教会 - このサイトは山腹に立てられ、サイトの地下部分と外部の両方に繋がる入り口を持った特定の宗派に属さない巨大な教会を有しています。比較的シンプルな作りであり、この教会のための浪費はありません。現地スタッフとして、ユダヤ教、プロテスタント、カトリックの司祭と牧師がいます。毎週土曜日にはラビが礼拝堂に来ますが、日曜日の夕方は牧師と司祭に分かれています。残りの時間で、彼らは交代して説教と秘蹟を行います。教会はそれが現代建築であるにも関わらず-そうではないと思わせるほどの神聖さを備えています。教会は数人の高位の司祭、特に近隣にあるバチカンからやって来た人物によって聖別されています。これがどのような重要な影響を持っているかは、時間が教えてくれるでしょう。
  • 兵舎 - サイト-77は機動部隊サイ-7、"住宅改善"の第一本部としても機能します。加えて、サイ-7のメンバーは、セキュリティ管理官アンダーソンによって監視される内部セキュリティと共に、サイト-77の主要セキュリティ部隊として働きます。
  • 収容棟 - サイト-77のセクションは主にSafeとEuclidレベルのアノマリーを収容するのに使われます。これらの施設は主に地下に存在し、地震からの防衛のために補強され、いくつかの財団最新アノマラス封じ込め手段を備えています。
  • 収容地下棟 - 施設の地下に存在する、低レベルのanomalousオブジェクトと記録のロッカーとチェンバーです。サイト-77内部では主に大量のわずかに異常なオブジェクトが保管されており、サイト-77はあらゆる財団施設の中で最高数のE-クラス1オブジェクトを保有しています。
  • 管理官の総合ビル - 管理官の総合ビルは巨大です。あなたはここに入室が許されていません。あなたが知るべきことはこれだけです。
  • 機密ゾーン - あなたに関係するものはここには存在していません。

職員情報


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中央がシャーリー・ガレスピー博士です。

サイト管理官: シャーリー・ガレスピー博士

サイト副管理官: ラルフ・ロジェ博士

職員副管理官: ウェイド・クインシー

施設副管理官: ジョン・スケルトン

研究副管理官: ピーター・ガーハート博士

収容副管理官: ジミー・リーガル博士

医療副管理官: カレイフ・アミティ・ヴァイル

セキュリティ副管理官: セオドア・アンダーソン

現場職員:

    部門長: 14

    博士職員: 73

    研究員職員: 398

    管理職員: 39

    メンテナンスもしくは用務員: 88

    セキュリティ職員: 220

    D-クラス: 22

    他職員: 11

重要な収容インシデント


SCP-1591- サイト-77が財団施設として設立する以前に、連合国軍は基地として地上部分の建物を使用していました。枢軸国による爆撃によって、連合国の科学者が研究していたSCP-1591を収容していたものを含む多くの建物が激しい損傷を受けました。

これにより、SCP-1591の効果の激しさは非常に増大しました。地上の施設の残りは破壊され、約40人の財団職員が失われました。加えて、生存していたエージェントと研究員の全員が、施設の地下部分に閉じこめられ、地上への帰還が不可能となっていました。

O5評議会が状況を伝えられた後、収容違反の影響を受けたエリアへ何人も到達させないよう地元警察に協力が求められました。フラッドライトが地域の航空基地から線路を通じて運ばれ、収容が復元されました。

SCP-703-SCP-643が、SCP-703をより強固な収容チェンバーに移動させる際に、その内部に突然出現しました。居合わせた数人の研究員とエージェントが影響を受けましたが、サイト-77セキュリティによる適切な嗅覚プロトコルによって、この違反での損害は最小限に抑えられました。SCP-703はEuclidに再分類されました。

SCP-039-定期セキュリティパトロールの間に、いくつかのSCP-039の実例が収容監視下にない動きをしていたことが記録されています。更なる調査が、SCP-039が壁の内部から、収容チェンバーのセキュリティドアを無効化し撤去するための道具を獲得していたことを示しています。

再収容作戦の間に、ある兵士の軍団がサイト-77の収容棟を襲撃し始めました。防衛作戦の間、SCP-039は監視下にない放浪を続け、少なくとも1つのSCPオブジェクトの収容違反を行ったことが判明しています。SCP-1957はE-4250と、襲撃したグループの保有していた未知のアノマリーとの接触後にSCP-1837を出現させました。

収容違反後の調査によって、道具は数年前からの修理の際に置き忘れられるか喪失されるかしたものだということが判明しました。動物収容チェンバー用のセキュリティプロトコルはこのインシデントの後、建設プロトコルと同等の厳格さを持つようになりました。

SCP-512-SCP-512の屋外試験の間に、D-512-33は飛行を制御し、壁を飛んで逃げられるようになりました。機動部隊プシー-7が数台のヘリコプターに乗り、D-512-33が落雷に撃たれ死亡して再捕獲されるまで彼らを追いました。

復元後、サイト-77でのすべての屋外試験は中止されました。

SCP-213-睡眠中に、SCP-213の異常性の破壊的な側面は約30秒間制御不能の状態を示しました。これにより、対象は回収されるまで多様な地下室へと落下しました。収容違反による死傷者は存在しませんが、損害額は120万ユーロに達しています。

このインシデントの分析は、SCP-213の異常性の動力源を発見し、現在の収容プロトコルを制定させる結果につながる研究を促しました。

SCP-2322-管理官の総合ビル内部に、一晩中1つの不明なドアが出現したことが記録されています。調査することで、その異常性は示されました。総合ビルの改装と変更によって、SCP-2322の確実な収容は保証されています。

電子工学と電波に関係する現実改変能力を持った人型アノマリーであるE-8812とつながっていると考えられています。

追加情報


サイト-77の考古学的な最初期の記録は、そこが南イタリアの農村のために宗教あるいは文化的に集中したポイントであったことを示しています。その特定の目的は不明ですが、時代によって主要な情報源は失われる、もしくは破壊されました。この時代の遺跡とアーティファクトはまれであり、発見されたとしてもたいして有益ではありません。

18世紀から19世紀にかけてのほとんどで、サイト-77へと発展する施設は主に石炭の採掘に使用されました。石炭が枯渇すると、施設は放棄され著しく荒廃しました。ファシスト政権が1920年代に力を得ると、施設の廃墟は政府に押収され、軍用火器と装備を生産する、再軍備キャンペーンの一部として使用されました。

1942年に、サイト-77となる施設はドイツによって研究基地としての使用が要請されました。予備軍隊が配置され、そこの軍事力は地域で最大のものの1つでした。加えて、大量の軍用品と武器がそこに貯蔵されました。

この間、イタリアとドイツの科学者は地域を地質学研究に使用していました。同様に、ナチスでオカルティズムを研究している小規模な派遣団も使用していました。この研究者たちは政府からのやる気のない支援と、駐在する軍人から渋々与えられた容認を受けていました。極秘のwunderwaffe2研究は1943年後半に始まりましたが、イタリア政府の降伏によって終わりました。

連合国が施設を陥落したとき、補強したり強化したりするための労力は小さいものでした。しかし、連合国はそこを北へ前進し続けるための病院として使用しました。枢軸国が収容施設を破壊するために爆撃した後、表面的な部分の大部分がSCP-1591によって破壊されました。

1945年、戦争が終わりに近づいた頃、施設はアメリカの企業によって、鉄道車庫として再利用されました。これは経済援助及び開発団体が、ヨーロッパ中にマーシャル・プランの供給を輸送するのに使われました。

計画が衰退する中で、1人のエージェント、シャーリー・ガレスピーが財団と密約を交わしました。彼女は財団に多額の金銭をもたらす代わりに、アメリカ諜報機関からの保護と、上級職を要求しました。これによって、財団は彼らの新しい施設を、最新の科学技術で増強しながら修理することが出来ました。

この場所にanomalousオブジェクトが大量に集中しているため、サイト-77は平均以上の収容違反を経験しています。しかしながら、重大な収容違反の数は、他の財団施設と同率です。

サイト-77は現在財団の保有する中でも最大の収容サイトです。現在の任務は、超常現象の保有と、その効果の研究、地域の正常性/安全の維持です。

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