…本日は雨天の中、皆様お集まり頂きありがとうございます。月日はあの水曜日から遠くなりましたが、私たちはあの時流れた血に背を向けることは許されないのです。そう、忘れてはいけません…
…財団日報: 今日9月16日は、歴史に残る大規模収容違反インシデントである0916事件が発生した日です。我々は過去の反省を活かし、教訓として残します…
…窓の外を眺めないようにする。こんな雨の日は私を憂鬱にさせ、そして否が応でも思い出させるのだ…
あの"嘆きの水曜日"を。 |
その時何が起きたのか
"I5サイト群海上サイト-8170では第一プラットホームの収容管理システムが暴走、施設内の放送設備よりパターン-514の録音音源が大音量で再生された結果、62人の職員が昏睡状態に陥り、61人が脳機能停止により死亡しました。"
"事例-1062-JP-未採番: 2009年9月16日、妊娠中のSCP-1062-JP-1-09の胎児が臍帯巻絡により胎児機能不全を起こし、死亡・死産しました。"
"0916事件、通称"嘆きの水曜日"事件の際、サイト-8182でSCP-163-JPが収容を脱した時刻に、同サイトで生態の研究が行われていたSCP-1361-JP-4が興奮状態になり、遭遇したSCP-163-JP個体に噛みつきました。"
"2009年9月16日 水曜日、5年間の研究職務経験を有し、エリア-81JHに所属する28歳のEuclid認定SCP研究員"国木田 都築"が、第26号通路を移動中にSCP-2199-JPにより頭部に致命傷を負った。"
"報告文書20090916によると、初期に収束を図った女性職員が未確認の異常性を発現させ、財団のセキュリティが一時麻痺した結果、制御不能な事態に悪化した事案が報告されています。"
"あのさ、こんなめちゃくちゃな事をするお前みたいな化物どもを、我々がどうして殺さずにおいてやってるのか、考えた事はあるかい?"
"いつまで経っても非常灯も誘導灯も付く事はなかった。発電機のメンテナンスを終えてなかったんだろう、作業員がそいつを終わらせればすぐに明かりがつくさ、と████は気楽な調子で言っていた。私たちはまさか、その作業員達が既に死んでいるなんてことを考えもしなかったのだ。"
"終了経緯: 対象は収容からおよそ3か月後の0916事件、通称"嘆きの水曜日"事件として知られる同時多発収容違反の際に破壊されました。知性を持ち敵対的なオブジェクト複数が非武装の職員を殺害し続けている現場に対象が現れ、「強い奴が弱い奴に無双するだけなんてつまらない。ダウンボート(語句の意味は調査中)だ」等と挑発する姿が監視映像に残されています。"
"通告: 当領域に存在する全てのFC構成員は直ちに███████退避してください! 当領域はホストによって強制実行された特別プロトコル(3ρλ)に従い、数時間以内に完全な絖ょ??医遣へと置き換えられます!"
なぜ起こり、なぜ終わったのか
"SCP-089。凶事を予言し、それを残酷な犠牲と引き換えに抑制するオブジェクト。犠牲を求めて日本に運び込まれたそれは、犠牲を与えたにも関わらず、凶事を抑制し得なかった。"
私たちには何が残ったか
"SCP-205-JPは元々、財団職員であったエージェント・█████です。エージェント・█████は2009/09/16の"嘆きの水曜日"事件の際に、サイト-81██のカフェテリアでいくつかの収容違反したSCPオブジェクトの影響を受け、その異常性を発揮するようになりました。"
"エージェント・██は休暇中、趣味の渓流釣りのため現地を訪れたところ、SCP-513-JPに迷い込んだと証言しました。内観は第2次調査時のものに近く、川の対岸に元同僚のエージェント・███ (201█年の”嘆きの水曜日”事件で殉職しています)が立っているのを目撃、このまま進むと帰れなくなると考え、直ちに引き返しました。"
"SCP-2009-JPは旧サイト-81NR内で形成されていた異常生物群(SCP-2009-JP-A、SCP-2009-JP-B)の総称です。異常生物群は2009/09/16に発生した同時多発収容違反(0916事件、通称“嘆きの水曜日”)時に多数の異常存在が相互に干渉したことによって発生したと考えられています。"
"サイト-██の電話線の繋がっていない電話機に"20-070-926"と掛けると "嘆きの水曜日"の当日に繋がり悲鳴が聞こえる"
"—"嘆きの水曜日"事件の時、このサイト内で出た被害は死者1名、軽傷者8名のみでした。なぜ、このサイトだけが被害を最小限に食い止められたのだと思いますか?"
"サイト-81KAは2009/9/16に発生した複数施設における同時多発的収容違反事件、0916事件(通称"嘆きの水曜日事件")において、最も甚大な被害を受けた施設の一つです。連鎖的に発生した収容違反はサイト-81KAの大部分を破壊し、職員の7割が死亡もしくは収容対象となりました。"
"私の人生には他の人よりも傷が多い、と思う。
でも、人は多かれ少なかれ傷を負う。"
"日本支部理事と呼称される。2009/09/16の大規模収容違反インシデント"嘆きの水曜日"事件においてエージェント・█████に救われた。しかし、この行動によってエージェント・█████は異常性に曝露しSCP-205-JPとして収容されることとなった。"
"いろいろあったが、私は生きてきた。途中からは、妻や子供たちも一緒に。"
"「わたし、大人になったよ、───さん」"
"雨の降る中、同僚二人の訃報に直面する。二人ともオブジェクトに呑まれ、死んだ。"
"有原 瞳は災害孤児であった。
もちろんただの災害ではない。2009年の9月16日に起きた大規模収容違反、通称嘆きの水曜日事件で両親を失った収容災害孤児だ。"
"郊外の廃墟で1人、立花育子は雨に濡れる装備を手持無沙汰に揺らし、雫を落としていた。"
"資料4の解析が成功したほぼ直後に発生した「0916事件」により、本件の解析を担当していたCICMA職員は急遽、当該事件の事後処理における情報解析/整理、および各種の情報/記録からの認識災害の除去等の作業に従事する方針となった。事件の爪痕はいまだ根深く、「第3協同テアトル」関連資料の解析作業については、再開の目途は立っていない。"
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なお、事故の一週間前の9月16日にはサイト-81KAを始めとした房総半島に点在する財団職員収容・準収容地域で収容違反が同時多発した「嘆きの水曜日事件」が発生していたことや、連合においても平塚市交戦殻墜落事故や米軍基地内で視聴覚性の認識災害発生装置を使用し近隣住民に被害を与えた事件が起きていたこともあり、正常性維持機関への不信感をより深める要因となった。"
"真嶋博士は2009/09/16に発生した同時多発収容違反(0916事件、通称"嘆きの水曜日")によって所在不明となっています。現在では死亡したものとみられています。死亡したことが確認されています。"
それでも世界は続いていく
"H.E.R.オペレーションは本来、2009年9月16日に発生した大規模収容違反インシデント(通称"嘆きの水曜日"事件)による甚大な被害を受けて発案された再発防止及び改善策のうちの1つである"救護部隊"に由来します。"
"嘆きの水曜日事件を除いて、大きな事件は起こりませんでした。しかしその悲劇は多くの職員の胸に傷跡を残しているでしょう。"
"【大規模収容違反案件】
通称嘆きの水曜日に起きたとされる、大規模な収容違反事件。
これにより、日本支部のアノマリー職員がどの国の支部よりも飛び抜けて増加したと言われている。"
"財団がなぜ貧しいのか?という明確な回答は用意していません。その原因については著者各々のヘッドカノンに任せられます。ただし、そのヒントとして「嘆きの給料日事件」というインシデントの発生、財団労働組合の結成などの周辺情報が各記事に用意されています。"
ある者は身体に、あるいは心に消えない傷を負った。
ある者は運命を大きくねじ曲げられた。
ある者はただ恐怖に震え、またある者は最期まで使命に尽力した。
死者を悼む者が居れば、過ぎたことと忘れようとする者も居る。
いずれにせよ、生き残った者はいつしか嘆くのを止め、
涙を拭って立ち上がるのだ。