SPC-034-JP
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中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局(CICAPOCO)による通達

SPC-034-JPは撲滅済みの鮫科脅威存在及び鮫信奉者グループへの殴打計画です。当ファイルはセンターによる襲撃成功事案としてアーカイブされています。

プロジェクト番号: SPC-034-JP

鮫科殴打ケイパビリティ: SPC-034-JPは鮫科存在を含んだ複数の海洋生物の遺伝子操作を行っていると目されている鮫信奉者グループです。脅威の拡大を未然に含むため、訓練された殴打エージェントによって早急に撲滅される必要があります。

プロジェクト構成: SPC-034-JPは鮫科信奉者グループへの殴打計画です。鮫科信奉者グループは新潟県上越市の地下に海洋生物の研究機関を構築しています。鮫科信奉者グループはこの施設を「地中都市″Zagin″」と命名しており、このエリアは殴打すべき対象としてArea-034-JPに指定されています。

Area-034-JPはおよそ0.25 km2の敷地を持つ研究施設です。内部では鮫科存在に加え、様々な種類の日本海で捕獲することの出来る海洋生物が飼育、及び研究されています。一般的に国際条約によりセンターは、公的機関による研究施設が飼育する鮫科存在を殴打することを禁じられています。しかし、Area-034-JPは登録されていない違法な研究施設であることが確認されています。また、遺伝子操作や様々なパラテック技術による鮫科存在の実験が行われている疑いがあり、センターはArea-034-JPに対する殴打計画を立案しました。以下はエージェント達による襲撃計画のログです。

殴打記録Area-034-JP-1

概要: センターによるArea-034-JPの殴打計画の記録です。

参加エージェント: アルファ、ブラボー、チャーリー


[記録開始]

アルファ: こちらアルファ。指定の経路から無事潜入に成功した。これよりArea-034-JPの調査任務を開始する。

ブラボー: 電磁波などの検知無し。このブロックは比較的安全に進めそうです。

アルファ: 良し。まずはこの一帯を軽く調べてみよう。不用意に物品に触れないよう注意しろ。

[アルファ、ブラボー、チャーリーの3名が部屋の中を探索する。内部はボイラー室のようであり、特筆するべき発見物はない。3名は次の部屋へと移動する。ここから4つ目の部屋まで注目すべき発見物がないため中略。]

アルファ: 4つ目の部屋だが……水槽が並んでいるな。

チャーリー: サケ、タコ、貝類……。あらゆる海洋生物の水槽が並んでいますね。あ、あれは!

[チャーリーの所持するカメラが巨大な水槽に向けられる。水槽の中には体長40cm程度の小型な鮫が泳いでいる。]

チャーリー: かなり小さいですね……幼体でしょうか?

アルファ: いや……よく見ろ。成体だ。恐らくこれで充分な大きさなのだろう。しかし……小さいが動きはかなり速そうだ。海で遭えばそれなりに苦打するだろうな。

ブラボー: 隊長、あの水槽の端にあるのはクーラーボックスでしょうか。

[ブラボーが水槽の右端に置いてあるクーラーボックスを開封する。]

ブラボー: これは……鮫の肉?

アルファ: そのようだな……。丁度良い。サンプルとして持ち帰っておこう。チャーリー、保存を頼む。

チャーリー: 了解しました。

[チャーリーが100g程度の鮫のサンプルを回収する。]

ブラボー: 隊長、それでは殴打しますか?

アルファ: 待て、今回の任務はあくまで偵察だ。この装備では施設の人間が強力な殴打方法を所持していた場合に対応できない。

ブラボー: そうですか……。惜しいな。

チャーリー: それにしてもデカい水槽ですね……。コイツだけ特別待遇だ。

[チャーリーが水槽に触れた瞬間警報音が鳴り響く。]

アルファ: しまった!引くぞ!

[侵入した側とは反対の扉から白衣とよく似た服を着た施設の人間が複数名現れる。施設の人間は何らかの発言をした後小さな物体を手の平から射出したが、発言の内容は警報音によって聞き取ることが出来ない。]

[射出された物体のうち幾つかがチャーリーに当たる。そのうち1つはチャーリーの脚に直撃し、チャーリーが負傷する。アルファとブラボーの2名はチャーリーを庇うようにしながら施設から撤退した。]

[記録終了]


終了報告書: 3名はこれ以上の被害を出すことなく撤退に成功した。また、チャーリーの負傷は浅く、1週間で通常任務に復帰した。チャーリーの傷跡や衣服から数種類の海洋生物のDNAが検出されたことは特記事項である。

また、第1回の調査で回収されたサンプルからは以下の特徴が検出されています。

  • きめ細やかであり、脂の乗った肉質
  • 噛みごたえのある弾力
  • 鮮やかな赤色

以上の特徴は強力な鮫科実体によく見られる特徴です。調査で違法な研究であることが確認されたことから、センターは早急な殴打が必要としてArea-034-JPへの襲撃計画を立案しました。

殴打記録Area-034-JP-6

概要: センターによるArea-034-JPの襲撃計画の記録です。この襲撃計画では5カ所の侵入経路から10組のチームが襲撃を行いました。この記録は第1回の調査を行った3名による映像記録です。

参加エージェント: アルファ、ブラボー、チャーリー


[抜粋開始]

アルファ: フン!

[アルファが施設の人間を殴打する。鳩尾に直撃したボディブローのため相手は起き上がることが出来ない。]

アルファ: これでこの扉の向こうに逃げ込んだ施設長が最後の生き残りだな?

ブラボー: はい。現在電子ロックの解錠を試みています。

アルファ: 解錠までどの位かかりそうだ?

ブラボー: 5分ほどです。

アルファ: 5分か……フン!

[アルファが電子ロックのかけられた扉に正拳突きをする。3度の殴打ののち、扉が崩壊する。]

アルファ: これで中に……。

施設長: 出て行け!へいらっしゃい!

[施設長が物体を手の平から射出する。物体は横から繰り出されたチャーリーの右ストレートによって弾き飛ばされる。]

施設長: クソ!闇寿司共め!

アルファ: 私達はSPCのエージェントだ。その寿司なんとやら等という団体ではない。

施設長: そ、それなら!鮫たちだけは見逃してくれないか!あれは寿司の未来のために必要なものなんだ!

アルファ: サケは許そう。マグロも許そう。イカもエンガワもカニもアワビもエビもなんでも許そう。だが……鮫だけは駄目だ。殴打する。

施設長: 頼む!遺伝子改良を重ねて作り上げた最高の鮫肉なんだ!鮫としての獰猛さ、刺身としての上質さ、上質な脂、鮫が寿司の未来を切り開くんだ!

アルファ: なぜそこまで鮫に執着するんだ。旨い寿司ならマグロでもなんでもあるだろう。

施設長: ……マグロもサーモンもどんな寿司もハンバーグには勝てなかった。このままではハンバーグに全ての寿司が敗れてしまうと考えた私達は地下に逃げ込んでハンバーグに勝つための方法を模索した。そして見つけた唯一の希望がサメの寿司なんだ!もう少しでハンバーグから海鮮の未来を取り戻せるんだ!だからどうか!

チャーリー: 隊長……。

アルファ: ……どうやら鮫を信奉したせいで遂に気が狂ってしまったらしい。自業自得だが、せめて早く楽にしてやろう。

[アルファが施設長の顎をかすめるようにしてアッパーを放つ。施設長は脳振盪により立ち上がることが出来ない。]

[抜粋終了]

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