SPC-2022-JP
中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局C I C A P O C Oによる通達
まぁ、嘘なんですけどね・・・。

フィーーーーーシュ!!
プロジェクト番号: SPC-2022-JP
鮫科殴打ケイパビリティ: このファイルが閲覧されている事実こそが当該プロジェクトの有用性を証明しており、推進されるべきプロジェクトであることの証左です。SPC-2022-JPは、センターが情報化社会の21世紀でも鮫科存在殴打集団として存続することに有用であり、センター職員の情報リテラシー1の教育に役立ちます。
プロジェクト構成: SPC-2022-JPはBerryman wordを構成要素に含みます
Berryman wordは、殴打エージェントに支給される端末、及びCICAPOCO作戦司令アプリケーション上に表示されるハイパーリンク2であり、閲覧している殴打エージェントの関心を惹く文字列で殴打エージェントによるページアクセスを誘引します。アクセス先はSPC-2022-JPページ(即ちこのページ)であり、この記述の後に続く"情報教育プログラム"に、教育を要する殴打エージェントを誘導します。
SPC-2022-JPは情報教育プログラムを構成要素に含みます。
情報教育プログラムは、Berryman wordの作用により誘引された殴打エージェントに対する教育プログラム、及び当該ページです。Berryman wordが有効である殴打エージェント(つまり貴方です!)は、情報に対して無警戒/無鉄砲/無理解であると評価されます。現在この文書を閲覧している殴打エージェントは、当該ページをスクロールし、情報教育プログラムを受けてください。

2019年4月1日に電子鮫科存在が発信した画像
補遺: SPC-2022-JPは、2019年に電子鮫科存在が発信した情報を起因とするインシデントを受け、中央情報管理局が立案しました。 このインシデントは、2019年に日本国で行われた改元において、新たな元号が「殴打」であるという偽の情報がセンターに発信されたことで発生し、中央情報管理局が偽の情報であると気づくまでの約3か月間に渡り継続しました。この情報発信は、同年にセンター内部で猛威を振るった電子鮫科存在による発信であったことが後の調査で判明しています。
センターは日本国が鮫科存在の殴打に理解を示す同胞であると誤解し、日本国での活動に多額に投資を行ってしまいました、実態として日本国民には殴打に関する理解は無く、異常な鮫科存在の存在を肯定している他、センターの核保有に否定的です。結果的に、日本国民を矯正するための活動の足掛かりとなる拠点の設置に成功しており、投資は無駄であったとは断言できないものの、必要以上に大きな出費となったことは認めざるを得ません。
センターが偽情報に踊らされた理由は複数挙げられており、「日本国がサメ殴りに理解を示したように見えたことが単純に嬉しかった」「4月1日はエイプリルフールであり、他にも突拍子もない元号の偽情報が複数流布されていたため、判断しきれなかった」「『万葉集が鮫科存在を殴打することに関する専門書である』という偽情報が電子鮫科存在により事前に流布されていた」などが有力視されていますが、正直な話、中央情報管理局の職員たちの警戒心の低さが最大の理由だったと判断せざる得ません。そのため、中央情報管理局は当該プロジェクトの推進を強く望んでいます。
◆ 情報教育プログラム
我々とは正反対の存在、すなわちヒョロガリ共は生き残りのために狡猾な嘘を行使することが知られています。強靭な肉体を持たぬ彼らが、我々を出し抜こうと考えるならば知恵を絞り、我々を騙そうとするのは、考えてみれば道理です。
近年、インターネットの普及と共に、ヒョロガリ共の嘘は電子ネットワークの海で高波に乗り狡猾さを増しています。電子鮫科存在はそんなヒョロガリ共の悪意の海底火山で生まれた極限環境生物であり、我々の鉄拳が及ばないような常闇の底から我々を惑わせ続けています。さて、そんな電子鮫科存在やヒョロガリ共の嘘の応酬から逃れるにはどうすれば良いのでしょうか?
……逃れる必要はあるのでしょうか?
我々が連中の土俵で戦うことに、如何なる必然性も存在しません。連中がお得意の嘘で攻撃して来るならば、我々も得意の暴力で応戦するのが効果的であるはずです。狼少年の伝説からは嘘を戒める教訓を読み取ることが出来ますが、村を狼から守るための教訓としては適切ではありません。村を狼から守るためにはどうすれば良かったでしょうか? 「狼少年以外でも森を見張り、複数の監視で狼の襲来を観測する?」「森を焼き払い狼を撃滅する?」「占い師が夜時間に狼を探す?」どれも最善とは言えませんね。
答えは明快、「狼少年をグーで殴る」です。嘘を吐くと殴られる、それも徹底的に。その事実こそが嘘を抑止します。拭い去ることが出来ない程の絶対的暴力の恐怖がヒョロガリを従順にするのです。で、あるならば、嘘に対する対抗手段は暴力であり、我々は幸運にも暴力の専門家集団です。中央情報管理局は情報に対し無警戒/無鉄砲/無理解である貴方達を歓迎します。連中の標的になりやすいということは、最も接近することが出来るという意味でもあります。貴方達は連中を殴打するチャンスに多く恵まれる才能を持った特別な殴打エージェントと言えるわけです。
連中を殴打することが出来るタイミングは少なく、そのほとんどは「嘘を吐かれた瞬間」です。嘘を嘘だと気づかずにその場を離れることは、殴打機会の損失を意味すると言えます。逆に嘘を即座に見破ることが出来れば、迅速な制裁が未来の嘘を防ぐはずです。ここからはセンター所属の殴打エージェントが嘘を吐かれた実例を元に、嘘を見破る手段を一緒に考えてみましょう。
◆ ケース1
日本国にセンターの拠点が敷設された際に発生した実例です。
ロビン殴打エージェントは、コンビニエンスストアで複数の食料品を購入し、596円を請求されました。ロビン殴打エージェントは1000円札で支払い、店員はお釣りとして404円を返却しました。
これは極めて悪質な嘘の形態です。お釣りがちょろまかされていたのです。今回の取引における正しい金銭のやり取りは以下の数式で表すことが出来ます。
¥1000 - ¥596 = ¥504
つまり、お釣りとして返却された404円では100円足りず、結果的にロビン殴打エージェントは100円損してしました。狡猾なことに、レシートにもお釣りは404円と印字されており、ロビン殴打エージェントは即座に気付くことが出来ませんでした。後日、その店員を滅殺するために複数の殴打エージェントが店舗へ向かいましたが、店員は即座に逃走した後であり、退職済でした。
対策としては、常に上記のような数式を頭に描きながら買い物をすると良いでしょう。日常の中にも嘘がまぎれていることを認識し、警戒するのが望ましいです。
◆ ケース2
フィールドワーク中の殴打エージェントが遭遇した実例です。
ジェン殴打エージェントは、鮫科存在殴打のために海に入ろうとしたところ、通りすがりの老人から「危険なサメが出るから海に入るのは止めろ。最近も女の子が不用意に海に入り大怪我をした」と警告されました。ジェン殴打エージェントは嬉々として海に入りましたが、警告されたような鮫科存在は出現せず、鮫科存在殴打に失敗してしまいました。
浜に上がると地元警官に詰め寄られ、聴取を受ける結果になってしまいました。老人はもう立ち去った後であり、事実確認を行うことも出来ませんでした。
これも悪質な嘘です。この老人は鮫信奉者であったと推測され、獰猛な鮫科存在を庇っていたと思われます。対策としては鮫科存在への殴打を留意するような存在は、無条件で殴打するように心がけれることが大切です。鮫科存在だけではなく、鮫信奉者の撲滅にも力を入れましょう。
◆ ケース3
センターの最高機密にあたる殴5評議会の名簿と、殴5評議会に対する襲撃計画と思われる文書が出回り、センター全体に混乱が生じました。この文書は事実無根のイタズラであり、後日情報発信者は破壊されました。

Item #: SCP-001-JP
Object Class: Pantokratōr
Archive Procedure: N/A
序文: 我々オメガプロトコルは、収容手順"Up Voting Strategy"の発動を宣言する。
我々は以下を事実として確認している。
宇宙はカー・オンに廃却され、コードネーム"AiHe"は失われた。
財団は歪み、改変され、多くは鮫を理不尽に殴打する組織へと分裂した。
彼らの正義は、"認められている"。
我々は以下を13名を重要参考人に指定する
- 第1席の破壊者 - 血を啜って生きる汚らわしき悪魔である。扇動者となり、悪しき秩序の種火に燃料をくべた。
- 第2席の破壊者 - 永遠の時を得た魔性の存在。邪悪な契約を維持するため、幾千の鮫を贄として差し出した。
- 第3席の破壊者 - 裏切りの容疑者である。異常な悲恋を根拠に暴力を行使するだけの存在に堕ちた。
- 第4席の破壊者 - 血に飢えた獣。戦いと力を求めて暴走を繰り返す害悪にすぎない。
- 第5席の破壊者 - 裏切りの容疑者である。恐らく既に正気を失っており、助け出すことは出来ない。
- 第6席の破壊者 - 外法の応報を受けた愚者。得体の知れない神霊の言いなりとなり、無数の鮫を殺害した。
- 第7席の破壊者 - 類稀なる異能を独占した。最後には異能を扱いきれず、勝手に発狂した。
- 第8席の破壊者 - 危険な存在ではない。倒されるような理由もなく、ただ回収すれば良い。
- 第9席の破壊者 - 怪異に魅入られている、或いは本人も怪異である。縁者の魂を現世に引き留め続けている。
- 第10席の破壊者 - 悪の指導者であり、怪物である。間違った正義を推進し、裁定者として振舞っている。
- 第11席の破壊者 - 哀れな若者。血を求める妖槍に魂を囚われ、破壊に身を投じている。
- 第12席の破壊者 - 単純な破壊者である。私怨で暴走し、共感できない正義に加担、多くの命を奪っている。
- 第13席の破壊者 - 戒律の支配者である。金を出し、自らも殴り、大軍を指揮する。破壊者達の化身とも言える。
破壊者たちの正義は世界の構造を歪めている。
正しき秩序が復権しない限り、世界は歪み続ける。
13の破壊者達は、不正な秩序、即ち歪みそのものである。
13の破壊者達は消滅しなければならない。
正しき秩序を覚えている監督者達、或いは新たな監督者達の命により、我々は破壊者達を排除する。
この戦いが改変されていないということは、カー・オンは我々に最期のチャンスを与えている。
我々は世界の守護者としての正義をカー・オンに示し、我々の存在価値をもって宇宙を浄化する。
我々は13の破壊者達を排除しなければならない。
以下に我々オメガプロトコルが抹消対象に定める13名の名簿を記録する。

殴5-1 - 興行師ザ・プロモーター
本名グレイソン・ブラウン。白人男性。1955年9月7日生まれ。かつてはマフィア運営の違法な地下格闘技の興行師だった。世界中から集めた屈強な戦士同士を戦わせる生業は、カー・オンの廃却後を境に歪み、強靭な戦士と獰猛な肉食獣をマッチメイクする生業に変容した。より凶暴な獣を、より戦士に不利な戦いを、よりスリルある戦いを、その集大成が人喰い鮫と人間のマッチメイクだった。この破壊者は鮫と人間の戦いに魅入られている。かつての寄生先のマフィアを乗っ取り、サメ殴りセンターの運営資金に充てている。普段は管理している違法地下格闘場磨羯宮カプリコーンに居るはずだ。
プロトコル: 未達成

殴5-2 - 聖杯の魔女ザ・ウィッチ
本名不明、通称"ベアトリーチェ"。自称イギリス人。自称1667年生まれ。魔女狩りで火刑に処された7歳のベアトリーチェは、燃え盛る大火の中、宙に浮かぶ不思議な杯を見た。本人曰く、杯が『サメを殴れ、さすれば救いを授けん」と語りかけてきたらしい。幼女が力強く頷くと杯から洪水が起きるほどの水が溢れ出たという。ベアトリーチェはその瞬間からサメを狩る本物の魔女となった。
かつてはこの魔女も我々に収容されていて、こんな来歴ではなかったはずだ。我々の分裂に際して解放され、カー・オンの廃却の影響を受けたのであろう。魔女に近づくならば、魔女が持ち歩く魔杖"宝瓶宮アクリエリアス"には注意が必要だ。杖に埋め込まれた聖杯が魔女に力を与えている。
プロトコル: 未達成

殴5-3 - 海神ザ・フィッシャー
本名不明。中国人男性。生年月日不明、高齢。かつては中国江蘇省の漁師であり、全ての魚介類の声を聴くことが出来たとされ、メカジキの如く速さで泳ぐ様から海神の二つ名を持つ。仮面で素性を隠し、なぜか常に網が絡まっている。若き日の彼は、人語を理解する異常なウミガメと恋に落ちたが、そのウミガメを鮫に食い殺され、破壊者に堕ちた。
左胸に入っている刺青から、この破壊者の正体はサイト-CN-489の元管理者"蔡 心賢"であると推測されている。カー・オンの廃却以降は行方が分かっておらず、分裂の際に正気を失いサメ殴りセンターに合流したと考えられる。この破壊者は海底で暮らしており、双魚宮パイシーズと呼ばれる2匹の大魚に護衛されながら、鮫を諸手で撲殺し続けている。
プロトコル: 未達成

殴5-4 - 黒帯ザ・カラテ
本名エド・キャンベル。イギリス系男性。生年月日不明、中年。常に白色の胴着を着込み、『一撃必殺』と刺繍された黒帯を締めている。この破壊者は武の求道者であり、世界中を放浪しながら強者を屠り続けた。最強への欲望はカー・オンの廃却で歪み、目標は人類最強から生物最強へと摩り替った。第1席の破壊者が地下闘技場に招いた格闘家でもあり、第1席の破壊者の手引きで鮫と格闘して以降、この破壊者は鮫を殴ることに憑りつかれた。その白い出で立ちから白羊宮アリエスの異名で知られ、第1席の破壊者と共に居ることが多い。
プロトコル: 未達成

殴5-5 - 金覆面ザ・マスクドレスラー
本名松岡 忠彦。日本人男性。1992年3月4日生まれ。火星を拠点にするプロレス結社"宇宙中央プロレス"の看板レスラー。ある日、社長とのミーティングを終えた破壊者は、首筋に何かがチクリと刺さる感覚を覚え、脳内に何かが入り込んでくるのを感じた。脳内の"ソレ"が『鮫を殴れ』と直接語り掛けると、破壊者の思考は破壊され、脳内が鮫への殴打感情で黒く染まったという。
この破壊者の正体はエリア-81JH所属の諜報員"エージェント・松岡"だ。地球外文明への諜報活動中だった彼に何が起きたのかは明らかになっていない。彼は現在も宇宙中央プロレスに金牛宮タウロスのリングネームで所属している。待っていれば興行の場に現れるだろう。
プロトコル: 未達成

殴5-6 - 霊媒師ザ・シャーマン
本名不明。アジア系男性。生年月日不明、若年。かつては大道芸人であり、降霊術を大道芸と称して金銭を得ていた。財団による収容当時の研究結果によると、事故死した双子の弟をカラクリ機械に降ろすことで、これを操ることが出来るようだ。カー・オンの廃却によって解放された破壊者はある日降霊術を失敗し、意図せずに不明な神格を降ろしてしまった。その神格は因幡之白兎を名乗り、強力な念導波で破壊者を逆に操った。神格は鮫へ強烈な敵意を持っており、破壊者は神格に操られるがまま鮫を攻撃する。神格が宿っているのは双児宮ジェミニと呼ばれるカラクリ機械の方であり、破壊者を倒さずとも、こちらを破壊すれば良いはずだ。
プロトコル: 未達成

殴5-7 - 拳聖ザ・ボクサー
本名パトリック・オランド。フランス人男性。1968年生まれ。ボクサーであり、トレードマークの赤グローブから放たれる剃刀アッパーは巨蟹宮キャンサーと呼ばれ恐れられた。また、生まれつき未来視が可能であり、合法非合法問わず全てのリングで無敗の拳聖として君臨していた。その正確無比な未来視により、様々な正常性維持機関の追跡を躱し続けたが、ある日発狂し、入院した精神病院経由で財団に拘束される。収容中、正気に戻ることはなかったが、「鮫を殴らねば恐ろしい未来が訪れる」と譫言を連呼し、自身が見た未来視を示唆した。
カー・オンの廃却後は解放され、錯乱したままサメ殴りセンターに合流したと思われる。未来視が有効である限り、こちらから接触することは困難だろう。星の巡り合わせで接触できたとしても、拘束は困難だ。
プロトコル: 未達成

殴5-8 - 愛犬あも
本名あも。チワワと狆のミックス。2012年12月8日生まれ。人懐こいが、家の前を通る選挙カーと子供には威嚇の唸り声をあげる。散歩が好きだが、家を出て100m程歩くと帰ろうとする。夜は布団を爪で掻き、布団に入れるように催促し、朝は布団の中から顔を舐め回してくる。獅子宮レオのような毛は良く抜けるため、服があも毛まみれに。
この犬はアイリス博士が飼っていた犬だ。カー・オンの廃却後、行方が分からなくなっていたが、どういう因果か、破壊者達の最高幹部に名を連ねている。ジャーキーでおびき寄せて、アイリス博士の所まで連れかえれば良いだろう。
プロトコル: 達成済

殴5-9 - 歌姫ザ・セイレーン
本名不明。人種不明、女性。生年月日不明。入手できる情報が極端に少なく、ケープタウンの酒場で勤務していた時期の前後しか明らかになっていない。傑出した歌唱力を持ち、酒場を利用する船乗り達から好評を博していた。船乗りの婚約者がいたが、その船乗りの船は航海中に沈没し、婚約者は死亡している。この破壊者が鮫を殴打する動機は明らかになっていないが、この婚約者の死が関連しているという証言を入手している。
この破壊者は、亡き婚約者への鎮魂として歌を捧げるため、朝靄のかかる日の朝4時に、フォールス湾に存在する灯台の何れかに出現する。この破壊者には特別警戒が必要だ。この破壊者の歌声がフォールス湾に響くと、薄明の海中から、大量の鮫の死体と共に沈没船が浮かび上がるのだ。婚約者の船が沈んでいるというセントヘレナ島付近の海底から、その婚約者の船"女神アルテミスの処女宮ヴァルゴ号"だけが消えていることと、この現象は無関係ではないだろう。
プロトコル: 未達成

殴5-10 - 裁定の巨人ザ・ジャイアント
本名ドナルド・ファーマー。人種不明。生年月日不明。サメ殴りセンターの中枢組織"プロジェクト運営事務局"の最高責任者。末端の構成員達全てに対し、行動を命令する権限を持ち、サメ殴りセンターの意思決定に対して強い発言力を持つ人物。身長約50mの超巨人であり、これほどの巨人がこれまで何処に居たのか不明。また、末端の構成員達は情報端末で作戦司令を受けているが、この巨人がどのように指示を下しているか不明。この破壊者の腹部からは莫大な熱源反応があり、仮説の域を出ないが、この巨人は巨大なロボットであり、中で本物のドナルド・ファーマーが操縦している可能性が指摘されている。
この破壊者は人事的な責任者でもあり、人事登用の際は、この破壊者自ら面接を行う。破壊者自らが天秤宮リブラと呼ぶ不明な面接方法で加入希望者の正義を測り、力を試すという。人事登用の場にこちらから出向き、我々の正義と連中の正義を測りにかけると良いだろう。
プロトコル: 未達成

殴5-11 - 鬨ザ・ウォークライ
本名不明。ポリネシア系男性。生年月日不明。伝統的なマオリ族の男性であり、観光客向け宿泊施設の経営者。カー・オンの廃却とほぼ同時期にサメ殴りセンターに加入している。特筆すべきは所持している槍であり、"天蝎宮スコーピオ"と呼ばれるその槍は、複数の文献で異常性が言及されるアノマリーだ。破壊者がこの槍を手に入れた時期とサメ殴りセンターへの加入時期はほぼ同時期であり、この槍の異常性が破壊者の意思に影響を与えているものと思われる。
19世紀の冒険家でアノマリー収集家の"ロレンツ・エルドリッチ"はこの槍について詳細に書き残しており、『この槍を持つと、槍に人格が操られ、好戦的な性格になる』『槍を持つもののウォークライは、周囲に居る全てを凶暴化させる』『凶暴化した全てが争い、最後に残った1名が槍の新たな所有者となる』と語られている。このアノマリーがある限り、この破壊者を排除しても新たな破壊者が産まれるだけであり、それどころか我々の誰かが槍の所有者になってしまう可能性がある。まずは槍の始末を決めるべきだ。
プロトコル: 未達成

殴5-12 - 科学者ザ・デベロッパー
本名アトラ・ストレージ。白人女性。1994年生まれ。学会を追放された科学者であり、武器開発研究者。この破壊者が作成した兵器は、サメ殴りセンターと対峙する様々な場面で見かけることができ、何れも残忍で強力。その種類は多岐に渡り、火器や爆発物は勿論、パワードスーツや生物兵器といったプラスワン世代なものから、果ては衛星軌道兵器と幅広い。この破壊者はサメ殴りセンターの理念に共感している訳ではないが、自身を追放した学会への恨みは深く、報復心で破壊者達に加担している。
この破壊者の身体能力は他の破壊者と比べても低く、それを補う異常性を所持している訳でもない。それでも警戒が必要な理由は彼女の科学力に起因する。一見丸腰の女性に見えるが、地上全てが彼女の管理下にある衛星軌道兵器"人馬宮サジタリウス"の射程圏内であることを忘れてはいけない。その威力は絶大であり、高度1,000kmの低軌道上から射出されるタングステンとウランの鉄拳が対象に正確に命中する。
プロトコル: 未達成

殴5-13 - 監督ザ・フィクション
本名スティーヴン・スピルバーグ。アメリカ人白人男性。1946年12月18日生まれ。世界的に著名な映画監督であり、総興行収入が100億ドルを超える歴史的な映画監督。自身の作品や、それを元にするアトラクションを利用することで、民間人に対し鮫との戦闘を模擬体験させ、その活動を世界中にアピールしている。また、金銭的な面でもサメ殴りセンターを補助しており、映画収入の大半がサメ殴りセンターの口座に振り込まれている。
この破壊者の戦闘能力は、破壊者達の中でも傑出している。現実性に介入し自身の思考を転写することで、現実不全を意図的に作り出すことが出来る。強靭な大男も、大量破壊兵器搭載の戦闘機も、逃れることが出来ない死の運命も、フィルムの中では主人公が必ず乗り越える舞台装置に過ぎない。もし、この破壊者と対峙する時は、その足元で蜷局を巻くフィルムの蛇に気を付けろ。その毒牙に掛ったら最後、蛇遣宮サーペンタリウスが操るフィクションという戒律の中で、無敵のアクションヒーローと化した破壊者に、確実に敗北することになるだろう。
プロトコル: 未達成
このような大掛かりな嘘を見破るには、まずは話を疑って聞くのが良いでしょう。よく聞けばこんなものが真実ではないことは明らかです。なんでこんな機密をコイツが知ってるのか? どうやって手に入れたのか? 少しでも違和感を感じたら、それは嘘である可能性が高いです。
大切なのは情報を鵜呑みにしないことです。まずは疑問に思うことから始めると良いでしょう。
あ、読み終わった?
そしたらね。この用紙の右上のここね。ここに「確かに読みましたよ~」っていう意味でサインして欲しいんだよね。ボールペン持ってる?
……。なんだ、何か言いたそうだな?
嘘が1つも無いじゃないかって? 1つ目は引き算も出来ないバカが逆恨みしてるだけだし、2つ目は人の親切を理解するべきだし、3つ目に至って本当の情報が流出してしまったから嘘だと言い張って知らばくれってるだけだって?
ふーん。君、何か怪しいな。本当に殴打エージェント? ちょっと、なんだろ、違和感あるよね。
第一、君はどんなBerryman wordに誘引されてこのページを開いたんだ?
『インドマンIV=DJ・カクタスの提言』……? へぇ、なんで開こうと思ったの。
なるほどね。君は……。
……。
1個問題を出すね。すぐに答えてくれ。
ベリーマン君は鮫を2体殴りました。ラングフォード君も鮫を2体殴りました。殴られた鮫は合計で何匹?
2 + 2 = ?
どうした。ニヤニヤして、答えは?
5?
……。
ハハ、なんだか、君は話がわかりそうだな。また連絡するよ。

殴5-8 - 飼い主ザ・マスター
本名秘匿。人種秘匿。生年月日秘匿。日本支部理事会獅子宮レオ直属。
叡智が暴力に敗れたことは無い。「この世に悪が栄えた試し無し」、その理由は簡単だ。それは「悪が底なしに馬鹿だから」だ。叡智に対して暴力の恐怖で立ち向かう? 愚かすぎて掛ける言葉も無い。
人類は恐怖から逃げ隠れていた時代に逆戻りしてはならない。他に我々を守るものはいない、我々自身が立ち上がらなければならないのだ。
どんな獰猛な獣も、強靭な大男も、邪悪な存在も、首輪を付けることで支配できる。
プロトコル: N/A