SPC-2999-JP(暫定的)
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殴5-7が帰国しました。

中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局C  I  C  A  P  O  C  Oによる通達

我々の命運はあなたにかかっています。


ようこそ。殴5-7。

我が友、殴5-7。

我々はいつの間にかここまで追い込まれてしまった。
──ハッキリ言って、この件は殴5-12の[判読不能]
我々殴5一同の責任である。
今や本部は内部抗争が絶えず、組織としての体裁が保てなくなるのも時間の問題である。
君が出張という名目でスウェーデンに飛んでなければ事態はもう少しマシだったろうに。

我々殴5一同は君という大切な仲間がいない中で精一杯やってきた。できる限りのことはやった。
次は、君だ。よろしく頼んだ。では、我々はスウェーデンへ行ってくる。出張だ。当然。

殴5-1
殴5一同

上記の文章は、殴5一同が殴5-7に残した書き置きを文字起こししたものです。

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殴5-1~6,8~13が出国しました。

プロジェクト番号: SPC-2999-JP(暫定的)

鮫科殴打ケイパビリティ: SPC-2999-JPの遂行優先度は最優先レベルであり、大至急でプロジェクトを遂行する必要があります。また、このプロジェクトがクリアランスレベルの低い職員に流出した場合、サメ殴りセンターの組織理念を揺るがしかねないため、SSクラス機密情報に指定されています。



プロジェクト概要: SPC-2999-JPは2021年9月6日に日本海沖で発見された鮫科存在的不確定生命体(以下ULN-2999-JP4と呼称)を主要構成要素に含みます。

鮫科存在レーダー探知機の反応を確認した殴打エージェントの一団が殴打遂行のため反応のあった場所へ急行したところ、ULN-2999-JPが発見されました。当ULNは探知機に反応があるにもかかわらず、その時居合わせた殴打エージェント12名全員が「なんか鮫科存在とは違う気がする」と発言したため、殴打は保留とし、回収されました。

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ULN-2999-JPの画像。

ULN-2999-JPの実物、画像問わずその姿を見た者は、その特徴は鮫科存在と一致しているにもかかわらず「なんか鮫科存在とは違う気がする」という感覚に囚われます。しかしながら、前述の通りULN-2999-JPの特徴が鮫科存在のそれと一致していたり、鮫科存在レーダー探知機は鮫科存在として認識するなど、圧倒的な矛盾が生じています。

SPC-2999-JPはULN-2999-JPが鮫科存在か、鮫科存在以外かを決定するプロジェクトであり、これが今後のサメ殴りセンターの活動方針を大きく左右すると言っても過言ではありません。

補遺: 我々だけで決定することは困難であると判断されたため、友好関係にあった日本生類創研にULN-2999-JPの種を調査するように依頼しました。以下は返答の抜粋です。

日本生類創研による見解(2021/10/15)


[前略]

我々で調査を行った結果、あなた方がULN-2999-JPと指定しているこの生命体は認識災害に分類される異常性を保持したイタチザメ(Galeocerdo cuvier)であると判断されました。
どうやら媒体に関わらず、何らかの形でULN-2999-JPを視認してしまうと「ULN-2999-JPはサメではない」という認識災害5に曝露してしまうようです。
しかし、幸いなことにこの認識災害の強度はあまり高くなく、中程度の記憶処理の実施や認識補強剤の服用などで回復が可能なようです。

[後略]


全文50000字中約32000字が製品紹介であったものの、この文章によりULN-2999-JPが鮫科存在であると考える構成員は増加しました。しかしながら、簡単に一意見に決定するほどの票差は生じませんでした。
また、一部の構成員が声明に反発し、日本生類創研に対し攻撃を行ったため現在日本生類創研との関係性は悪化しています。ハッキリ言って連中は全然パッションを感じられないし商売かたぎが強すぎて鬱陶しかったので清々しました。6

そこで急遽、両派閥の代表者同士で話し合う会議が組まれました。両派閥の代表者データは下部に記載されています。

ジェネラル・ナグリーヴァス

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ジェネラル・ナグリーヴァス氏。

身長: 182.6cm

体重: 92.1kg

特技: サーフィン、スケートボード

ナグリーヴァス氏はULN-2999-JPが鮫科存在であると主張する通称“鮫科存在派”を束ねるリーダー的存在である。彼はかつて二代目セイバー・ディープブルーとして活動していたが、引退後は鍛錬に勤しみ、今となっては写真の画質を荒くしないと気絶する者が現れるほどの肉体美を保持している。
データに絶対的な信頼を置いており、日頃から数字と向き合っている。彼の所持しているコンピュータにはExcelが導入されているという。さらに、彼のタイピングはあまりに速いため腕が4本あると噂されている。


マスター・オーダ

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マスター・オーダ氏。

身長: 167.0cm

体重: 51.3kg

特技: 殴打

オーダ氏はULN-2999-JPが鮫科存在でないと主張する通称“非鮫科存在派”を束ねるリーダー的存在である。彼が使用する“フォース”と呼ばれる力は鮫科存在を地平線の果てまで殴り飛ばす。その戦闘力は老いてなお健在であり、持ち前のカリスマ性で味方を増やしている。
情熱的な一面があり、それが災いして何度か自己破産した。


<記録開始 2021/10/22>

オーダ氏: まあまずは言い分を聞こうか。おめえはアレについてどう考えてるんだ。

ナグリーヴァス氏: はい。アレ、ULN-2999-JPは鮫科存在です。見た目の特徴やレーダーがそれを示しています。それに、日本生類創研も鮫科存在であると。

オーダ氏: おめえニッソなんて信じてるのか。詐欺とかに巻き込まれねえよう気をつけろよ?……まあそれはさておいてよ、おめえは自分自身よりもデータを信じるのか?

ナグリーヴァス氏: 手厳しい。ですが我々は、時にデータに頼らねばなりません。

オーダ氏: おめえ、仮にもサメ殴りセンターの一員だろ?自分の気持ちを信じねえなんてよ……ったく、近頃の若いやつはこれだから……

ナグリーヴァス氏: 俺は42歳です。

オーダ氏: ……ガキじゃねえか。

ナグリーヴァス氏: ともかく、アレは鮫科存在です。数字は嘘をつかない、とも言いますし。

オーダ氏: レーダーとヒレの位置、それとニッソの声明……これのどこが数字なんだよ。

ナグリーヴァス氏: うっ。

オーダ氏: てめえの血は何色だァ!

[オーダ氏が破壊活動を開始する。]

ナグリーヴァス氏: オーダさん!落ち着いて!

オーダ氏: うるせえ!俺の血は!赤色だァ!

<記録終了>


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会議が終了しました。

終了報告書: 会議は失敗した。そもそも会話が成立していないまである。血の気が多いのは大変喜ばしいことだが、ここまでくると頼りになるを通り越して厄介である。話し合いでは解決しないのかもしれない。

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第二回代表者会議会議場。

第一回代表者会議の3日後、第二回代表者会議が実施されました。前回会議を踏まえ、損壊被害が出ることを防ぐため、開けた場所で会議を行うべきであるという指摘がありました。そのため、草原を占有して実施しました。

<記録開始 2021/10/24>

オーダ氏: おめえの言い分は分かった。納得はいってないがな、理解はした。

ナグリーヴァス氏: それはよかったです。俺もあなたの主張は理解しているつもりです。無論、賛同はしていませんが。

オーダ氏: ほーう、そうかい。……おめえがアレを鮫科存在と信じてるってことは殴る気だろ?だがよ、おめえはアレを見て、アレが鮫科存在とは何か違うと、そう感じたはずだ。それを殴打する……そこに、デケェ不和が生じているとは思わねえのか?

ナグリーヴァス氏: いえ、微塵も思いません。

オーダ氏: 何?サメ殴りセンターの構成員が鮫科存在ではないように感じた生物を「サメ殴りセンターとして」殴打するんだぞ?そりゃあ、ねえだろ。

ナグリーヴァス氏: ULN-2999-JPは鮫科存在です。

オーダ氏: ああ?何ナマ言ってんだ。ニッソの連中の言ってることなんかを信じてんのか?

ナグリーヴァス氏: 彼らのデータは本物です。それにオーダさん、もしアレが鮫科存在であった時、殴打しないという選択肢を取るなら、それはサメ殴りセンターに有るまじき愚行では?

オーダ氏: それはおめえらにも言えることだろうがァ!

[オーダ氏がイスを破壊し始める。]

ナグリーヴァス氏: オーダさん!落ち着いて!

オーダ氏: うるせえ!うるっせえーっ!

<記録終了>


終了報告書: 結果は読めていた。そもそもハナから両者譲る気が微塵もないのに対談など上手くいくはずがなかった。やはり話し合いで解決することは無理そうだ。
オーダ氏の元に賛同者が多い理由は持ち前のカリスマ性というよりその腕っぷしだろう。

第3~21回代表者会議会議については別途資料を参照してください。

内部抗争に関して

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内部抗争勃発!!

代表者会議を執り行っている最中であっても、各派閥の過激派による抗争は止まるところを知りませんでした。以下は主な出来事の概要です。

  • 2021/10/16、非鮫科存在派の過激派19人が日本生類創研に対して奇襲。日本生類創研の支部1つを壊滅させる。
  • 10/25、非鮫科存在派が鮫科存在派の多く所在している特設サイト-840に対してミサイルを発射。特設サイト-840の地下施設を壊滅させる。
  • 11/10、鮫科存在派が非鮫科存在派の使用するコンピュータに対しWi-Fi接続の切断、さらに「重要メール」と題したコンピュータウイルスを送付する二重攻撃を実施。これにより非鮫科存在派はSkypeを用いた会議が実施できない事態に追い込まれる。
  • 11/13、非鮫科存在派による会議会場に鮫科存在派が潜伏、奇襲する。これをきっかけとして非鮫科存在派は互いに指示を出すことが困難になる。
  • 11/22、非鮫科存在派は「交換日記作戦」を実施。これにより再び構成員間での作戦の伝達が可能となる。
  • 12/02、非鮫科存在派による特設サイト-840への攻撃。これにより特設サイト-840を壊滅させる。
  • 12/05、日本生類創研による大規模な攻撃。主に非鮫科存在派が攻撃の対象となる。日本生類創研の支部を2つ壊滅させる。

最終的な判断は殴5に委ねられました。殴5内で投票を行い、その結果をサメ殴りセンターの方針とすることになりました。

──この投票は、今まで我々が行ってきた中で最も重要なものである。我々が何を持って鮫科存在を定義するか、その線引きを行うことになるからである。我々は鮫科存在を決して逃してはならない。理念を胸に、炎を拳に。

題: ULN-2999-JPを殴打すべきである。
投票実施日: 2021/12/10
投票者 賛成 反対
殴5-1  
-2  
-3  
-4  
-5  
-6  
-7 欠席 欠席
-8  
-9  
-10  
-11  
-12  
-13  
6 6
結果 未決

殴5-7さえ出席していれば。 ──殴5-5

仕方あるまい。彼は今スウェーデンで軟骨野郎を殴っている。 ──殴5-8

オーロラ見てるかも。 ──殴5-11

妙な詮索はよせ。 ──殴5-8

しかし反対に入れるような阿呆が殴5にいるとは、にわかには信じ難いな。 ──殴5-1

何? ──殴5-2,3,5,9,10,13


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